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目先のラッキーが生涯のアンラッキーになってるかもしれないよ

立て続けにいろいろあって(&聞いて)

そういう近視眼的な行動が、ぐるりと回ってあなたに「損」させるんだぞ、と思う今日この頃。

少し話は6年くらい前にさかのぼる(いきなり?だけど、今週の朝ドラなんて一気に30年くらい先の時間と今描いている時間を往復してるから、こんなのたいしたことない←関係ないけど笑)

女子大の心理学科2年生の授業を担当していたときのこと。
通年の授業を持っていて(トータル30回)、その多くにグループワークと発表がある授業にしていた。すると、授業後提出のレポートに数人の学生がこんなことを書いていた。
「いつもグループワークの発表を自分ばかりがやっていて、他の子にもやってほしいんだけど上手く言えない」
「自分ばかりが(ワークで)最初にしゃべったりまとめたり発表したりしているのが、なんかもやもやする」
…と。

さて、これは誰がどう得してどう損しているんだろう?
少なくともこの学生は損してはいない。

別の場(これは先月)でこんなことがあった。
コミュニケーションをテーマにしたセミナーで、5人くらいのグループでみなさんいろんな私の問いに考えを共有したり、まとめたり、していたときのこと。ぐるぐる回ってグループでの話し合いを聴いていると、たまたま通りがかったグループのある方が「私はグループワークも苦手だし、上手く言えないし」とつぶやいた。そこで私が
「それはいつからそう思ってますか?昔(中学高校~)もそうですか?こういう場面で発表役をいつも上手く誰かに任せて(自分は逃れて)来ましたか?」というようなことをやんわり(笑)聞いたところ
その人は「そうです。できないから逃げてきました」と答えた。
「それは逃げて上手くいった、ってそのときは思ってきたのでしょうけど、結果としてやってみる練習の機会を(別の人に)ゆずっちゃったんですね」と私はお伝えした。ご本人も「そうなんですよ…」とうなずいていた。

生まれつきおしゃべり(=私も)な人であっても、グループのまとめ役が自然にできるわけではないし、みんなの前で代表して発表することが上手なわけではない。ただ「私は苦手だからお願いね」と言われて(上手くはないのに)やる機会が圧倒的に多いから慣れてできるようになるだけなのだ。場数が多ければ、徐々に慣れていくし上手くもなる、というだけ。単に経験値の差なのよね。

けれども苦手意識がある人、少しだけ恥ずかしがり屋な人、目立ちたくないなあと考えてしまう人…そういう人は「上手そうな人・なんとなく目立っている人」にさっと譲るのが習い性となっている。そして「やらなくて済んでよかった」と胸をなでおろす、という時間を長く過ごしている。そりゃできるようになるわけない。そしてぐるっと回ってその人生の宿題は追いかけてくるようにできている。

また別の話。
昔の職場で地道にコツコツ、それでいてしっかりと責任を負う仕事をこなしている女性がいて、その人は当時まだ女性では少なかったリーダー職をやっていた。その人に研修への協力依頼をするために話を聞きに行った時のこと。その人の「そういう仕事ぶりをするようになった経緯」を聞いたら、もともとはまったくそんなタイプではなかった、と言う。「たまたまついた上司が男女関係なくフラットに仕事を任せてくる人で、私にはこんな企画業務は無理です、と言っても『え?出来るでしょ。やってみてよ』っていうんで、それに乗せられていろんなチャレンジをしてきたことが、今につながっているんです」のだそう。確かにそんな上司に育てられた話は(男女問わず)しょっちゅう聞く。
でも一方で
「上司がいろいろ仕事をふってくるけど、そこまでやりたくないし、そんなの自分には無理だし、私はルーティン業務がいいので断った」という人も少なからずいる。それはとりあえず仕事も負荷が低いし、労働時間も抑えられるし、失敗もしないし、目先を見たらコスパがいい(給料も変わらないし)。そういう選択が要領のいいこと、だと思う人もいる。けれども長い目で見たとき、どちらのキャリアが強くて可能性が広いか、ということは言うまでもない。そのときは気が付かないんだろうけれどね。

こんな話は書き出せばキリがない。

おそらく若いほどメリットデメリットの判断軸が目先に偏っているのだろう。それは想像できる範囲が狭いことや、今目の前の楽しさの価値が大きいことに関わっているのかもしれない。
でもね、工夫するとか新しいことに取り組むとか、改善してみるとか、1人で不慣れなことを引き受けてみるとか、それはその時の決算ではアンラッキーで割が合わなくても、中期的なキャリアの決算を考えるとめちゃくちゃラッキーにつながることの方が多いんだってことは、日々痛感している。

だからね、
あなたにとっていい上司は、あなたが少し背伸びしないと(時にはジャンプしないと)出来ないような機会を与えてくれる人だし、すぐに答えをくれない人なんだよ。逆に「いいよ無理しないで。これだけやってくれたらいいよ」って言う上司ではないんだってことよ。

あなたには少し無理をさせようとしてくれる上司はいますか?
ちょっとしんどうそうだな、という役割を頼んでくる仲間はいますか?
「なんで私に?」と思っても、中には未来のあなたに力になることがまぎれているのかもしれませんよ。


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