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イーサリアム価格が急上昇!?ETF承認がもたらすものは!

こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。


9月28日から10月2日にかけて、暗号通貨ETH(イーサリアム)の価格が10%近く上昇しましたね。簡単に10~20%変動してしまうボラティリティ(価格変動)の大きさが、今の暗号通貨の特徴と言えば特徴です。

でも、まだ投資に慣れていなかったり、そのボラティリティ故に投資をためらっていたりする人も多くいらっしゃるかも知れません。

今回はETHの価格上昇の要因を考えつつ、なぜ暗号通貨の価格変動がこうも大きいのか、また、世界的な経済情勢との関連性をざっくりと大きな視点でみていきたいと思います。


この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。

暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。

私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。

※本記事では、仮想通貨、暗号通貨、暗号資産などの用語が登場しますが、これらは基本的に同じ意味です。


1.ETH価格上昇の要因は何か


先日、9月28日から10月2日にかけてETH(イーサリアム)の価格が10%弱上昇しましたね。


ETH価格の急上昇

とはいえ、全体としてみれば10%前後の上下は稀な話ではないので、驚くほどではないのですが。

ただ今回は要因が明確だったこともあり、良い機会なので暗号通貨のボラティリティの大きさについて触れてみたいと思います。

まず今回ぴょんと価格が上がった理由は、ETH先物のETFがアメリカの証券取引委員会(SEC)から承認されたためと考えられます(絶対ではありません)。

申請を出していたのは、アメリカの資産運用会社ヴァルキリー(Valkyrie)です。

とその前に、先物とかETFとか専門用語が出てきたので簡単に説明しておきます。

■先物とは何か

先物というのは先物取引のことで、ある決められた将来期日時点での商品価格を予測する取引です。

わかりやすくするためにかなりざっくりと書いています。

詳しく知りたい人は調べてみてくださいね。

要は、今から決められた日までに商品の価格は上がるのか、下がるのかを予測する投資方法なのです。

■ETFとは何か

ETFというのはExchange Traded Fundsの略称で、上場投資信託です。

専門用語を説明すると言いつつこれまた専門用語が、芋づる式に出てきますね(笑)。

投資信託というのは、資産運用を管理する人が投資家からお金を集めて、数種類の株や債券などにまとめて投資する方法です。

これもざっくり、簡単に書いていますので、詳しく知りたい人は調べてみてくださいね。

要は、自分で個別の投資先を探さずとも、管理者が代わりに投資してくれる、管理者に信託するということなんです。

その数種類の商品へ投資するパッケージが取引所に上場されているので、上場投資信託と呼ばれています。

通常投資信託は銀行や郵便局などの金融機関で購入するものなのですが、ETFの場合は証券会社を通して取引所でリアルタイムに売買することができるのです。

■暗号通貨のETFが承認されるとどうなるの?

先ほど書きましたが、9月28日にETH先物のETFがアメリカの証券取引委員会(SEC)に承認された、とアメリカで報道されました。

ETH先物のETFの承認はアメリカにおいて初めてのことで、それによってETHの価格が一瞬ぴょんと飛び上がったと考えられるのです。

なぜETFが承認されただけでETHの価格は上がると考えられるのでしょうか。

その奥にある投資家の考え方は、より多くの人が暗号通貨の投資に参入することができるようになるから、というものです。

通常暗号通貨を購入することができるのは、暗号通貨の取引所だけです。

BinanceやBybit、MEXCなどが有名ですね。

でもこれらの取引所を使いこなすにはいろいろ調べたり手間がかかったりと大変で、これが一定のハードルになり、なかなか投資家が増えない現状があります。

もちろんそれだけではありませんが、要因の一つという意味です。

でも証券取引所に上場されたとなるとどうでしょうか。

普通の証券会社を通して、これまで投資しようかなぁ、でも面倒だなぁ、と思っていた人達が暗号通貨市場に参入してくることができるようになります。

投資家が増えればどうなるでしょうか?

暗号通貨の時価総額が増えます。

そうすると価格も上がっていく、そう予想することができるんです。

このような背景からETFの承認で価格が上がったというわけです。

ただ、今回承認されたのは先物取引であって、ETH現物ではなかったため、直接的にはETHの時価総額に結びつきません。

それでまたすぐに価格が下がったのかも知れません。

この辺りは完全に私の予想ですので、ご自身でもいろいろな可能性を考えてみてくださいね。

2.なぜ暗号通貨はボラティリティが大きいのか

ご存知のように、暗号通貨はボラティリティ(価格変動)が大きいです。

そのために投資を躊躇する人もいると思います。

下図は、CoinMarketCapという暗号通貨の価格追跡ウェブサイトから抜粋した暗号通貨全体の時価総額の推移です。


暗号資産全体の時価総額

暗号通貨全体の時価総額は、現在1.1兆ドル程度あり、一番時価総額が大きなBTC(ビットコイン)単体では5,300億ドル程度です(2023年10月現在)。

BTCは暗号通貨全体の約半分を占める大きな市場と言えますね。

ただ、暗号資産の時価総額1.1兆ドルに対して、株式市場はさらに大きな市場なんです。

例えば東京証券取引所は暗号通貨の5倍近くありますし、世界一大きな市場であるニューヨーク証券取引所に至っては約20倍の規模なんです。

株式市場と暗号資産市場の時価総額の比較

では、この市場規模の差の要因は何だと思いますか?

それは、巨大資本を動かす機関投資家の存在と言えるでしょう。

機関投資家と言うのは、例えば年金基金や生命保険、損害保険会社、それから信託銀行や投資ファンドなどの巨額を運用する組織やグループのことです。

彼らは基本的に投機的、ギャンブル的な投資をしないため、必然的に比較的ボラティリティの小さな安全資産に投資する傾向があります。

そんな機関投資家がまだ暗号通貨市場に参入してきていないこともあり、まだまだ暗号通貨市場の規模は小さいという状況なのです。

ということは、逆に言えば今暗号通貨市場を動かしているのは少額投資を行う個人ということになり、経済ニュースなどをみて一気に買いや売りに偏る傾向が強くなります。

これが暗号通貨市場のボラティリティの大きさの要因なのです。


今回、アメリカの証券取引委員会がETHの先物ETFを承認しましたが、今後暗号通貨の現物ETFが承認されるようなことになれば、証券取引所から暗号通貨に投資できる市場が生まれます。

そうなれば、単純に投資家が増えるだけでなく、上で挙げたような機関投資家が参入してくる可能性も高まりますので、徐々にボラティリティは小さくなっていくかもしれませんね。


3.暗号通貨の価値はどこにあるのか

暗号通貨の価値について少し考えてみたいと思います。

あなたは投資するときに、投資商品の価値について考えていますでしょうか。

この価値という言葉、ちょっと曖昧で人によってその意味が違いますよね。

同じBTCやETHに投資する人でも、


  • ”一週間後に”値上がりしそうだから投資した

  • ”10年後に” 値上がりしそうだから投資した

  • BTCやETHのプロジェクトや思想に共感したから購入した


などのように、捉え方も時間軸も人によって違います。

ただ、今回はバブルのように投資マネーが投資マネーを呼んで値上がりするパターンではなく、暗号通貨そのものの価値について考えてみたいと思います。


■私が考える暗号通貨の価値

私が考えていたのは、暗号通貨はあくまで「通貨」だという点です。

通貨はより多くの人に使われると価格が上がります。

米ドルや円に置き換えて考えてみるとわかりやすいと思います。

米ドルは世界の基軸通貨で、世界中の人が使うため価値が高まります。

暗号通貨も、通貨である以上、所有する人が増えれば増えるほどその価値が高まります。

暗号通貨の価値を量るためには、暗号通貨を取り巻くエコシステムに注目するのがよいのではないかと思います。

エコシステムというのは、暗号通貨が流通する経済圏です。

BTCは世界初の暗号通貨ということで、今やBTCを法定通貨とする国も現れ始めています。エルサルバドルなどがそのよい例ですね。

また、ETHはスマートコントラクトという契約の自動執行を可能にするプラットフォームを備えていて、今も多くの開発者が参入し続けています。

彼らが開発したスマートコントラクトはdApps(decentralized Applications)と呼ばれ、さらにdAppsの利用者を呼び込みます。

こうしてETHエコシステムでETHを利用する人は増え続けます。

BTC、ETH以外の暗号通貨でも、同じように通貨の所有者、利用者を呼び込み続けることでエコシステムが成長し、暗号通貨の価値が高まっていきます。


エコシステムに着目することは、投資銘柄の選定においても重要ではないでしょうか。

ぜひ一緒に勉強していきましょう^^


まとめ

今回の記事では、ETH先物に連動するETFが承認されたこと、それによってETH価格が上昇する理由について考えてみました。

最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。


■今回の記事のポイント

  • 暗号通貨に連動したETFが承認されることで、証券取引所から暗号通貨に投資できるようになる

  • 暗号通貨の市場規模は、まだまだ株式市場と比較して小さいが、今後機関投資家が参入してくると時価総額の増加や価格の上昇が期待できる

  • 暗号通貨の価値は、エコシステムでの通貨の流通、使用者の増加によって高まっていく


この記事では、できるだけ初心者の方にわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。

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また、ルピナスのホームページでは、暗号資産に関わる様々な情報提供を行っていますので、併せて参考にしていただければと思います。


以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

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