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八村塁選手を海外のライターが語る

英文記事を訳する回。バスケをやっていたので、八村選手がバスケ界を盛り上げているのをとても嬉しく思い、尊敬する。彼について、詳しいことを知らないので、この記事を読んで、海外のライターにはどう映っているかも含めて知ることにした。

ジャパンタイムズが八村選手の考えや持ち合わせるポテンシャルと今後についての話を聞いたのは、デイビット・オルドリッジとチェイス・ヒューズ、この2人のローカルライターだ。

圧倒的な数字

2019-2020シーズンの41ゲームを通しての彼の戦績は、平均13.4得点、6リバウンド。ルーキーとしては異例で、あらゆるシーズンのルーキーにも匹敵するほどの結果を残したと言っても過言ではないという。

ヒューズはジャパンタイムズへのメールでこう綴ったそうだ。
「八村は、すぐにNBAのレベルに達し、特にオフェンスについては、NBAが彼のキャリアにおいて最もふさわしいレベルで戦っているだろう。彼はチームによくはまっている。チームのフォワードというポジションにおいて、長期的に見ても大きな戦力となった。ウィザーズは、動けるフォアードの加入によってブロックの数字が伸びているようだ。彼は、今やチームの将来において、もっとも重要な人物の一人となっている。」

また、オルドリッジが付け加えるには、
「ルイはアメリカのメディアによれば、真面目で努力家で、素晴らしいテンシャルの持ち主だと認められていて、NBAにおいて成長を期待できるプレイヤーだ。」
とのこと。

NBAのスーパースター

八村は、クリッパーズの多才なルーキー、カワイ・レナードとしばしば比較され、ファンはルーキーのトップを議論する。

オルドリッジはテレビで
「NBAのスーパースターは限られている。共に戦うチームメイトに、陰での基本的なところから一貫して能力を示す者がそれにあたる。」
と主張した。

「アメリカのメディアは、彼がそこまでの人材だと信じているとは思っていない。しかし、彼はいいチームに入って、長い間プレーするという、誰もができて、誰もがすべきことを全うしていると見ている。」

ルーキーに向けられる目

八村もそうであるが、レナードはスパーズを引っ張り、トロントリポーターのタイトルを獲るなどしても、同じような評価に留まっていて、ルーキーに向けられる目はなかなか厳しいものがある。その一歩で、アルドリッジは八村がスパーズのCF、ラマッカス・オルドリッジとはかりにかけられていることを示唆した。

「彼はいつも、悪い流れの時に良いポストアップをし、キャリアを経るごとにスリーの確率も上がっている。」
オルドリッジによると、彼のスリーの38.9%は2019-2020シーズンのものだという。
「ラマーカスはルイよりも大きい。だが、彼らはオフェンシブなゲーム展開をするという点で似ていると私は思う。」

国境を越えてファンがつくということ

富山ネイティブの八村は、まだまだアメリカという国や英語に対しては新鮮さが残る。AKATSUKI FIVE(バスケ日本代表)のスターたちとのコミュニケーションの壁を感じ、ドラフトも見送ってきたゴンザガ大学のリポーターもいるかもしれない。

オルドリッジは、「八村はプレイヤーとして、リーグに必要不可欠な新しい何かを与えられたわけではない一方で、日本のメディアは彼をどう取り上げるかという前例のない興味が集まるために、コートの外では『明らかな違い』があった。」

「世界的なファンの獲得のために八村への投資を決めた」というのがオルドリッジの見解であり、似たようなケースとしてロケッツで活躍した中国人選手、ヤオが挙げられる。ウィザーズは日本人リポーターを雇い、SNSやPodcastなどのコンテンツを手掛けるスタッフを備えた。

メディアに対しては冷静な八村選手

インターナショナルメディアの中には、八村個人をウィザーズの新星としてフォローしリポートするメディアが多い。注目されたのは、バスケ選手とではなく、イチローや大谷翔平との絡みについてだった。

八村は、メディアの取り上げに対して大きな喜びはないと公言した。明成高校時代、日本でも注目されるプレイヤーだった時からアメリカのメディアに対してもそれは変わらないとヒューズは見ている。
「時々、彼が元気な時だけでいいけど、彼に伝えて欲しい。これはプロのアスリートに共通して言えることだが、小さなグループよりもむしろ大きな集団のなかで、オープンになってほしい。」

八村はケガで23試合欠場になった。チームメイトのアイザックとの接触によるものだった。2月の彼の復帰について思い返して、ヒューズはこう綴った。
「復帰インタビューで、ケガについてジョークを言ったらクールだったかもしれないね。アイザックも報われただろうし。」

八村選手に今後も期待

こんな感じの記事の内容だった。たしかに、真面目で努力家だけど、慢心はなくストイックに自分を高めている印象がある。アメリカ人としては、もっとオープンに接してほしいというのもなんとなくわかる。

たしかのは、やっぱり彼の実力は十分認められているということ。今まで日本人がNBAでプレーするだけでもすごいことだったのに、試合にたくさんでる、チームを引っ張る活躍をする、これは本当に日本に夢や希望を与えてくれることだと思う。

八村選手以外にも、渡邊選手や馬場選手をはじめ、世界を相手に戦う選手たち、そしてBリーグで躍動する選手たちが日本のバスケ界をどんどん盛り上げている。今はコロナの影響があるけど、また東京オリンピックに向けて走り出すのが楽しみだ。

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