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【洋画】ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008)

監督: デヴィット・フィンチャー
出演: ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットなど
上映時間: 2時間46分

年を取るほど若返るでお馴染みの「ベンジャミン・バトン」初めて鑑賞しました。

時は2005年、ニューオリンズ州。病院で死期を迎えている老女デイジーは、娘のキャロラインにある日記を自分に読み聞かせるように求める。それはベンジャミン・バトンという男が記した日記であった。

1918年、ベンジャミン・バトンは誕生した。難産であり彼の誕生と共に母親は息を引き取る。気が動転した父親は産まれたばかりの赤ん坊を近所の老人施設の前に置き去りにする。そして施設を経営する叔母さんが「この子は神からの授かりものだ」といい、その子を育てることに。その子はサイズこそ赤ん坊だが顔は皺だらけ、身体機能も弱くまるで死に際の老人であった。医者にも少ししか生きられないとみられていたが、ベンジャミンは成長するにつれてどんどん若返っていく。

1930年の感謝祭でベンジャミンは施設に遊びに来た入居者の孫娘デイジーと出会う。二人は惹かれ合うが、見た目老人のベンジャミンと少女のデイジーは恋をすることは周囲から許されなかった。

ベンジャミンは17歳で世界を見たいことを理由に船乗りとして働くことを決意。別れのときにデイジーに「連絡を頂戴」と言われ、彼は行く先々から彼女にはがきを書いた。彼は船乗りとして働く傍ら、滞在したホテルで人妻と恋に落ち別れる。その後船は太平洋戦争に後方支援として駆り出され、戦禍に身を投じた。一方のデイジーはニューヨークのバレエ学校のオーディションに合格し、バレエダンサーとしての道を歩んでいく。

26歳になったベンジャミンはニューオリンズに帰国。そこでデイジーと再会するが、彼女は都会で洗練された女性になっており、二人はすれ違いを重ねていく。

年を取るたびに若返るという設定が素晴らしい。この時点ではなしが面白くならないわけがありません。個人的には「トゥルーマン・ショー」と並ぶぐらいの設定の秀逸さです。

歳を重ねるたびに若返るという設定はファンタジーなのですが、物語自体はリアリティ調で進んでいきます。時間が戻る時計の話や、ベンジャミンのメイクアップの完成度、おばあちゃんになったデイジーが過去を振り返る物語形式など色々な要素でリアリティを補っていました。誕生時も限りなく老人に近い赤ん坊として生まれました。僕はてっきりおじいちゃんの姿形で産まれてくるのかと思っていましたが、それだと完全にギャグ漫画ですね(笑)。

一人の変わった男の物語という点では「フォレスト・ガンプ」と重なりましたが、主人公の人物像は全く違います。ガンプは「運命を切り開く男」で、ベンジャミンは「逆らえない運命を背負う男」。ガンプはポジティブで、ベンジャミンは悲壮感が漂う。鑑賞前には想像できなかったのですが、年を取るたびに若返るというのは実は辛いことなのです。

ベンジャミンが息を引き取るシーンは、デイジーとの出会いの場面との対比が効いていて、美しくも切ない。デイジーの最期も悲しくも愛に満ち溢れていて、素晴らしかったです。最後の一言はやはりアレなのですね。

キャストではブラピの凄さを実感しました。演技力もさることながら、やはり存在感が圧倒的です。彼が出てきただけで画面が華やかになるというか、とても惹きつけられます。男の僕でさえこう感じるのですから、女性はメロメロでしょうねー。

「ベンジャミン・バトン」は年を重ねるごとに若返るという男の数奇な人生を追った物語。設定がめちゃくちゃ秀逸です。

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