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後付けでも無理やりでも、いる場所を正解にしちゃうことは得るものが大きい

なんかこのごろのnoteは3日に一回とかになってて、ほんとゆるゆる。申し訳ない(誰に?笑)。で今日書こうと思っていた別のテーマがあったんだけど、気が変わってこの話。

前回のnoteがこれで、

でも結局これって「シンデレラは王子様と結婚しました。めでたしめでたし」ってだけの話なので、このあとこれが正解だったと思えるように動いたことが大事、ってFacebookでも書いたのね。そう思っているから。その続きを先に片づけようと思って今夜はそっちを書こうかなって。私の話「だけ」を書くわけじゃないから。

なぜその話かというと、Twitterでもよく「第一志望の会社に決まりました!」ってtweetがたくさんイイねされているんだけど(もっと「おいおい」って思うのは退職エントリーの方だけどね・笑)、それいうまでもなく単なる「点」なので、という当たり前をキャリアコンサルタントとしては書いておかねば落ち着かないよね、というくらいの理由ね。

新卒では最初の半年くらいまでにピンチが来る。「配属されたらここかよー!」とか「人事の人のイメージと職場の上司が全然違う」とか「えー?まさかの地方?」とか(地方民としては、東京外れるだけで凹むの勘弁してほしい・笑)。業界用語でリアリティショックっていうやつです。誰でもレベル差はあれども起きるし、それは学生⇒社会人への通過儀礼として、当然のこと。そこ上手く通過してほしいし、先輩もそこ丁寧にフォローしてほしい。でもこれで辞めちゃう人がこの頃は目立つ。

中途採用の場合、そこまでのピュアなやつは少ないけれど、それでも「…」ってなるのはよくあること。たとえば「自由に任せます」って言われたのに、全部細かく報告必要って話が違う…!とか。これは「自由」の定義がその人のものと新しい職場のものと違うってだけよね(笑)。当たり前なんだけど、人はみな勝手に思い込んで勝手に解釈しているので、こういうことは山ほどある。「聞いてたのと違う」っていうのは「あなたの聞き方が違う」の同義だったりするかな。

なのでね、わたしは当初から文化が正反対ってことはわかって転職した(リクルートから市役所なんで・笑)。かなり覚悟もしていたし、わかっていたつもりだったんだよね。自分比で最低ランクなほど「自己主張控えめ」でスタートしたしね。それでもいちいち「?!」が毎日束になって襲ってくるのよ。もう、そこもかー!!ってくらいに(笑)。

地味にダメージだったのが「普通に使う日付が西暦じゃなく和暦」ってことで(そんなこと?って思うよね)、もう頭の中で「で、それは何年?」がしばらくわからなくてイライラしたよね。そして職場内で方言が標準語だったことも(市役所なんだしお相手は市民だし、それは普通)当たり前なのに、隣町なのにわからない言葉があって「え?」ってなったし。

でも、一番違和感だったのは、上司がフットワークよすぎてなんでも率先してやってくれちゃうこと。これはネガティブじゃなくて「上司親切~、優しい~」っていい話よ。でも、最初に配属された部署がコピー機めっちゃ遠くて、なのに「あの、この資料コピーさせてもらえますか?」って言うと「いいよ」って答えるやいなや上司がコピーに走ってくれちゃうの。この最初の上司がほんと、いい人で…もし町内会の人だったら多分「ほんといい人」で終わったんだろうと思うレベルで。でも、わたしリクルート育ちなもので脳内で渦巻くのが「お前の時給でその仕事するのか?やめろや。わたしがやるわ」なのよ。メンドクサイ思考(笑)。そのほかの場所でもとにかく「費用対効果」とか「効率性」とかが脳内渦巻くから、周りの人の行動に「これでいいの?」「これってありなの?」しか浮かんでこなくて、もう、混乱するよね。

ろくに知らないうちに「こういうのを変えてやりたいー!」みたいに腕まくりするとか、絶対ダメだから。なんだってそこにはそこの歴史と理由があるから。で、そこ本質じゃないから←ということが落ち着いて考えられたわたしはエライと思う(自画自賛・笑)。

でも!とはいえ一番ダメなことは「なにもかも染まり切る」ことで、つまりは「環境を受け入れて対応する」ことはいいけど「丸ごと鵜呑み」はダメなのよ。というのはわたしが気づいたというよりも、1年後くらいにある方に言われたことからわかったんだけどね。その人は別の部署の偉い人で、たまたま飲み会でご一緒した時に酔っ払いながら「柴田さんはキャリア採用なんだって?でもさ、正直俺たちは、キャリア採用って言ったって所詮、民間で務まらない人が逃げてきたんだろうって思ってるよ。だって〇〇さんとか◇◇さんとか(これは実名・中途採用されてた先輩たち)もう、すっかり染まってるっていうか、誰より公務員ぽいし。まあ、柴田さんは今んとこ違うみたいだけど、いつまで持つかなー」って。

これはなかなかの発言だったと思っていて、ああ、そうやって思われてるんだな、と。でも、わたしの直属の先輩がたまたまキャリア採用一期生の方で、その人はそこに名前が挙がらなかった(つまりある程度尖ったままの)人で、それも恵まれていたんだなと。その先輩はとても静かな人だけど、じわじわといろんな改革をやり続けた人でその人にいろんなコツを伝授してもらえていて、そのあとも別の部署でまたご一緒したので、わたしのやらかし(多かった・笑)もフォローしてもらいつつ、自由に泳がせてもらえたというのが、幸運だったんだろうなって。

まあ、わたし自身は「その場を全部否定する」気持ちはなく、その場の「正義」を理解しつつ、そこと自分の思うことをどう架橋して実現するかということに、ものすごく頭を使ったことだけは自信を持って言える。リクルート時代にやれなかったことを、この環境がさせてくれたとも思う。

転職して数年がたち3つ目の部署で働いているときに、たまたま複数の大学と関わる業務をしていて、古巣のリクルート時代の友人に情報をもらったりしていた時にこんなことを言われた。「そんな(やりにくそうな)場所にいても、こんなふうに仕掛けて仕事して楽しそうなのって、ほんと尊敬する」と。それ言われるまでまったく意識していなかった(というか必死だった)けれど、そう言われて初めて、わたしも案外がんばってるじゃん、って思ったよね(笑)。

いや、こんなわたしの話だけじゃなくて、たくさんの転職やら転機を過ごした人に話を聞いていると、やっぱりこの「選んだ場所を正解にする」人と「どこに言ってもその場所のダメなところを探す」人に分かれるなあということを思う。いうまでもなく、完全な環境なんてどこにもなくて、完璧な上司なんてどこにもいない。じゃあどっちが得かっていったら、「選んだ場所を正解にする」ほうに決まっているよね。たとえそこに長くはいなかったとしてもね。

それはそうすることで、自分の引き出しが増えること(持っている技を横展開する方法が身についたり、新しい技を習得したり)や、自分の「できることとできないこと」が明確になることや、もっと言うと「メタ認知力」がつくとこなんじゃないかなと。

逆に「こんなとこでやってらんない」と決めつけてしまうと、多分世界が狭くなっていくばかりじゃないかなって思うんだよね。そのあたりのやり方に困っている人には、ぜひそこ「あなたのできることを、その環境につなげる補助線を引く」お手伝い、させてほしいなって思っていることも付け加えておこうかな(最後は宣伝かよ・笑)。


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