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我々は宇宙を、5%も知らない

最近、こんな漫画を読みました。

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『惑わない星』石川雅之

石川雅之さんといえば、「菌」をテーマにした農業大学漫画『もやしもん』の作者ですね。

今作は「宇宙」「物理」がテーマになってます。物語としては、荒廃が進み地表に住めなくなった地球が舞台で、惑星が擬人化されている設定。元気をなくした人型の地球の元気を取り戻すべく、地球人類のS沢と及川が、太陽系の惑星たちと出会いながら、物理や宇宙について学んでいく感じです。

宇宙といえば、ZOZOTOWNの前澤社長の宇宙旅行が、先週話題になりましたねー。

宇宙を構成している物質とエネルギーのうち、我々はその5%も知らないそうです。そんな宇宙について学ぶことができる漫画です。「もやしもん」もそうでしたが、とても勉強になります。

この前、津山高専に行ってきて、高専の学生と話す機会があったのですが、その学生の中にも宇宙が好きという学生がいました。そういえば、僕も大学1回生のとき、一般教養の自然科学系の授業で宇宙に関する講義をとってました。難しくて、ほぼ理解できなかった気がします。笑

物理は元々、哲学に属していて、世界はどんなからくりでできているかを探究する学問だそうです。

哲学の始まりは「万物の始原について考える」ことで、自然を探究することだったそうです。そう考えると、哲学と物理の親和性って高いんですね。


宇宙や世界のからくりを解き明かす過程は、人間が理解できる言葉や公式で世界でしくみを表そうとする試みであり、当然そこには疑う余地がある。(例えば、天動説から地動説への転換がそうだったように)

人間が「これが世界だ」と思っているものは実に不確定で移ろいやすい

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作中でS沢や及川が「無知の知」を自覚し、自分たちの知識(という思い込み)が更新されていく様は、まさにその移ろいやすさを感じさせられます。

僕は文系なので、世界を人や出来事で分解し、人文科学的に理解しようとするわけですが、自然科学の分野は、数字で世界を理解しようとする。

ただ、「自分たちは何者なのか」という問いに対して答えようとしている点では共通していて、それについて、まだ絶対的な答えは出ていない。(宇宙については5%しか知らないんですし、いつになるんでしょうかw)

人間は惑うが、星たちは惑わない。
物理を考えながら、哲学に返ってくる。そんな感じでした。結局、いまいちよく分からないという(笑)

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