1年間で約6倍に価格上昇したSolanaってどんなプロジェクト!?
こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。
暗号通貨の一つ、SOL(Solana、ソラナ)がぐんぐん価格上昇していますね。
ソラナとはどのようなプロジェクトなのでしょうか。
今回はこのソラナに注目して、プロジェクトの概要をお伝えしたいと思います。
この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。
暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。
私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
※本記事では、仮想通貨、暗号通貨、暗号資産などの用語が登場しますが、これらは基本的に同じ意味です。
1.価格上昇中のSOL
2023年10月からSolana(ティッカーシンボル:SOL、以降「ソラナ」)の価格が急上昇しています。
2023年1月時点では$10ぐらいでしたので、この約1年で6倍に値上がりしたということになります。
今12月ですので、3ヵ月前に投資しておけば約3倍になっていました。
このソラナの価格変動を全期間で見てみましょう。
すると、2021年末のバブル期が終わった後、2022年11月のFTXの破綻を受けてさらに価格が下がっているのがわかります。
なぜソラナの価格の話をしているのにFTXが出てきたのでしょうか。
また、FTXをご存知でしょうか。
FTXとは、当時大手の暗号通貨取引所の一つでした。
いわゆるCEXと呼ばれる中央集権取引所の一種です。
CEXとは、Centralized EXchangeの略称です。
取引所の種類については、以下の記事で解説してあるのでよかったらご覧ください。
その大手取引所が2022年11月に破綻したのです。
業界第2位とまで言われた大手の取引所が、順調に運営していたかと思えばわずか一週間で破綻に至ってしまったという、多くの人にとって驚きのニュースでした。
では、このFTXの破綻がなぜソラナの価格を急激に下げてしまう要因になったのでしょうか。
■FTXの破綻とソラナの価格の関係
FTXは、一度破綻したとはいえ、その当時でも5,000億円にも上る暗号通貨を保有していたそうです。
その通貨は、BTCやETH、SOL、その他などと言われています。
破綻直前には世界の暗号通貨の取引高で第2位とまで言われていたFTXが、スキャンダル報道後わずか一週間足らずで破綻してしまったことから、暗号通貨業界には一気に不安が広がりました。
2022年11月のFTX破綻後の価格急落は、このFTX破綻による投資家心理の冷え込みによるものと考えられます。
その後2023年9月に、FTXがSOLを売却するという噂が流れました。
ここについての詳細は複雑ですので割愛しますが、結局SOLは売却ではなくステーキングするという方針になったため投資家は安心してSOLを買い始めたと言われています。
このような感じで、投資している人達の心理が「危険」を察知すると売られ、「安心」とか「期待」に振れれば買われるというのが相場です。
「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがありますが、相場は何が影響してくるのか読めないことが多いです。
ですが、世界の経済の流れは確実に相場にも何らかの影響を与えますので、常に情報をキャッチする力が必要です。
なお、売られない安心感だけで今のように急上昇したとはなかなか考えにくいものです。
買われるのにはやはりそれなりの理由もあるはずなのです。
以降では、ソラナのプロジェクトの概要についてみていきたいと思います。
2.SOLのプロジェクト概要
そもそもソラナとはどのような暗号通貨なのでしょうか。
ソラナにはいくつかの特徴があります。
コンセンサスアルゴリズムにPoH(Proof of History)を採用している
トランザクションの処理速度がとても速い(毎秒3,000件)
手数料(ガス代)が非常に安価(平均$0.00025)
独自トークンのSOLを発行している
SOLの発行上限はないが、インフレ対策が講じられている
dApps(Decentralized Applications)の開発環境である(レイヤー1)
他のブロックチェーンとの互換性(インターオペラビリティ)がある
それぞれ少しずつ内容を解説しますね。
■トランザクションの処理速度とコンセンサスアルゴリズム
トランザクションの処理速度は、ブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムの影響を大きく受けます。
コンセンサスアルゴリズムというのは、分散型台帳に取引内容を記録する際のノード間の合意形成システムです。
BTCでは、ハッシュ関数の一部、ナンス値を計算作業によって見つけ出すマイニングという手法が用いられています。
これをPoW(Proof of Work)と呼びます。
PoWの仕組みについては、以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
ソラナのコンセンサスアルゴリズムは次の3つです。
PoS(Proof of Stake)
PoH(Proof of History)
タワーBFT
各手法の内容については、長くなりすぎるので今回割愛させていただきますね。
この3つの手法の中でも、PoHはソラナ独自のコンセンサスアルゴリズムと言われていて、処理速度の向上に大きく寄与しているようです。
そしてソラナの毎秒のトランザクション処理速度は50,000件とも言われています。
以下のソラナホームページによると、理論上は毎秒71万件を処理できるそうです。
ただ、実際に処理している件数は、毎秒5,000件弱というところです。
実際の処理件数については、ソラナホームページで確認することができます。
ちなみに、他の著名なブロックチェーンとTPS(Through put Per Second,処理速度)を比較すると以下のような感じです。
BTC:5件
ETH:20件
DOT:1,000件
SOL:5,000件
BTCやETHなどの初期に登場したブロックチェーンと比較すると桁が違いますね。
この速度があるからこそ、ガス代も$0.00025という驚異的な安さを実現できていると言えます。
■独自トークンの発行
先ほどから書いていますが、ソラナは独自トークンのSOLを発行しています。
冒頭で紹介したように、2023年12月現在では$60前後を推移しています。
SOLはブロックチェーンのブロックが生成されるごとにブロックを生成したノードに支払われます。
特徴的なのは、BTCだと2,100万枚という発行上限があるのですが、SOLにはないという点でしょうか。
永遠に枚数が増え続けるのでインフレーション(通貨の価値が低下していく)リスクを伴います。
インフレーションを予防するために、SOLの発行枚数は毎年数%ずつ減少していくようにプログラムされています。
BTCでは4年程度に1回半減期が来ますが、ソラナでは毎年数%ずつ発行枚数が減っていくということです。
最初は8%から始まり、10年後以降は1.5%で固定されるようです。
■dAppsの開発環境である
ソラナは、Ethereumと同じようにdAppsを開発できるプラットフォームとなっています。
つまり、契約の自動執行と呼ばれるスマートコントラクトを実装することができます。
Coincheckのサイトで、ソラナ上で開発された有名なプロジェクトがいくつか紹介されていました。
STEPN(NFTゲーム)
Magic Eden(NFTマーケットプレイス)
Raydium(分散型取引所)
Tap Fantasy(NFTゲーム)
MeanFi(DeFiプロジェクト)など
またソラナには、他のブロックチェーンとの互換性があります。
BTCなど、多くのブロックチェーンには互換性がなく、取引上を介して通貨を交換する必要がありましたが、ソラナを使えば他のブロックチェーンとそのまま通貨の交換ができてしまいます。
ソラナの特徴を簡単に解説してきましたが、私からみても魅力的な特徴がたくさんあると感じます。
もしここまで読んでも意味がわからない、その魅力がさっぱりわからない、と言う方は、知識をつけてプロジェクトの特徴を比較できるようにできるとよいかもしれません。
価格変動だけを見て投資しているとギャンブルになってしまいますが、プロジェクトの将来性に確信を持つことができれば自信を持って長期投資ができるようになります。
3.盛り上がりつつある暗号通貨市場
2023年11月から12月にかけて、価格が急上昇する暗号通貨が出始めました。
上で書いたソラナも急上昇中ですが、やはり暗号通貨市場で最初にチェックしておきたいのはBTCです。
BTCの半減期が2024年4月に予定されています。
半減期というのは、マイニング報酬が半分になる期日のことで、約4年に1回やってきます。
これまで、半減期の後に必ずBTC価格は大幅に上昇していました。
今回もその可能性は高いと考えられます。
ですが、今はまだ半減期前です。半減期前に価格が上がり始めています。
理由はいくつか考えられますが、相場である以上「これ」と断定することはできません。
相場に影響を与えていそうな要因としては、次のようなものが挙げられます。
BTCの現物ETFが承認されるかも知れない期待感
アメリカの利上げによる株式市場からの資金離れ
BTCの半減期バブルへの期待
ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス抗争などの政情不安
世界の警察アメリカの軍事力の低下への不安
上で「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを紹介しましたが、世界で起きている様々なニュースが相場に反映されます。
当然、上記以外のニュースもいろいろと影響しています。
これは私の個人的な意見ではありますが、投資する場合その業界のニュースだけに注目していればよいというものではありません。
他の市場、例えば株式市場や不動産市場、債券市場などがありますし、投資信託や金・銀・原油などのコモディティの市場もあります。
ひとたび世界を揺るがす出来事があれば、市場から市場へと資金の移動が起こります。
その資金の移動を予測するためには、それぞれの市場の特性を知ることが必要になります。
例えば暗号通貨市場というのはブロックチェーンが元になっていますので、基本的には国が発行している通貨とは正反対の性質を持っていると言えます。
コロナ禍によって先進諸国が国債を大量に発行しましたが、そのせいで国の借金が増え、同時にインフレーションが誘発されました。
インフレーションというのは、要するに通貨の価値が下落し、物価が上昇する現象です。
そのことによって法定通貨の信用は多少なりとも毀損されることになり、結果的に国に依存しない暗号通貨に資金が流れやすくなる、とも考えられます。
このあたりのことには、正しい答えというものはありませんので、誰かのいうことを信じておけば投資に勝てる、というものでもありません。
これを読んでくださっているあなたも、ぜひ私達と一緒に勉強して、自分の考えでもって投資できるようになっていきませんか?
まとめ
今回の記事では、今価格が急上昇中のソラナに着目して、プロジェクトの概要をご紹介しました。
最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。
■今回の記事のポイント
2023年1月から、ソラナの価格は約6倍に上昇している
ソラナはコンセンサスアルゴリズムにPoHを採用しており常時TPS5,000件弱で推移している
トランザクションを高速で処理できるため、ガス代は平均$0.00025と非常に安価である
この記事では、できるだけ初心者の方にわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。
以下のテレグラム公式チャンネルでは、暗号資産に関する時事や情勢の変化、投資で勝つマインドセットなどを無料配信しています。仮想通貨への投資はなぜリスクだと言われているのでしょうか?ぜひ友だち追加して確かめてみてください。
また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。
以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。
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