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【ケニア旅行記】ナイロビ(二日目)

マサイマラのサファリツアーが終わりナイロビに戻って来ました。本日は再びナイロビ市内散策です。

朝はゆっくり起きて10時から行動開始。本日は日曜日。ケニアの主要宗教であるキリスト教の安息日であることからか、殆どのお店が閉まっており、人出もかなり少ない。中心部では特にすることがないので、早速昼食に出掛けることに。バイタクに乗ってキリマニというエリアの「Mama Oliech Restaurant」に向かいます。

こちらのお店はFacebookの創始者マーク・ザッカーバーグも訪れたケニアでも指折りの名店なのですが、Googleのレビューを見ると観光客には通常の倍以上の値段をするメニューを出してくるという噂があり、かなり悪名が高いのです。ただ美味い飯にえげつない執着がある僕は、リスクをとって行ってみることに。

店は広く雰囲気も良い。まだ11時半と早いこともあってノーゲスト。到着すると早速席に座らせようとしてきたので、その前にメニューを見せるように要求。持って来たメニューは…やはり予習していた超高額メニュー!「もっと安いメニューがあるだろ?」と聞くと「レギュラーメニューのことか?」と、再び持って来たメニューは最初に見せたものの半額。こんなの詐欺同然ですよね(笑)。気を取り直してティラピアとウガリのセットを注文。

席に着くとザッカーバーグがティラピアを食べている写真が店内に飾ってあります。ちなみにこの店の創設者はケニアの伝説的サッカー選手、デニス・オリエクのお母さんとのこと。彼女の写真も飾ってあります。なので店名が「ママ・オリエク」なんですね。

マーク・ザッカーバーグ
創設者ママ・メアリー・オリエク

10分ほど待つと料理が到着。Googleのレビューではエゲツなく料理の到着が遅いとあったのですが、客が他にいないこともあって早めの到着。メニューのやり取りを時間をかけてとできることも含め、誰もいないであろうこの時間にきて正解でした。

ティラピア&ウガリ(1500ケニアシリング)

めっちゃ美味えぇぇ!!ケニアとウガンダとの国境にあるビクトリア湖で取れたティラピアの鮮度の良さといい、程よい味付けといい、パーフェクトです。そして何より揚げ具合が堪りません。パリッパリです。ウガリも先日マーケットの出店で食べたものとはわけが違います。ウガリ自体にしっかりと味がついていて、そのままでも十分美味しい。1500ケニアシリング(約1700円)と高値ではありますが、一食の価値ありです!

完食してお会計をもらうと、料理と一緒に頼んだ200mlほどの小さな水が、なんと200ケニアシリング(約210円)もしていることに気づく!こんなのスーパーで買ったら30ケニアシリング程です。ただが水と思い油断して値段を聞かなかった僕のミスです。

しかし料理が美味しいのに、このぼったくり料金システムで店の評判を落としているのが、凄く勿体無いと感じます。何も知らない観光客から倍の値段をぼったくれるかも知らないけど、この評判を聞きつけて店に行くのをやめたポテンシャルカスタマー分の料金を考えれば、確実に損をしていると思います。一応店員に言ってみたのですが、暖簾に腕押しといった感じで、全く聞く耳持たず。上記を踏まえてもし行きたいというなら、レギュラーメニューを出させること、客のいない早い時間帯に行くこと、水を持参することをオススメします!

店を出て、気持ちを切り替え観光に出かけることに。都心部からバイタクで20分ほど離れたカレン地区へ向かうことに。このエリアはデンマーク出身の小説家で、映画「愛と悲しみの果て(Out of Africa)」の主人公であるカレン・ブリクセンが実際にケニアに来てコーヒー農園を営んでいた場所です。彼女の名前を取って「カレン地区」となっています。まずはケニアではお馴染みの(一回しか行ってないけど)「Java House」に行くことに。アメリカーノを注文。

アメリカーノ(210ケニアシリング)

安定感抜群の美味しさです。クッキーが付いてくるのも嬉しいポイント。今見返すと、逆に向いていたハート型をこっち向きに直した自分がすごく気持ち悪いです(笑)。バルコニー席も開放感があって素晴らしい!

コーヒーを嗜んだ後は近くにある「The Hub Karen」というショッピングモールへ。この地域はコーヒー農園があったりと緑が多く土地も広いエリアで、モールも一段と広い。入り口付近にはお土産物屋さんが並び、中にはアパレルやスポーツブランドやレストランなど多種多様な店が入っています。そしてモールの奥には庭園があり、みんながこぞって写真を撮っています。近代的建物と自然が融合する、素晴らしいモールです。ケニア国内ではもちろん、インドや日本でもここまで良いモールはないかも。

The Hub Karen
裏庭

ウィンドウショッピングを楽しんだあとは、カレン・ブリクセンが実際に住んでいた「カレン・ブリクセン・ミュージアム」へ。せっかく緑豊かで空気が美味しいので、約1時間の道のりをのんびり歩いていくことに。

カレン地区

そしてミュージアムに到着。チケットは1500ケニアシリング。無料のツアーガイドも付くのですが、博物館は基本的に自分のペースでゆっくり見たいのと、静かに何かを感じ取りたいので、申し訳ないけど断ることに。あとチップを払いたくないというのもあるけど(こっちがホンネ?)

カレン・ミュージアム外観
カレン・ブリクセンの当時の写真。隣は恋人デニス
寝室
テーブル
狩猟道具

事前に「愛と悲しみの果て」を鑑賞していたのがよかった。映画での彼女の生活やストーリーと照らし合わせながら品物を見て、当時の生活に思いを馳せます。当時のケニアはイギリス領であったため、やはり基本的にはブリティッシュ感が目立ちます。そして映画の写真も。

「愛と悲しみの果て」写真

ロバート・レッドフォードが男前すぎます。映画評論でも書いたのですが、僕は彼(デニス)とは人間的に同種なんですが、顔が違いすぎるんですよね。なんか悔しいです(笑)

家の中を見終わったら裏庭へ。だだっ広い庭を歩き、ベンチに腰掛けます。

裏庭

木のさざめきや鳥が鳴く声のみが聞こえます。この音や景色は当時も同じだったんだろうなーとか、この木はカレンが生きていた時代からあったんだろうなーとか考えて、勝手に感慨深くなります。

しかし敷地自体は広くはなく、見るものも少なめで、これで1500ケニアシリングは高いというのが正直な感想。でも見たところヨーロッパ人がたくさん来ていたので、その辺りの人たちや映画を観た人には需要があるのだと。僕も映画を観ていたので楽しめましたが、観ていないとなんのこっちゃってなると思います。

ミュージアムを出ると既に夕方5時過ぎ。バイタクで街に戻り、夕飯の買い出しをしてホテルに戻ります。なんだかんだ充実した一日でした。

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