サク

心を惹かれた作品について書きます。宮崎出身、京都の大学4年間を経て上京しました。音楽や…

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心を惹かれた作品について書きます。宮崎出身、京都の大学4年間を経て上京しました。音楽や映像が好き。

最近の記事

IMAX超え?シンエヴァをリピートして行き着いた極上シネマ

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」は全国劇場にて絶賛公開中。東宝・東映・カラーの3社による配給で、上映されている劇場も多いとのこと。たしかに、本編が始まる前に東宝、東映のロゴが連続で映し出されるのはなかなかないことである。今日でIMAXや4Dなどの特別上映が終わる映画館が多く、もっと早く執筆すべきだったとやや後悔。 エヴァンゲリオンという作品は噛めば噛むほど味が出るものであり、何度も観に行くという人も少なくないだろう。先日放送された庵野総監督のプロフェショナルでは、シン

    • 遠く離れても思いはそばに - BUMP OF CHICKEN『流れ星の正体』

      BUMP OF CHICKENは私にとって心を浄化してくれる存在。どんなときでもBUMPの曲を聴けば穏やかな気持ちになるし、それまで頭の中をぐるぐる駆け巡っていたことが一つ一つ引き出しにしまわれていく。 『aurora arc』は2019年7月10日にリリースされた9枚目のアルバムである。タイアップ曲が多く盛り込まれていて、14曲のうち11曲がタイアップとなっている。そんな1枚のラストナンバーを飾るのが『流れ星の正体』である。 この曲はもともとはタイアップはなく、1番のみ

      • 2020年が終わる前に改めて聴きたい曲

        GReeeeN『Green boys』GReeeeeNは自分の原点で、今でも時々聴いています。このご時世だからこそ、その価値を改めて感じるGReeeeNの曲は多くて、『Green boys』はその筆頭と言えるでしょう。僕ら何度でも 何度でも立ち上がるから 越えていくんだろ?いつも信じてるから 僕ら何度でも 何度でも 立ち上がれるさ 諦めないのが 僕らの道標 このサビは「どんな状況でも、自分に何ができるのか、自分はどうしたいのか、ということを考えて行動を起こさねば」と自分を

        • 今、エヴァがアツい

          本日2020年12月25日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の本予告動画が解禁され、Twitterではトレンド入り、YouTubeでは急上昇ランク1位とエヴァフィーバーなクリスマスであります。 とにかく今、エヴァがアツいんです。なぜアツいのかということを、エヴァ初心者にも伝わるように記していきたいと思います! 上の動画は2021年1月23日公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の予告編。まずは、この映画が公開されるというこの事実がアツいわけです。 『シン・エ

        IMAX超え?シンエヴァをリピートして行き着いた極上シネマ

          忘れないように、色褪せないように - ヨルシカ『花に亡霊』

          今日は一本の映画を観た。スタジオコロリドの『泣きたい私は猫をかぶる』である。この映画は、今年4月29日に公開が予定されていたが、コロナの影響により、劇場での公開はせずにNetflixでの配信となった。そして時が経ち、京都市では出町座にて10月9日より公開された。気になっていた映画で、Netflixでも観ることはできるが、せっかくなら映画館で観たかったので足を運んだ。 ちなみに出町座は、いきいきとした出町商店街の中に位置する小さな映画館。新作・旧作問わず、厳選された質の良い映

          忘れないように、色褪せないように - ヨルシカ『花に亡霊』

          ReoNaの魅力とは

          言ってしまえば、私は彼女の魅力の半分も知らないだろう。アニメの主題歌というものは、その作品を観るとより味が出るものである。ReoNaの歌はアニメの主題歌となっているものが多く、アニメ『ソードアートオンライン』と彼女は互いを支え進んできたと言っても過言ではない(はずだ)。つまり私は『ソードアートオンライン』を観ていないから、これらの歌の深みを知らないのだと思う。それでも、彼女の歌には感動する。 初めて彼女の存在を知ったのは2年前だったかと思う。その時は、とても美しい顔立ちのア

          ReoNaの魅力とは

          世界の彩りに包まれて -『色づく世界の明日から』

          色をテーマにしたアニメ。それはとても挑戦的な作品であると思う。アニメは絵の繋がり、色は当たり前に不可欠な要素となる。その「色」をテーマにすると、当たり前であったものを意識して鑑賞する。だからこそ、そのクオリティは普通以上でなければ良い作品とみられるのは難しい。 『色づく世界の明日から』は「色」がテーマだ。もちろんそれだけではなく、魔法や青春ストーリーというテーマもあるが、タイトルにも入っている「色」こそが重要だろう。 通して観たシンプルな感想は、とにかく綺麗だと思った。色

          世界の彩りに包まれて -『色づく世界の明日から』

          第二章の確かな第一歩 - 美波『アメヲマツ、』

          今日は私のお気に入りの曲のMVが19時と20時に公開されてとてもいい日だった。その先の方に公開されたのが、美波の『アメヲマツ、』 この曲は、昨年11月24日に大阪BIGCATでの「TURQUOISE」ONEMAN TOURに参戦した際に披露された曲だった。ライブから約7か月の時を経て、このMVでまた一聴することができて胸が熱くなる思いだ。 彼女自身、ライブで「第二章」へ向かう話はしていた。このMVが、まさにその第一歩となった。彼女は各SNSで、このMVの公開の情報と、WA

          第二章の確かな第一歩 - 美波『アメヲマツ、』

          退屈な時間も美しい - マカロニえんぴつ『青春と一瞬』

          年を重ねるにつれ、支持するファンを地道に増やし続けるバンド、マカロニえんぴつ。私は正直「そこそこ売れつつあるバンド」という認識をして、ちょっと曲を聴いたことあるぐらいでしかなかった。そんな私の胸を撃ち抜いたのが『青春と一瞬』という一曲。この曲はマクドナルドのCMに起用されたのだが、そのCMもただメニューを紹介するだけでなく、青春のストーリーが描かれていてとても好きだ。 また、実力はミュージシャンが一発録りでのパフォーマンスを披露する「THE FIRST TAKE」が注目を集

          退屈な時間も美しい - マカロニえんぴつ『青春と一瞬』

          なんでもない日常は彩られる - さユり『葵橋』

          さユりの最新曲『葵橋』は、アニメ『イエスタデイをうたって』のエンディングテーマに起用された、さユりの新たな歩みを感じられる一曲だ。 さユり曲と言えば、生きることを突き詰め、ダークで強い曲が多いが、前作『ねじこ』からはただひたすらにギターをかき鳴らすだけではない彼女の姿が目に浮かぶ。 「酸欠少女」としてデビューから5年、彼女なりに様々なことを吸収して、もがき、生きてきたのだろう。そして、何か大きな壁を越えたかのように、彼女は羽ばたいているようにも感じる。前々作『航海の唄』で

          なんでもない日常は彩られる - さユり『葵橋』

          Wiennersが教えてくれるもの

          5月13日に発売された、Wiennersの『BURST POP ISLAND』というアルバムがある。2020年の音楽シーンに一石を投じるアルバムだと言ってよいだろう。その『BURST POP ISLAND』のリード曲となっているのが『MY LAND』だ。 おそらく、もっとド派手な演出が施される予定だったのだろうが、このご時世だからこのような形での仕上がりとなったのだろう。これはこれで味があっていい。曲調は、とにかくアップテンポで、サビの転調で一気に畳みかけるWienners

          Wiennersが教えてくれるもの

          人生を考えさせられた名盤 - DUSTCELL『SUMMIT』

          透き通って時に生命力を感じる唯一無二の声を操るEMAさんと、ダークなサウンドも美しいサウンドも華麗にエレクトロニックに表現するMisumiさんからなるユニット、DUSTCELL。5月20日に1st Album『SUMMIT』をリリースした。このアルバムがすごい。 私は、DUSTCELLをアルバムのファーストナンバー『CULT』とYouTubeで出会ったことから知った。その時は「勢いのあるネット発のアーティスト」という認識だった。しかし、そのイメージを持ったことは余りに軽率で

          人生を考えさせられた名盤 - DUSTCELL『SUMMIT』

          待ち遠しい3か月 - 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

          公開延期となっていた『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の予告が公開された。9月18日ロードショーということで、とても楽しみだ。 これまでもこの作品についてはnoteで絶賛してきた。ここまでハマったアニメーション作品はこれまでにない。 どこをとってもスキがない。圧倒的な完成度で、とても意義深い内容だ。これを観てから、他のアニメを観れなくなったほどだ。今時間があれば、2回目を観ている。2回目は、これはこれでいい。それぞれの登場人物がどのような人間でどのように変わって

          待ち遠しい3か月 - 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

          鬱屈を吹き飛ばす - きゃりーぱみゅぱみゅ『原宿いやほい』

          最近よく聴いている『原宿いやほい』。 2017年の曲でリリースから約3年半経っているが、改めてこの曲にはまったのは最近だった。エレクトロニック系の曲に惹かれるようになってから、この曲の軽快なメロディの虜になってしまった。もとから癖になる曲だとは思っていたけど。 最近鬱屈とした日々が続いていたが、この曲を聴くだけで悶々としたものはすべて吹っ飛ぶ。ただ音に任せて身を委ねたくなる。私は東京が好きなので、東京でいやほいしたくなる(笑)。仲田ヤスタカさんの作る曲って、本当に魅力的だ

          鬱屈を吹き飛ばす - きゃりーぱみゅぱみゅ『原宿いやほい』

          二度とは帰らぬ時 - 春のなまけもの。『少女レイ(cover)』

          夏がやってくる。夏は音楽、夏の曲は素晴らしいものがたくさんある。そのなかのひとつが、みきとPさんの楽曲『少女レイ』。この曲をカバーする女子高生ユニットの春のなまけもの。。 この曲は、夏の儚く爽やかなイメージがサウンドに綺麗に落とし込まれているように思う。その曲を歌う2人の女子高生は、限りある学生の時間の中で生き生きとしていて、透き通った声で『少女レイ』の完成形にすら思える。 夏がやって来る。

          二度とは帰らぬ時 - 春のなまけもの。『少女レイ(cover)』

          今という煌めきに気づけたらいい - King Gnu『Teenager Forever』

          CDTVライブライブで披露された『Teenager Forever』。とんでもない実力の持ち主が集まった最強集団というだけでなく、遊び心を全面的に見せつけてくれたライブだった。 これまで数々のテレビ出演をこなしてきたKing Gnuだが、出演する時々で異なる色を出していて、彼らは本当に色々な音楽を作れることを思い知らされる。今回は、井口さんのタンクトップに短パン姿のMVが印象的な『Teenager Forever』だった。これまで、その姿での演奏をたくさんしてきたが、今日は

          今という煌めきに気づけたらいい - King Gnu『Teenager Forever』