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「キラー〇〇」日本代表!逆輸入の“殺人寿司”「デッド寿司」【ホラー映画を毎日観る人】(372日目)

「デッド寿司」(2012)
井口昇監督

◆あらすじ
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伝説の寿司職人の娘であるケイコは辛い修行に耐えかねて家出、とある田舎の温泉宿で仲居として働く。ある日、寿司食べたさに社員と共に泊まりに来て小松製薬の社長に恨みを抱く元社員が現れる。彼は自らが開発した薬を寿司に注入し、殺人寿司に変えてしまう。
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本当にバカバカしい映画です(笑)

ですがめちゃくちゃ面白いです。
現在アマゾンプライム、U-NEXTで配信中です。

どういうふうに生きて、何を見てきたら
“寿司が人を襲う”というイカれた発想に辿り着くのでしょうか。是非とも井口監督に伺ってみたいです。

いわゆる海外のB級ホラーで定番の「キラー〇〇」

「キラーコンドーム」、「アタック・オブ・ザ・キラー•トマト」、「アタック・オブ・ザ・キラー・ドーナツ」、「アタック・オブ・ザ・ジャイアント•ケーキ」、「キラーカブトガニ」、「キラー•ジーンズ」、「キラー•メイズ」、「パペット•キラー」、「殺人魚 フライングキラー」、「カニング•キラー/殺戮の沼」

等など挙げだしたら切りが無いです。

今作はその「キラー〇〇」の日本代表とでも言うべき作品で、言うなれば“キラー寿司”です。
実際、海外でいくつもの賞を獲得しており、日本には逆輸入という形で入ってきています。

•旅館を舞台に日本の伝統的な料理“寿司”が人々を襲う

•美しい主人公が武術で立ち向かう

•派手なアクションや殺陣

•寿司ヌンチャク、寿司軍艦の砲撃、喋る玉子寿司、寿司のセックスなどのおバカ要素も満載

•女体盛りなどのお色気シーン

こんなの海外でバズらない筈がないです。
10年近く前の作品ではありますが、また海外で上映していただき現地の方の反応を見てみたいです。

飛び回る寿司
ちなみに主題歌はSCANDALさんです。

旅館を所狭しと飛び回る殺人寿司や寿司に寄生された人間相手に戦う主人公ケイコ。演じている武田梨奈さんがお美しいのはもちろんのこと、演技、殺陣やアクションがうますぎてどんなトンデモ設定でも成立させてしまいます。

主人公ケイコ役の武田梨奈さん

その他にも津田寛治さん、仁科貴さん、ジジ•ぶぅさん、手塚とおるさんなどの実力派で脇を固めており非常に見応えのある作品となっています。

澤田役の松崎しげるさん
シャウトで寿司が食い止められます。

”寿司の弱点がシャウト“
というのは「マーズ・アタック!」で異星人の弱点が主人公のおばあちゃんがいつも聴いているインディアン・ラブ・コールの周波数だったという展開のオマージュのようでとても好きです。

人を襲う寿司、吹き飛んだ生首とベロチュー、“生卵を口移ししながら“という日本の伝統的なキス、松崎しげるさんのシャウトで寿司を食い止める、寿司ヌンチャク、急に喋り出す玉子寿司etc…

監督、スタッフ、出演者一同が全力でぶつかっているのでとにかく熱量が凄まじく、「そんな馬鹿な!」とツッコミを入れたくなるようなシーンもパワープレイで乗り切っています。最高過ぎます。

「寿司が交尾をしてるのかよ!」
一度は言ってみたいセリフです。

素晴らしい作品でした。

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