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【入社しました】”学校の先生”がColorbathスタッフに転身したわけ

はじめまして?ご無沙汰しております?挨拶はよくわかりませんが、渋谷吉孝(しぶやよしたか)です。この度Colorbathに4月からジョインしました。初めてのnote 投稿ということで、私のことを知っている方・しらない方もいらっしゃるので、簡単に自己紹介をさせていただきます。

自己紹介

大阪教育大学卒業後、神奈川県の通信制高校
         →福岡県の公立小学校
         →大阪府の私立高校   で計8年間教員を勤める
あだ名:しびー
1992年4月生まれ(32歳)
千葉県松戸市出身
好きなこと:短期間で追い込むことに心地良さを…
      読書、身体動かす(筋トレ、ランニング、自転車などなど)
      バスケの試合観る
      息子に遊んでもらう
自慢:何でも食べれます。どこでも寝れます。

学校現場で働いて感じたこと

 教員をやめた今だから余計に強く思いますが、学校って本当にすごいんです。毎日(プラスのこともマイナスのことも含めて)何かしらがあって、そこに人がいて、変化していく。いろんな人がいて、いろんなエネルギーがあって、変化を一番近くで感じられるし、自分自身も変化していく。こんな面白い環境はなかなかないと思います。

一番印象に残っている出来事

 小学校で働いていた時、クラスに癇癪をおこして席を立ち教室を飛び出してしまう子(Aくん)がいました。それまでいろんなことを試して実践して、Aくんの困り感を拭えないか模索してましたが、私自身他にできることがあるのか悩んでいたんですね。ある日同じような場面が起きた時、手の空いている先生に頼んでAくんの安全を確保した後、クラス全員に「どうしたらいいと思う?」と聞いてみたんです。「先生わからん、、助けて」ってニュアンスです。すると1人の子が「僕たちに時間をください」といい、班に分かれて話し合い活動を始めました。
 どのように接したら癇癪をおこさずに済むのかいろいろな意見が出るなかで、はじめは「機嫌をとってあげたらいいんじゃないか」とか、「怒っても無視しよう」とか。まずい流れになっているなと感じ軌道修正しようかなと思ったときに、普段はおとなしい子がぱっと立ち上がり、「・・・あの子はさみしいんだと思う!」と言ったんですよね。そこから雰囲気がガラッと変わり建設的な話し合いになりました。私が何も言わなくても問題解決に向かう姿に、この子たちすごいなと感激しました。何より、立ち上がった子は、Aくんからのちょっかいに度々嫌な思いをしていた子です。子どもたちが力強く前進しているところを邪魔しないように、涙隠すのに必死でした笑

子どもたちに教えてもらったこと

立派な『先生』であり続ける必要はなく、苦手なこと/弱さを晒すからこそ(等身大で先生をやっているからこそ)、子どもたちが安心してより成長に向える。子どもたちを主語に行動するために、自分のちっぽけなプライドを投げ捨てたことも何度もありました。今振り返っても、めちゃくちゃしんどかったし、”自分”をえぐるように向き合う時間も多かったし、辛い日もありました。けど、それ以上に楽しくて、やりがいがあって、何より濃い環境だったと思います。

ジョインしたきっかけ

 そんな私がなぜ学校現場を離れてColorbathに入ったのか。
 きっかけはシンプルに代表の吉川雄介です。

今になって思い出してみる代表吉川との出会い

 初めて会ったのは私が大学3回生の冬ごろ。吉川さんがBenesseをやめる少し前のタイミングでした。当時の吉川さんは、もうすぐお子さんが産まれるのに仕事を辞めて、やりたいことをやる。私が何を言っても「いいねー」「いいですね」しか言わない。第一印象は「何この人。けどめちゃくちゃ楽しそうな生き方してる・・・」といった感じです。
 そこから交流が続き、一瞬よぎった妄想みたいなアイデアを形にしていく吉川さんをみていました。ネパール代表と日本代表がサッカーの試合をやるとか、ネパールの学校に映像授業で革命起こすとか、コーヒー作るとか・・・。何よりそこにたくさんの人が巻き込まれ、たくさんの人が全力でサポートしている姿が印象的でした。(きっと私も直感的に巻き込まれたかったんだと思います。関東に住んでいた時「来週大阪でこんな飲み会やるから来てよ!」と言われそのためだけに高速バスで向かったことも・・・。)

転職を考えていたタイミングの連絡

 吉川さんは何やかんや10年弱私のことを知ってくださっていると思います。そんな吉川さんからある日、「Colorbath、スタッフ募集するよ」と募集ページだけ送られてきました。毎度毎度急な連絡。しかしその時ちょうど私も転職を考えていたタイミングでした。学校が嫌になったとかではないです。自分の感じている教育の可能性をさらに発揮させるために、今までと違った視点で広くアプローチをしたいと思っていました。いろんな企業を調べ、直接お話を聞いたり、カジュアルな面談をしていた時期。そんなタイミングでの連絡に、飛びつきたい気持ちと、それに相反するような複雑な感情を抱く自分。自分で切り拓きたいという気持ち、ライフステージのこと、そもそも何のための転職なのか、などなど。何度も言いますが、教育って本当にすごいんですよ。なんでもできる可能性があるからこそ、まだカタチになっていない可能性をカタチにしたいと思っていました。1校の学校だからできること、1校の学校にいるから見えづらいところ。じゃあそれって何なのか。考えを持っているつもりになっていたけど、また見えなくなったり、原点に戻ったり。教育という軸で、どう自分は社会貢献ができるのか、そんな自分自身の可能性も探っている時期であったと思います。

踏ん切りをつけたわけ

 正直、めちゃくちゃ迷いました。やりがいは十分に感じられる。ただ、お金のこと、時間のこと…。自分の中で答えは決まっていたのに、それを確かめるようにいろんな人に相談もしました。…そうなんです。答えは決まっていたんです。文章で表現するコンテンツなのに言語化できていませんが、本当に直感的なところで答えは決めていました。この文章を書きながら改めて考えましたが、バシッとハマる言葉が出てこない。強いて言えば、自分の子どもに「俺の生き方かっこいいだろ笑、めちゃくちゃ楽しいよ!」って言い切れる自分でありたいと思ったんです。役割とか、visionとかとは別のそんなところ。そうしての今です。だからやりたいように挑む。次はここでやっていく。受け入れて楽しんで伸ばしていく。そんな今の心境です。

今思うこと

 と、素晴らしいスタートのように思ってましたが、現実はそうでもなく…笑
 やれることを探すのに必死だったり、活躍できる領域見つけたと思っても今はそれ以上に自分の枠や器のストレッチの方が重要だったり、ひたすら自分と向き合い直したり、座りっぱなしに腰がやられたり、「自分の感情に素直であれ」って言われたから『わからん』って言ったら「今後わからんっていうの禁止、具体で」って言われたり(いや、ごもっとも)。ストロングポイントだけで乗り切れない(誤魔化せない?)領域に直面して、日々悔しさと若干のワクワクを感じております。
 ただ、毎日がめちゃくちゃ楽しいです。自分の存在を意識しながら進めている感じ。大袈裟かもしれないけど、初めて海外をぶらぶら歩いてみた時に近いかもしれないです。神経張り巡らせているけど、その空気を感じに行く。少しずつその場に馴染んでいきつつ、自分を探る。思考の根本を探しに行ったり、作り上げてしまった鎧を剥がそうとしてみたり。この3週間、少しずつではありますが自分のセカイの変化は感じています。

 しつこいですが、教育って本当に面白いし、可能性に溢れていると思うんです。
「教室から世界を変える」
私が以前参加していた教育系NPOの掲げているスローガンです。
 本気で私もそれを思っています。
 学校の教室だけが”教室”ではなく、学びの空間が”教室”です。
 広い視点で捉えるものだけが”世界”ではなく、一人ひとりの見えるセカイも”世界”です。
主人公は一人ひとり。セカイをひろげることで、世界を変える。
今まさに私自身がセカイを広げてる真っ最中です。これからColorbathのしびーとしても、どうぞよろしくお願い致します。

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