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シブヤガワ映画祭、ついにプレイベント開催!ゲストキュレーター・ライゾマティクス齋藤✕シブ大映画祭部員のミーティング現場に潜入!-シブヤガワ映画祭 5/29プレイベント直前特別インタビュー[前篇]

5月29日(日)についにプレイベントを迎えるシブヤガワ映画祭

記念すべき初回の特別ゲストは、コマーシャルとアートを絶妙なバランスで両立させ常に注目をあつめるクリエイター集団、ライゾマティクスの代表取締役社長である齋藤精一さんに決定!!

「指輪から飛行機まで」ジャンルにこだわらない、インタラクティブな広告プロジェクトや先進的なメディアアート作品が特徴のライゾマティクス。「六本木アートナイト2014」や「MEDIA AMBITION TOKYO」などの東京を代表するアートプロジェクトから、「FULL CONTROL TOKYO」やヒカリエの空間演出など渋谷の街づくりにも広く関わってきた齋藤さんに、シブヤガワ映画祭運営メンバーがインタビューをさせていただきました!


<そもそもシブヤ大学映画祭部とは?>

シブヤ大学映画祭部部長笠原(以下、笠原):はじめまして。シブヤ大学映画祭部部長の笠原です。今日はよろしくお願いします!

ライゾマティクス齋藤精一さん(以下、齋藤):よろしくお願いします!

笠原:改めて、簡単にシブヤ大学映画祭部の説明をさせてください。

私たち映画祭部は「NPO法人シブヤ大学」のゼミ活動の一つとして2015年3月にスタートしました。ゼミというのは、言ってみればサークルのようなもので、テーマごとに興味のある人が集まって活動しているんですね。それが大体10個くらいあって、その1つが私たち映画祭部となります。なので、現状はシブヤ大学の中の1プロジェクトという位置付けです。私とプロデューサーの松田はもともとシブヤ大学に関わりがありまして、二人とも過去に映画関係の仕事をやっていたところから、ちょっと映画で何かやりたいね〜!と盛り上がり、映画祭部が始まった、と。ざっくり背景をご説明するとそんな感じです。

齋藤:なるほど。

笠原:最初は2、3人から始めまして、その後授業で人を募ったりとか、シブヤ大学のHPから問い合わせがあったりしまして、いまは約100人のメンバーが部員として登録しています。その中で大体20〜30人くらいがプライベートな時間を割いてコアに動いてくれている状況です。

齋藤:そんなにいるんですね!!

笠原:ええ。ただ、最初は映画祭をやろう!ってことしか決めていなかったので、1年間かけてじっくり議論を重ねました。その中で決まったのが、渋谷でやるからこそ意味のある「新しい映画の楽しみ方」を提示しよう、というコンセプトでした。決して映画が嫌いではないけれど、他のことに埋もれて優先順位が下がり、なかなか映画を観る時間やタイミングがない。そういう人たちに対して、何か別のきっかけを作ってあげれば全然違った映画との関わりができるかもしれないな、と。これまでの渋谷とこれからの渋谷が混ざり合うアイコンとして渋谷川に着目し、「シブヤガワ映画祭」という名称にしました。

で、さらに言うと、私も松田も、“映画を見る人にとって需要と供給がアンバランスになっているのではないか”という仮説を持っていまして。要は、映画館って何十年経ってもハードの面もソフトの面もあまり変化していないと思うんですね。2時間くらいずっと座って声もあまり出しちゃいけないとか、飲食に制限があるとか……何かそういう部分で、もう少し違った映画との関わり方を提供したら面白いんじゃないかと。

齋藤:なるほど。

笠原:今年の10月に本番をやる予定なのですが、なにぶん皆初めてなもので(笑)、本番前にプレという形で一度トライアルの機会を設けようと。さらに、どうせやるなら本番と同じようにきちんとゲストをお呼びしたいと思いまして、渋谷の街づくりに関わりがあって、映画を新しい視点で語っていただける方を探していたんです。

齋藤:…それ僕で大丈夫ですかね?(笑)

映画祭部プロデューサー松田(以下、松田):実は映画祭部内で投票して齋藤さんが1位だったんです!

齋藤:ええ!!本当ですか!?

笠原:渋谷ならではの新しい映画の楽しみ方というコンセプトにぴったり!ということで今回是非とお願いさせていただいた次第です。よろしくお願いします!

<5月29日の上映企画「ナイショの渋谷」ってどんなもの?>

笠原:10月の本番では、できれば4〜5つの企画をやろうと思っています。そのメイン企画が今回のプレイベントでも行う、「ナイショの渋谷」です。渋谷のどこかの場所、例えば閉店後の店舗だったり、休日のオフィスだったりで映画を観るという体験を提供しようと。

この映画祭のポイントは、映画祭なのに上映作品が内緒であるという部分です。通常の映画祭だと基本的に作品ありきだと思うんですけど、「こういうテーマで作品を選んで流します。でも作品が何かは秘密です」という、なんの作品が上映されるかわからない、テーマに寄った面白さという新しいコミュニケーションができればなあと思っています。

齋藤:面白いですね。

笠原:当日のプログラムとしては、齋藤さんがお話するパート/映画を観るパート/ディスカッションのパート、という大きく3つの構成に分けようと思っています。会場はカフェなので飲食もできるし、ざっくばらんに語ってもらえたらいいなと。

齋藤:僕としては、なぜこの映画を選んだのか/こういう視点で観てほしい、ということを話して、映画を観て、ある程度流したらいったん止めてがっつり30分くらい飲みながら話をして、そのあと映画の残りを流しつつ、後ろで話をしたい人は話をして、という流れが面白いかなと思います。

笠原:話す人/聞く人に分けるというよりは、もう少し輪になってグループに分かれたりして、情報交換ができるような感じにすると良いかもしれませんね。

齋藤:だいたい一人話し出すとみんな話し始めてくれるんです。特に今回は好奇心旺盛な方がたくさんいらっしゃると思いますし。

笠原:齋藤さんとざっくばらんにお話させていただける機会なんてそうそうないですし、お酒があるとさらに話が膨らみそうですね(笑)

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映画の新しい楽しみ方が膨らむ予感の初回ミーティング。次回は、さらに当日のトークテーマを深く語っていただきます!おたのしみに!

【ゲストプロフィール】

齋藤 精一 / Seiichi Saito | Rhizomatiks

Creative Director / Technical Director : Rhizomatiks

1975年神奈川生まれ。建築デザインをコロンビア大学建築学科(MSAAD)で学び、2000年からNYで活動を開始。その後ArnellGroupにてクリエティブとして活動し、2003年の越後妻有トリエンナーレでアーティストに選出されたのをきっかけに帰国。その後フリーランスのクリエイティブとして活躍後、2006年にライゾマティクスを設立。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。2009年−2014年国内外の広告賞にて多数受賞。現在、株式会社ライゾマティクス代表取締役、東京理科大学理工学部建築学科非常勤講師、京都精華大学デザイン学科非常勤講師。2013,2015年D&AD Digital Design部門審査員、2014年カンヌ国際広告賞Branded Content and Entertainment部門審査員。2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター、六本木アートナイト2015にてメディアアートディレクター。グッドデザイン賞2015審査員。建築で培ったロジカルな思考をもとに、テクノロジーの力を駆使し、Webサイトから、市民が参加できるリアルな空間作りまで既存の枠組みを越えたクリエイションによって人々に新しい体験を提供している。

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