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人生初の書籍出版をして良かった5つのこと

応援しているアルビレックス新潟が勝ったおかげで興奮して眠れなくなったので、このnoteを書き始めることにしました。きっと書き終わる頃には、34歳になっているでしょう。そう、9月15日は私、渋谷修太の誕生日でございます。

33歳を振り返ってみると、気づけば色々やりました。

一般財団法人高専人会の立ち上げ

高専OBOGの絆を深め高専の未来を切り開くべく、財団法人を設立しました!
こちらは後日詳しく書きます。
とりあえず高専関係者はこのアカウントをフォローお願いします!

クールジャパンEXPO in 新潟 実行委員会の立ち上げ

世界に誇れる新潟の魅力を全部一箇所に集めよう!という試みです。
こちらは11月5日、6日に朱鷺メッセで開催されます!
詳しくはウェブサイトへ!入場無料です!美酒・美食がズラリ!

その他にも、久しぶりの長岡花火や、初めての片貝花火、人生初のゴルフ100切り、出張で新潟を離れる機会も増えてきたりと、仕事もプライベートも充実した一年でした。

そんな中でも、やはり一番のビッグイベントは「人生初の書籍出版」だったなと思います。

ここからは、自分が人生で初めて書籍を出してみて良かったなと思ったことを、実体験を踏まえて書いていきます。

これから書籍を出したいなと思ってる人や、出そうか迷ってる人の参考になれば幸いです。そして、出すと決めたのになかなか筆が進まない人(数年前の自分がそうでした笑)は、この記事を読んでやる気を出してもらえたら嬉しいです。

それでは、人生初の書籍出版を経験して良かったこと5選、お読みくださいー!

① 自分のことをより深く知ってもらえる

今回出版した書籍は今までの自分の人生を綴った「自伝」的な要素が強かったので、当たり前といえば当たり前なのですが、それでも実際に出版してみて気づいたことがあります。

それは、「他人は自分について断片的にしか知り得ない」ということです。

どういうことかと言うと、自分の人生において、必ず誰かの知らない自分が存在するということです。
例えば僕は高専入学と同時に寮生活がスタートし、その後大学からは一人暮らしだったため、中学校を卒業してからの自分は「両親でも知らない自分」です。
逆に、高専時代に出逢って会社を一緒に創業した大親友の櫻井くん。彼とはかれこれ20年くらいの付き合いになりますが、そんな彼にとっても幼少期の自分は「大親友でも知らない自分」です。
最近入社した社員にとって、フラーの創業期のストーリーは「社員でも知らない会社の歴史」です。同じように、フラーを巣立った卒業生たちも、その後の会社のストーリーは知らないはずです。

そう、自分について全てのストーリーを知っているのは、この世でたった一人、自分だけなのです。

今回書籍を出したことによって、今まで親しくしていた人たちからも、「こんなことがあったんだね。」「こんな想いでやってたんだね。」と感想を言ってもらえました。その言葉をもらった時に、書籍を出して良かったなと思ったのです。

自分の人生というのは、自分の中でも一本の繋がったストーリーなはずです。
でも、他人からしてみたら部分的にしか知り得ない。連続ドラマを途中から見ているような感じでしょうか。

書籍によって、知ってもらえていなかった自分のストーリーを補完することができるのは、素晴らしいことだと感じました。

② 人生の棚卸しになってスッキリした

先ほどとは対照的に、「自分ですら理解していなかった自分のこと」というのも、誰しもが存在するのではないでしょうか。

書籍はnoteの記事やTwitterのつぶやきとは違って、「まとまりのあるストーリー」に編集する必要があります。そのために、一つ一つの出来事を改めて見つめ直してみたり、時系列にまとめてみたりといった作業が必要でした。

その過程が僕にとってはすごい新鮮で、
「なぜあの時あんな意思決定をしたのか」
「自分の境遇や出逢った人々がどれだけその後の人生に影響を与えたか」
といったことが、どんどんと紐解かれていく感覚になりました。

自分はこういう生い立ちだから高専を選んだんだな、そこでこの人と出逢ったから会社を創ったんだな、あの時あの人がいなかったら今の自分は存在していないな…といったことが見る見る分かっていくのは、とても気持ちいいです。
自分の人生という漫画の伏線回収をチェックしていくみたいなイメージでしょうか。きっと全ての人の人生ストーリーには伏線があるはずなので、書籍を出す出さないに関わらず「もし出版するとしたら…」くらいのノリで自分の人生を振り返ってみるのはオススメです。

③ 直接手に取ってもらえるプロダクトができた

これは僕自身が主にBtoB事業を展開する起業家だからより強く思うことなのかもしれませんが、書籍というのは幅広い一般消費者に買ってもらえるプロダクトだなと改めて実感しました。
そこには、toB事業では味わえない、直接個人に買ってもらえる喜びというものがありました。しかも、サイン会の場では直接対面で手に取って購入してもらうという体験をすることができました。これはITの起業家としてはレアな体験でした。

人生初のサイン会にて

直接手に取ってもらい、「ありがとうございます」と言える喜び。
読者から、「感動しました!」と感想を言ってもられる喜び。

こういった経験は、何ものにも変え難いです。

とある講演会では、数十人出席していてほとんど全員が書籍を購入してくれたりもしました。ビジネス用語的にいうとアップセルみたいな形になってしまうのですが、プレゼンをするにしても、どこかでプロフィールが出るにしても、書籍というのは露出機会が多くてしかも手に取ってもらいやすいプロダクトだなと改めて感じました。

個人の方に手に取っていただくプロダクトとして、サイズも価格もちょうど良いのが、書籍というものなんだなと改めて思い知りました。

④ 起業家あるあるの説明地獄から少し解放された

起業家や経営者の方々にはきっと100回頷いてもらえると思うのですが、この職業をやっていると、何度も何度も同じ質問をされます。
「なぜ起業したのですか?」「社名の由来は?」「どうやって仲間を集めた?」「今までで何が一番大変でしたか?」などなど、会う人会う人みんなが聞いてきます。基本的にそれに笑顔で受け答えするのが仕事なので仕方がないのですが、何度もやり続けているとぶっちゃけ答えるのにうんざりしてくるものです(笑)。

ところが、書籍を出版してからというもの、このやり取りに大きな変化がありました。

一つは、「書籍を読みました!」と言ってくれるケースが増えました。初対面の際に事前に自分のことを勉強してから会いに来てくれるようになったおかげで、実際にお会いした際により充実した時間を過ごすことができるようになったのです。

もう一つは、先ほど挙げた定番の質問をされた際や、創業ストーリーなどについて簡単に述べている際に、「詳しくは書籍で!」と言えるようになったことです。時間も節約できますし、本当に興味のある人には読んでもらうことで短時間で喋るよりも詳細に知ってもらうことができるのです。

何度も同じ質問に答えることが減ったおかげで精神的にとても楽になったし、説明が省けて人生の可処分時間が増えたり、実際にお会いした際により有意義に時間を使えるようになったりと、まさに一石二鳥、いや一冊三鳥くらいのメリットがありました。

⑤ 次世代に自分の経験を伝えることができた

今回書籍を出版する際に考えていた主なターゲットは、起業志望の方々や若手起業家・高専関係者など、かなり絞った読者層を想定していました。ところが、実際に出版してみると、驚くほど以下のようなメッセージをいただきました。

子供に読ませたいと思って、買いました!」

そう、自分でもびっくりするくらい、親御さん達(主に中高生や大学生の)からニーズがあったのです。自分が読んで感動したので、三人の子供達にそれぞれ手渡したといった方もいらっしゃいました。サイン会をしていても、「宛名を子供の名前にしてください」という人が本当に多いです。

想定外の出来事だったのですが、こうして若い人たちの手元に届くのは非常に嬉しいことです。自分の30年間の経験が若い人たちに伝わって、彼らの人生に何かしらの刺激を与えることができるかもしれない。もしかしたら、本を読んだことがきっかけになって新たな起業家が誕生するかもしれない。そう考えると、頑張って書籍を出して本当に良かったなと改めて思わせてくれるのです。

5年後・10年後くらいに、「あの本がきっかけで起業家になりました!」とか「あの本を読んで高専に入学しようと思いました!」なんて言ってもらえたら、きっと最高に感動するんだろうな。そんな日を夢見て、これからも歩んでいきたいと思います。

人生一度は本を出すこと、オススメします!

書籍出版を決意してから実際に執筆を始めてみると、想像以上に大変でした。
noteを1記事書くことに比べると、100倍くらい大変だったと思います(笑)。
それでも、やって良かったと心から思っています。

人生一度は本を出すこと、オススメします。特に起業家には本当にオススメです。あとは、自己紹介をする機会が非常に多い仕事をしている人にも(笑)。

僕の著書の特徴の一つとして、謝辞がめちゃくちゃ長いというのがあります。
本を出して良かったと思うことを1つ追加するとしたら、「たくさんの人に感謝の気持ちを伝えられた」ことかもしれません。本日34歳の誕生日を無事に迎えることができたのも、本当にたくさんの方々のおかげです。今まで出逢った全ての方に、改めて感謝の気持ちを伝えさせてください。ありがとうございます。

ということで、本記事を最後までお読みいただきありがとうございます!
最後に、もしまだ僕の著書「友達経営」を手に取ったことがない方がいらっしゃいましたら、是非お買い求めいただけたら嬉しいです!

既に持ってる方も、お子さんや知り合いに是非!(笑)

それでは、34歳も楽しんで生きます!

2022年9月15日
渋谷 修太


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