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Ethereumが実現したスマートコントラクトの本質的な意味とは!

こんにちは。ルピナス暗号資産ナビゲーターのshibaです。


ビットコインの登場は、ブロックチェーン技術を世界に知らしめることになりました。

そこから6年後、スマートコントラクトの実行が可能なイーサリアムが世に出てきました。

今回はこのスマートコントラクトの意義について解説するとともに、イーサリアムの登場が何を意味しているのかをみていきたいと思います。


この記事は、暗号資産(=仮想通貨)投資コミュニティ、ルピナスの投資講座の内容に基づき書いています。

暗号資産の投資からWeb3.0、ブロックチェーンのことなど、暗号資産を取り巻く情勢について解説しています。その目的は暗号資産投資のリスクヘッジであり、より小さなストレスで最大の利益を得ることです。

私自身もこの記事を書きながら勉強している身で、この記事を読んでくださるあなたと共に学んでいければと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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※本記事では、仮想通貨、暗号通貨、暗号資産などの用語が登場しますが、これらは基本的に同じ意味です。


1.BitcoinとEthereumの違い

ビットコインとイーサリアムは、それぞれ1番目、2番目のブロックチェーンであり、暗号通貨を発行したプロジェクトです。

それぞれの違いを簡単に下記の比較表にまとめました。


ビットコインとイーサリアムの比較表

それぞれのブロックチェーンのローンチには、約6年半の時差がありますが、その間にもブロックチェーンの技術は着々と成長していっていることがわかります。

イーサリアムの大きな成果は、やはりスマートコントラクトを実装できるところです。

■dApps開発プラットフォームとしてのイーサリアム

イーサリアムはトークンを発行するだけのプロジェクトではなく、Ethereum Virtual Machine(通称EVM)と呼ばれるdApps(Decentralized Applicationの略称)の開発プラットフォームをです。


EthereumプロジェクトのdApps開発環境

イーサリアム上で行われる取引に使用されるトークンとして、ETHが発行されました。

EVMでは今も多くのdApps開発が続けられていて、イーサリアムは、現状では一番たくさんのdAppsが開発されたプラットフォームと言えます。

また、開発されたdAppsは、スマートコントラクトと呼ばれる契約の自動執行を実装することが可能となりました。

2.スマートコントラクトの価値

スマートコントラクトは、「契約の自動執行」だと言われますが、これまでの契約と何が違うのでしょうか。

例えば、これまでの契約には、個人と個人、あるいは企業と企業との間を取り持つ第三者を仲介者として立てる必要がありました。

なぜかというと、当事者同士だけでは契約違反が起こった際にこれを仲裁する人がおらず、水掛け論になってしまうからですね。


従来の契約とスマートコントラクト

でも改ざんする事のできない分散型台帳技術であるブロックチェーンは、第三者機関を必要としません。

お互いを知らない個人と個人が金銭取引を伴う契約を結ぶことができるようになったのです。

■スマートコントラクトの研究

イーサリアムの創始者はVitalik Buterin(ウィタリック・ブテリン)ですが、実はスマートコントラクトはイーサリアムよりも前、1990年代に暗号学者のニック・サボ(Nick Szabo)が提唱した概念でした。

スマートコントラクトの例として自動販売機が取り上げられるのは、仲介者を必要としない契約の自動執行の見本のような存在だからです。

自動販売機にお金を投入し商品を選択すると、支払われたお金に応じて商品を入手することができます。

つまり、自動販売機では、第三者がいなくても契約が自動的に執行される仕組みができているというわけです。

■スマートコントラクトの価値

契約を自動的に執行できる仕組みがあれば、どんなメリットがあるのでしょうか。

それは、第三者機関を排除することで時間とコストを節約することができるということです。

特に小規模な契約を結びたい場合は、むしろ仲介者への報酬の方が高額になってしまいかねません。

スマートコントラクトは、世界中の人と人を結ぶ契約のコストを縮減し、かつ迅速に執行できるようにしました。

3.Ethereumの始まり

イーサリアムを創設したのは、前出したヴィタリック・ブテリンです。

彼はもともと暗号通貨技術を紹介する雑誌「ビットコインマガジン」の共同創設者の一人でした。

ビットコインマガジンでは、ビットコイン、ブロックチェーン技術、暗号通貨業界のトレンドやイノベーション、政策、規制などについての詳細な分析、記事、ニュースが提供されています。

ビットコインの暗号通貨技術について情報発信する中で、ヴィタリック・ブテリンはビットコインのブロックチェーン技術の限界を感じ始めていました。

彼はビットコインのプログラミングの制限により、より複雑なアプリケーションをブロックチェーン上で実行することが困難であることに気づきました。

この制限を克服するため、彼は「ユニバーサルプログラマブルブロックチェーンプラットフォーム」の構想を持ち、2013年末にイーサリアムのホワイトペーパーを発表しました。

このホワイトペーパーこそがイーサリアムの元になる論文です。

このホワイトペーパーでは、スマートコントラクトを利用して任意の契約をコード化し、自動実行することができる新しいタイプのブロックチェーンが紹介されていました。

イーサリアムは、スマートコントラクトを実行することで、分散型アプリケーション(DApps)の開発を可能にし、ブロックチェーン技術を金融以外の幅広い分野へと拡張するビジョンを持っていました。

イーサリアムプロジェクトは、2014年初頭にクラウドファンディングを通じて資金を集め、2015年7月30日にネットワークが公式にローンチされました。

この革新的なプラットフォームは、ビットコインが提供できなかった新たな可能性を開くものとして注目を集めました。

まとめ

今回の記事では、スマートコントラクトを可能にしたイーサリアムを紹介するとともに、スマートコントラクトの価値について解説しました。

最後に簡潔にまとめてこの記事を終わりたいと思います。


■今回の記事のポイント

  • スマートコントラクトは、第三者機関を必要とせずに個人と個人の契約を自動執行する仕組み

  • スマートコントラクトの概念は、1990年代にニック・サボが提唱した技術

  • このスマートコントラクトを実装できる最初のプロジェクトとなったのが、ヴィタリック・ブテリンが創設したイーサリアム


この記事では、できるだけ初心者の方にわかりやすく書いているつもりですが、よくわからないところなどコメントいただければ別の記事で補足していきたいと思います。

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以上、ここまで読んでくださりありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。

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