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給与明細確認してる?超基本的なお金の話

みなさんこんにちは。人材系企業の総務人事/派遣コーディネーターをしております、しぶやです。X(旧Twitter)は→こちら

今回はお金の話を少ししてみようと思います。みなさん、給与明細みていますか?弊社の派遣スタッフにも、給与明細をみていない人は多々います。弊社はWeb上で給与明細を確認できるようになっているのですが、入社以来一度もログインしていないという人もいるくらいです。

さて、ではなぜ給与明細を確認することが大事なのでしょうか。私が特に伝えたいことは「手取り収入を把握する」ことです。弊社の若いスタッフは労働条件通知書に記載のある「額面の金額」しか頭に入っておらず、手取りよりオーバーして使ってしまう、見積もりが甘い、というケースがあります。

さらに踏み込んで言うと、給与明細を確認することは「社会に目を向けること」でもあると思っています。社会保険料はどれくらい引かれている?住民税は?介護保険料ってなに?保険や税金を知ることは、社会の仕組みを理解することにつながっていくはずです。


手取りってなに?

手取りというのは、定められた給料から所得税や住民税、社会保険料などを控除した(差し引いた)金額であるということです。月給30万の場合は、ざっと24万程度が手取りとなります。けっこう引かれますよね。

専門学校卒で弊社に入社してきた10代のスタッフは「給料25万ももらえるんですか?!うれしいです!」と話していましたが、仮の給与明細を事前に発行し、手取りは20万ということを伝えたらびっくりしていました。25万まるまる振り込まれると思っていたようです。

他にも、差し引かれる金額を派遣会社のマージンだと思っていたり、通勤費として振り込まれたものを「先月の残業代かな?ラッキー」と使いこんでしまった人もいます。給与明細を見ていればすぐ解決するのに、なかなか見てはくれないんですよね。

年々上がる社会保険料

私がスタッフ担当になって7年程度たちますが、スタッフからの相談でたまにあるのが「昇給額が反映されていない」です。2万円昇給したとして、その2万円がまるまる手取りになるかというとそうではありません。社会保険が引かれ、1万5000円くらいの手取りアップというところでしょうか。

給料の減額がなくても、社会保険料があがればその分手取りが減ります。「給料が減った」という相談の裏には、社会保険料率のアップが関わっていることがほとんどです。社会保険料率は年々アップしており、実質的な給料減額となっています。

新たな税金の徴収も

社会保険料のみならず、新たな税金が追加されることもあります。東日本大震災をきっかけとして2013年から徴収されている復興特別消所得税は、「所得税」の項目にまとめて記載されるため、徴収されている意識のある人はかなり少ないでしょう。ちなみに私の暮らす地域では、平成21年から環境保全のための新たな税金が徴収されるようになりましたが、「住民税」としてまとめて引かれているため、気づいていない人も多そうです。

社会保険料や医療保険料のように引き上げが大きなニュースになればいいのですが、あまり取り上げられない税金に関しては、知らぬ間に徴収されているのが現状です。

さらに、年齢が上がると差し引かれる税金が存在します。それが「介護保険料」です。40歳になったその月から徴収されるので、40歳になると手取りが減ります。この介護保険料、徴収年齢を下げようとする議論もあります。

こんなに税金取られていてなにに使われているの?どうして年々社会保険料はあがるの?正しく使われているの?と疑問がわきませんか。どうですか、選挙行きたくなってきませんか(笑)

自分の手取りを把握して生活を守ろう

引かれまくっている税金の話はいったん終わりにしまして、ここからは生活の話を。自分の手取りが少ないと嘆くことはありません。できることから、はじめていってほしいと思います。

お金がないと焦ると、変な副業に手を出したり、ダブルワークで身体を壊す人もいます。弊社でも、手取りの少ない一般事務派遣のスタッフが居酒屋のバイトを始めてしまい、睡眠時間が減り、派遣先への遅刻が増えてトラブルになった例があります。まずは収入の把握、次に固定費の見直し。稼ぐより先に、収支のチェックからやっていくのがおすすめです。

使ったお金の管理が面倒な人は、支払いをクレカ1枚に集約して利用明細書を家計簿代わりにするのもいいと思います。私もほぼPayPayと楽天カードでの支払っており、その利用明細書を管理しているだけで、特に家計簿などはつけていないです。

最後に、固定費の見直し方法がわからない人に、おすすめ本を紹介しておきます。ちょっとタイトルが副業感ありますが、いたってまじめなお金の本です。「稼ぐ」よりも「固定費を見直していかに貯めるか」を最初に説明している点に信頼がおけます。

公的保険がどれだけ充実しているか、民間保険は基本不要でどうしても入るべき人はどんな人か、年金の仕組みや金額、投資への考え方など生きていくうえで知っておいた方がいい知識が幅広く学べる入門書です。(kindleアンリミ本なので会員は無料で読めます)

そんなにすぐには、大きな金額を貯めることはむずかしいかもしれません。でもまずは現在地を知り、不要なお金のトラブルを回避していくところからはじめてみませんか。

金銭的強者ではない我が家の場合

ちなみに我が家は所得制限にもひっかからないくらいの世帯年収なのですが、NISAとジュニアNISAでコツコツ積み立てております。はじめたのはわりと最近で、2021年1月から。NISAについて調べたり、証券口座の開設をしたりするのが面倒で先延ばしにしてしまってつい…

ググったり、アンリミ本もいろいろ読み漁って、S&P500に連動するインデックス投資でコツコツやることにしました。(最近はほんの一部、全世界株式型)

実は昔、保険会社につとめる友人に勧誘されて民間保険に入っていたことがあるのですが、あの頃知識があれば民間保険に入らずインデックス投資したのになぁと思うときがあります。子どもができてからより将来のことを考えるようになりましたが、20代のときから月に5000円でも1万円でも積み立てておけば良かったなと。後の祭りですね。

なかなか興味が持てないかもしれませんが、お金の知識は若いころから持っておくのがいいので、ぜひできる範囲で情報を取っていってほしいです。

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