鳴かず飛ばず

こんばんは。
「鳴かず飛ばず」という言葉があります。
最近、初めてこの言葉の元ネタを知りました。

ご存知の方も多いかもしれませんが、
僕は初めて知って、「へえー」となったので、
一応ご紹介したいと思います。
「知れば知るほど面白い 史記の英雄たち」という本でこの話を知りました。
以下の話は、一部端折っているので、興味がありましたら、ぜひ本を読んでください。

よく使われる意味 何も活躍できずうだつの上がらないさま
本来の意味 将来の活躍に備えてじっと機会を待つこと

昔の中国の話です。
春秋時代、楚の国に荘王という王がいました。
荘王は即位して、3年は、政務をとらず、酒食にふけっていました。
そんな王に対し、伍挙という家臣が尋ねます。
「山の上に3年鳴かず飛ばずの鳥がいます。この鳥はいったいどうしたのでしょうか?」と。
王は答えます。
「3年も飛ばなかったのだから、一度飛び立てば天にも届くであろう。三年も鳴かなかったのだから、一度鳴けば世の人々を震撼させるであろう。」
このやり取りが語源となり、将来の活躍に備えて活躍の機会を待つ様子という意味になったといわれています。
実際に、この後に、王は、職務を怠り、私腹を肥やしていた数百人を処分します。放蕩しつつ、じつは臣下を査定していたらしいのです。こうして人事を刷新し、楚を覇権国にのし上げていくのです。



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