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“呪いのビデオ”の設定は何処へ【ホラー映画を毎日観る人】(310日目) 「貞子」

「貞子」(2019)
中田秀夫監督

◆あらすじ
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とある病院で心理カウンセラーとして働く秋川茉優は警察で保護された少女を担当することになる。少女は記憶を失っており名前もわからない。警察の調べで母親が霊能者であること、住んでいたアパートは火事になり母親は死亡したことがわかった。献身的に少女と接する茉優だったがその日以降、彼女の周囲で不思議な現象が多発する。そして時を同じくしてyoutuberをやっている弟の和真は再生数を稼ぐために火事で死亡者が出たアパートの潜入してから様子がおかしくなり、ついには行方不明となる。
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リングシリーズに分類され、もちろん貞子も登場します。時代的なあれもあるかもしれませんが
“呪いのビデオ”という設定は完全になくなっており(前作の貞子3Dや貞子3D2などもそうでしたが)、ビデオ等は関係なく普通にテレビから登場したりします。

貞子の髪にもツヤがあります。

「リング」の時よりも動きが人間っぽく、さらっと登場するので怖さはあまりありませんでした。ですが「リング」、「リング2」にも登場していた倉橋が貞子に襲われる展開は非常にテンションが上がりました。貞子に関する復習が自然に入るので初心者でも分かりやすいし、そのルーツを辿る後半パートがとても面白かったです。

佐藤仁美さん演じる倉橋
過去に貞子を目撃していることから今でも精神疾患を
患っておりカウンセリングを受けています。

和真の友人である石田の立ち位置がよくわからず、和真に心霊スポットに行くよう唆したり、行方が分からないことを茉優に報告する割には僕は関係ないのでと立ち去ろうとしたり、その割には和真の居場所を突き止めて茉優と共に伊豆の大島に向かうなど都合が良過ぎて情緒が分からないキャラクターでした。

あと和真の動画に映り込んだ骸骨かなぜ他のyoutuberの動画にも映り込んでいたのかがよく分かりませんでした。

主演の池田エライザさんが非常にお美しいので
いくらでも画が保ちます。

やってみた系のyoutuberだったり当時人気絶頂だった水溜りボンドさんが出演されるなど随所に時代を感じます。

ともさかりえさんの狂気じみた演技や佐藤仁美さん演じる倉橋の再登場、安心安定の諏訪太朗さん等などホラー好きも喜べる要素がたくさんあり「リング」ファン必見の一作となっています。主題歌もあの女王蜂さんが担当しておりこれもまた非常に良かったです。

クローゼット越しのともさかりえさん
ここが一番怖かったです。


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