#385 上に立つ者
『栗山ノート』より引用します。
荻生徂徠は徳川8代将軍の吉宗公の信任を得た人で、「ある分野に熟達していると、たとえ自慢をしなくても、人情の常としてその人を見下して意見を聞き入れようとしない。下の者の意見も素直に吸い上げることができるように、ある分野に熟達しないほうがいい」と説いたのでした。
知っているからこそ、口を挟みたくなる。
知っているからこそ、聞く耳を持てない。
名選手名監督にあらずとよく言ったものだ。
大事なことは、あなたは謙虚に話を聞ける人ですか?ということ。
上に立つ者は、ある分野において熟達しなくていいとは言っていない。
自分の経験や肩書きが謙虚さを奪ってしまうよという警告である。
管理する側とプレーヤーはそもそも仕事が違う。その認識が非常に大事である。
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