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キャリアって「生まれ変わり」という感覚を意識するといいよね

たまにやっている研修が「新任管理職」とか「リーダー職」のマネジメントとキャリアというテーマなのだが、そのたび大事だなと思うのが「生まれ変わり」という感覚(確か立教大の中原淳先生の著書で教えていただいたと思う)。

記憶がどのくらい前からあるのか、人によって違うと思うのだけど、
自分じゃなく我が子を見てきて思ったのは
「年長さんってめっちゃしっかりしてるっぽいのに、小1になると急に幼くなるよね」ってやつ。同じ子なのになぜ?って笑

年長さんって保育園で一番お姉さん(お兄さん)で、そういう役割を意識させられていて、それを誇らしげにやっているから、めちゃくちゃ大人ぶっていたりする(というタイプの役割を、オトナの期待を超えてやるタイプなのが私と長女笑)。なのに小1になるととたんに変わってるのウケる笑

そんな風に場所が変わると在り方そのものが変わったりするのは、みんなお馴染みのこと。

でも学校時代のように、最年長から一番下っぱに戻るというのとは違って、社会に出た後はおおよそ、一番下っぱには早々戻らない。若ぶっても年齢はつきつけられる(笑)。
そんな中、目の前のことをひたすら一生懸命やっていて、その場で評価されて認められて「いいねえ」って言われて、自分でもそれなりの達成感と自信を得たころに現れるのが、新たな役割。

あなたはリーダー職ですよ、ってやつ(係長とかチーフとか)。
あるいは組織サイズによってはいきなり課長とか言われたりする。
(私が20代のころのリクルートも、29歳で課長になるって人がちょくちょくいた。20代半ばでリーダー職になるのが多かったという時代←これは若い組織あるある)

経緯、年齢はさまざまだけど、
30歳だろうが、40歳だろうが、50歳だろうがともかく、やったことのない立場を得たらそれは「初めての在り方に適応すること」なので、例外なく「生まれ変わり」と言っていいと思う。年じゃない。

言われ尽くしていることだけど、
名プレーヤーが名監督にあらず、ってやつで、その役割変化にはこれまでの自分とは大きな溝があり、つまりそれは「生まれ変わり」なのだ。

でもそれをあまり理解できていないと、こんなことが次々起きる。
・部下の仕事も含めて自分が全部見ないと気が済まないので終わらない
・部下に相談されたら自分が正解を持っているべきと思っているので、全部の仕事に細かく関わろうとして無限に時間がかかる
・部下がお手上げになった仕事も全部巻き取って、持てる能力で解決してしまうので、部下の自立は損なわれる(からまた仕事が増える悪循環)

若くて馬力があってやりたいという人はどうにかこなすけれども、それはいずれ限界がくる。そして部下に「やらせよう」(この言い方もどうかと)とするが、部下は思うようには動いてくれない。いらいらする…

これは何かと言えば、リーダーに生まれ変わったのに、リーダーとしての歩き方をやらずに、プレーヤーとしての歩き方でどうにかしようとしている、ということ。

生まれ変わり、ということは、つまり学び直しということ。
そのためには一時的に元々の自分のやり方をちょっと封印したほうがいいいよね。だって「すごく出来るプレーヤーだった人」にとって大抵のことは「自分がやったほうが早い」んだから。

昇進という場面だけじゃない。

今は50代半ば以降に役職定年という仕組みを持つ会社も多い。
部長だった人がある日を境に「一担当者」になる(そして給料も相当額カットになる)ということが起きる。そのときにも「生まれ変わり」は必要になるのだが、そこが上手くいかない人がいる。

そして
「職場の新人に対して、役職定年した先輩がキツく指導していて、それで新人が悩んでしまって、自分で考えて行動することが出来なくなっている」なんて話がある(とあるリーダーの方が教えてくれた)。「あなた(リーダー)はその先輩に注意してますか?」というと「いやそれは…部長(元だけどね)には言えませんよ」と答えが返ってきたりする。
その人は、元役職者という自分から、新しく与えられた職務に生まれ変わることが出来ていないのだ。いじわるでそんなことをしているのではなく、良かれと思って指導してあげようとしているだけなので、それがそもそも「今その役割ではない」ということに気が付く必要がある。それを(言い方はなにかと工夫がいるが)言うのはリーダーの役割だよね。

こんなことを書いているわたしも、日々このことは本当に強く意識している。知らぬ間に役割って変わっていたりするから怖い(笑)。
ただ、一つ言えるなあと思うのは、その「生まれ変わり」を特に意識しないのに、よき感じでやっている人がいるということだ。そういう人はそもそも常に「最新学習歴」(by本間正人先生)を毎回更新し続けている。これだ、と思う自分像にとどまっていないっていうのが最強だよね。私もそうありたいっていつも思っている。

生まれ変わり、は仕事だけじゃない。
子どもが大学を卒業して社会人になったら、親は親の役割が変化する。一周回って「自分を生きる」という役割に戻ったりするのだけれど、そこ生まれ変わりしそびれて、いつまでも「親であろうとする」と問題が起きるよね。

キャリアの節目に出会ったとき、自分がこれまでの自分を脱ぎ捨てて新しい自分に生まれ変わる必要があるのかどうか、そのためにどうとらえていけばよいのか、そんな話もキャリアコンサルティングの領域なので、そんな自分がどこにいて、どこに向かおうとしているのか(向かっていくのがよいのか)、あなたの思いをぶつける壁として使ってくださいな。



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