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2ヶ月間で1000枚フライヤーを配ったアイドルが感じた「2:6:2の法則」

みなさん、こんにちは!
LoveCherish赤色担当の志田千鶴です!

赤羽ReNYで開催される2ndワンマンライブが、いよいよ明日に迫って参りました…!


私たちは今回のワンマンに向けて、メンバーそれぞれが個性を伸ばすために目標を達成する「#らぶチャレ」という企画に挑戦しました。

私が挑戦した企画は、
「1000枚フライヤーマラソン」です!!!


名前の通り、マラソンをしながらフライヤーを1000枚配るという企画。


ただ、走りながらフライヤーを受け取っていただくということが想像以上に難しかったため、
(そりゃ歪んだ顔の女がフライヤーを持って息切れしながら駆け寄ってきたら怖い)
マラソンをしない日も、渋谷や新宿などで日々コツコツ配り続けていました。


そして遂に昨日、渋谷のハチ公前で1000枚目を配り終えることができました!!!😭😭😭


これまで出会って下さった皆さんの優しさに助けられて、無事この企画を達成することができました。
本当に心から感謝の気持ちでいっぱいです。


自分の情熱だけでは絶対に達成し得ない企画だし、
何より自分がやりたくてはじめた企画だったこともあり、
最後まで弱音を吐かずに頑張ろう!と決めていました。
(終盤の追い込まれてた頃はだいぶ怪しかったけど…?笑)


でも全て達成した今なら、素直な感想を言っても許される…よね…。


正直、、、、、

め〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っちゃ
しんどかった〜〜〜!!!!!!!!!!

😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇😇


やっぱりフライヤー配りって、想像以上に大変です!!!!!


一概に大変と言っても、色々な意味合いを含んでいますが。

私はこのフライヤー配り期間に、大きく分けて2つの壁に直面したなと感じています。


①「フライヤーを手に持つ」ことそれだけで自分自身にのしかかるプレッシャー

②「実際にフライヤーを受け取ったいただく」ことの難しさと不確かさ

この2つです。


まずは1つ目。
「フライヤーを手に持つ」だけで自分自身にのしかかるプレッシャーについて。

アイドルにとってフライヤーは名刺のようなものです。
だから街中でフライヤーを手に持って立っている間は、私服であろうとすっぴんであろうと、いちアイドルとして好奇の眼差しを向けられます。

だからこそ、アイドルであることを尊重して優しく接していただける場合がほとんどではあるのですが、
時には危険な目に遭いそうになったり、悲しい言葉を掛けられたりすることも多いです。


一番ショックだった出来事は、私より少し年上くらいの酔っ払った男性2人が、フライヤーを持った私を見て近寄ってきて、

「お姉さん何歳なんですかぁ〜?」
「22歳です!」
「そうなんすね!www実現できそうもない夢を年甲斐もなく追いかけてる人、俺は嫌いじゃないっすよぉwww絶対売れないけどwww」
「おいお前そんな酷いこと言うなよー!お姉さん悲しそうな顔してんじゃん!ギャハハ!www」


って笑いながら去っていったことです…


あれほんとーーーーーに悲しかったな!!!


わたしおこだよ!?!?!?!?!?
\\\٩(๑`^´๑)۶////うおおおおい!!!


確かに周りの同級生がスーツを立派に着こなして働いている年齢で、今更フリフリの衣装を着てウインクとかジャンプとかしてることが異質だって、私自身もそう思います!!!笑
だから、そうやって違和感を抱いてしまう男性の気持ちも分からなくないです。


まあどこの誰かもわからない酔っ払いを今更責めても意味がないですし、何よりそのリスクを覚悟した上でフライヤー配りをしているので、もうとっくに笑い話なのですが!


こういう感じで、フライヤーを持っていることで心無い言葉を掛けられることもあるよ〜という、一例でした。


私の感覚では、普段のライブや特典会とは比べ物にならないくらい、フライヤー配り中は心無い言葉を掛けられることが多いです。


普段からお金を払って現場に足を運んでいるファンの方は、「アイドルはお金を払って楽しむ価値がある」という認識を持って下さっています。
なので、意図的にアイドルの尊厳を傷つけるような言動を取ることは殆どないです。

たまに意図せずトラブルが発生してしまっても、推しメンのお説教なら大体素直に聞いてくれます。(かわいい笑)

そうやって「お金を払って楽しむ」ことが前提にあるから、アイドル現場は平和に成り立っているのに、そのアイドルが無防備な状態で路上に突っ立っていたら、そりゃあ普段は接することのないような人から普段は言われないようなことを言われたりします。

悲しいけどしょうがないことですね。
いつも温かく接して下さるファンの皆さんに改めて感謝できる良い機会だと、ポジティブに捉えるしかない!!!



次に2つ目。「実際にフライヤーを受け取っていただく」ことの難しさと不確かさ。

例えばフライヤー配りの定番スポットである渋谷のハチ公前。
人通りの多い夜に1時間立ち続けて配れる枚数は、平均30枚くらいです。
(あくまで私個人の感覚です!)

平均なので、もちろんこれより多く配れる時もありますが、その分少ない時は20枚もいかないこともあります。


皆さんが想像してるよりも、意外と少ない…でしょうか???


その中で、およそ10人に1人がTwitterをフォローして下さります。
ライブへ足を運んでいただくハードルはそれよりはるかに高くて、この期間の路上でのフライヤー配りから実際のライブに足を運んでいただいたのは、1000人のうち片手に収まるくらいです。

更にデビュー当時からこれまで、ざっと通算4000枚くらいは配ったと思うのですが、
路上でのフライヤー配りをきっかけに、志田千鶴動員で今もなおライブに足を運んで下さっている方は、たった1人!

その「1人」でステージからの景色が変わる世界だということを知っている身からしたら、フライヤー配りなんて無限にやりたい!と思えてしまうのですが、
側から見たら、特に地下アイドルの世界を知らない方からすれば、「たったそれだけ」って思われてもおかしくない数です。


しかもこれらはただの結果論であり、フライヤー配りの最中はその成果が全く保証されていない状態なので、不確かさに不安を感じてしまうこともあります。

「フライヤー配りをしたことそれ自体が偉い!」とでも自分自身に言い聞かせないと、モチベーションを保ちづつけるのは難しいです。
目的と手段を混同してしまうことは、本当は良くないですけどね。



あとたまに、「たくさん配りたいんだったら、配る場所を工夫してみた方が良いのでは?」「なんで地下アイドルはむやみにハチ公前で配るんだろう?」というようなツイートを見かけます。

私も実際、秋葉原や新宿でもフライヤー配りをしますが、やっぱりハチ公前は受け取っていただきやすい傾向にあります!

他にも、なんていうか、大人の事情とか、空気を読まなきゃいけないこととか、色々あるので…

渋谷でフライヤー配ってるアイドルさんのこと、是非温かい目で見て下さいね!^^


ちょっと話が逸れてしまいましたが、上述の通り、フライヤー配りは色々な意味で大変なことが多いです。


そのような負担を覚悟してまで、地下アイドルが一心不乱にフライヤーを配る目的は一体なんなのか?


細かい理由は人それぞれ違うと思うのですが、
私が配っている目的を簡潔に表すならば、

自分から新しい出会いを直接求めに行ける、
(ほぼ)唯一の機会だから!!!

です!

あっなんか…ここだけ切り取られたら語弊が生まれそうですね…笑

つまり、

「アイドルとしての自分の存在を、自分自身の足でアピールしに行く最終手段」なんです!!!


詳しく補足させて下さい。


私たちの活動は、日々のライブがほとんどを占めています。

デビューして間もない頃は、日々のライブが「新しい出会い」の宝庫でした。

初めて観る私たちのパフォーマンスに魅力を感じた方が、特典会に足を運んで下さり、また次のライブにも足を運んで下さり。
そうやって、デビューして間もない頃はファンの方が自然と増えていきました。


でもデビューして1年以上が経った今、普段出演している対バンライブのお客さんは、大体がLoveCherishのことを知っている状況で。


「らぶちぇりのステージ見たことあるけど、惹かれなかったな〜」
「メンバー全員知ってるけど、特にタイプの子いないんだよな〜」
「タイテで名前は見かけたことあるけど、今は主現場以外に興味ないから!」

多分こういう感想を抱かれていることがほとんどです。
こういう方を改めて振り向かせるための努力も怠ってはいけないけど、100人中100人の方にファンになっていただくのはほぼ不可能に近いので、ある程度の限界もあります。

こんな感じで、いわゆる「重要ライブ」ではない限り、普段のライブで「新しい出会い」のチャンスが潜んでいることは、回数を重ねるごとに少なくなっていく感覚があります


撮影会やオフ会など、ライブ以外のイベントもありますが、これは「既にファンである方と交流を深める」という側面が強いし。
(もちろんアイドル側としてはライブに通い慣れてない方の参加も大歓迎ですが、お申込みいただく側の方からしたら、なかなかハードルが高いのかもしれません。)


ラジオや配信番組に出演させていただくこともあるのですが、私たちの場合は本当にレアケースだし。

SNSや配信でたまたま見つけて、そこからファンになっていただくこともありますが、これも本当にレアケースだし、何よりあまり自分から直接アクションを起こせる場所ではない。(ゼロではないけど。)


このような感じで、グループの知名度が自分達の界隈である程度飽和していくと、ただ活動しているだけでは「新しい出会い」を果たすことがかなり難しくなります

特にこれくらいの規模の地下アイドルグループだと、ね…!


でも、どんどんファンの方が増えていかないと、人気が維持できるどころか下降してしまうような厳しい世界。


だから、「アイドルとしての自分の存在を、自分自身の足で直接アピールしまくりに行こう」!!!

そう思い立ったのが、今回フライヤー配りの企画を実行するに至ったきっかけです。


1000枚を目指してフライヤーを配っている期間に、自分自身の希望になった、ネットで見かけたとある法則があります。


その名も、「2:6:2の法則」

皆さんはこの法則を存知でしょうか?


人間関係における「2:6:2の法則」とは、

2割の人は、自分がどんな失敗をしても自分のことを好きでいてくれる。
6割の人は、自分の行動によって好き嫌いが分かれる。
2割の人は、自分がどんな行動をとっても自分のことを嫌いになる。

そういった人間関係をあらわした法則らしいです。


これを目にした時に、アイドル活動をしていて感じることと似通っているなぁと思いました。


アイドル活動に当てはめてみるならば、

アイドルファンのうち2割の人は、どんな状況でも私のことを必ず応援してくれる。
アイドルファンのうち6割の人は、私の努力によって応援するorしないが決まってくる。
アイドルファンのうち2割の人は、私がどんな努力をしても応援しようとは思わない。


って法則が成り立つんじゃないかな、と思っています!
(私の感覚に基づいて勝手に当てはめてみた法則なので、根拠はないですよ!!!)



LoveCherishのことを全力で応援してくれている2割の人。

LoveCherishを知っていても特に興味を持たない2割の人。


この中間に、
「きっかけさえあれば、LoveCherishのファンになる可能性がある人」が存在しているわけです。

しかも6割も!!!!!!!!!!

日頃のライブ活動やSNSではなかなか出会えないけど、私たちの存在さえ知ってもらえれば興味を持ってくれるかもしれない人。

その「6割」の人達に自分からアプローチをするのに、フライヤー配りは絶好の手段です。

自分の足で直接きっかけを作りにいくことで、新しい出会いを果たせる可能性がぐっと高まるはず!!!
それによってLoveCherishの可能性も広がるはず!!!



個人的には、直接ライブに足を運んで下さった方の人数だけがフライヤー配りの成果じゃないと思っています。


Twitterのフォロワーが増えることで、おすすめに載りやすくなり、新しく見つけて下さる方がいるかもしれない。

「この前このグループからフライヤーもらったんだよね〜」と話題に上がることで、新しく興味を持って下さる方がいるかもしれない。

今すぐじゃなくても、半年後・1年後にタイムテーブルで見かけて、「あっあの時の!」と思い出していただけるかもしれない。

私が直接渡したわけじゃなくとも、道端に落ちてたフライヤーをたまたま拾った人が、運命的な一目惚れをするかもしれない。


フライヤー配りというアクションで「6割」の人に出会えるまでの道のりは、無数に考えられます。
グループの未来に繋がるのなら、どれだけ遠回りでも構わない!!!


そうやって希望を抱きながら、2ヶ月間必死にフライヤーを配りました。



そしてなんとフライヤー配りで出会った方の中に、明日の2ndワンマンライブに足を運んで下さる方がいます。

先述の通り、「1人」の存在で景色が変わる地下アイドルにとっては、涙が出るほど有難いこと。

自分で掴み取った出会いによってより素敵な景色が見れるのならば、2ヶ月間の苦労も意味のあるものになります。


そして何より、「1人」との出会いに多大な労力がかかることを身をもって痛感したからこそ、

今応援して下さるファンの方1人1人の存在を当たり前だと思ってはいけないな、と強く再認識した時間でもありました。

こんな換算の仕方絶対に間違ってるけど、今応援してくれるみんなに出会うのってフライヤー何千枚分…?って思えちゃうもん。笑

いや、何千枚配っても補えないくらい、たくさんの幸せをもらってます!!!


達成までの道のりはそう簡単じゃなかったけど、
「1000枚フライヤーマラソン」この企画に挑戦して本当に良かったです!!!


そして、この企画を通して一皮向けたスーパーアイドル志田千鶴(仮)が、明日ワンマンライブに起こし下さる方1人1人にたくさんの愛をお届けすることを、ここに誓います!!!



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