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『近江八幡で「地方で働くとは何か」を考えた一日』【近江八幡プラン】2022年参加者レポート③

プラン参加の目的や移住を考えた経緯について

私は現在就活中の大学3回生で、働くとしたら都心ではなく地方がいいなあと何となく考えてはいるものの、地方で働くという具体的なビジョンが見えずにいました。そんな中このイベントを偶然知り、まさに私にぴったりのイベント!と感じたため、すぐに応募させていただきました。
近江八幡市は桜が綺麗な時期に観光目的で一度訪れたことがありましたが、働くという視点から街を見るのは初めての経験でした。

1社目の体験内容や企業の魅力について


最初に訪問させていただいたのは、昭和初期の町家をリノベーションした美術館「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」を運営されている社会福祉法人グロー様。横浜出身で就職を期に滋賀へ移住された御代田さんにお話を伺いました。

御代田さんは地方移住がしたくて滋賀に来たわけではなく、就職先として魅力的に感じたグローが滋賀に拠点を置いているため、結果的に地方移住をすることになったそう。横浜から滋賀へ移住してすぐはあれもない…これもない…、と不満を感じることもあったそうですが、現在は滋賀での暮らしを楽しんでおり、たまに都会へ帰ってリフレッシュしているそうです。←リフレッシュの仕方が他の人と真逆で面白い(笑)

今回の訪問では、人が住むところには福祉が絶対に必要で、福祉に携わる職に就くのは必ずしも都心である必要は無いという御代田さんのお話が私にとって印象的でした。
私は現在アルバイトで訪問介護をしており、移住先でも福祉に携われたらとぼんやり考えていたので、これからの将来について考える上で非常に重要なポイントだと感じました。

2社目の体験内容や企業の魅力について

次に訪問させていただいたのは、環境汚染防止や廃棄物処理に取り組まれている株式会社日吉様。環境に関わる4つの部門を社内で連携させて、状況把握から課題解決までを一社で行っており、バブル崩壊やコロナ禍の中でも成長を続けているそうです。1988年からは約36か国から1000名以上の実習生を受け入れ、アメリカやインドにもグループ会社を置くなど、国内に留まらずグローバルな視点で事業を展開されています。

今まで私は、このように広く事業を展開している会社は東京や大阪など都心にしかないと思い込んでいたため、事業内容を説明していただいた際には純粋に衝撃を受けました。また、以前は就職したらとりあえず地元を出ようと考えていましたが、地元から日吉へ就職された方から地元で就職することの良さを教えていただき、地元で就職するのもアリだと考えを改め直すきっかけにもなりました。

移住経験者との交流で気づき

冒頭でも述べたように私は現在就職活動をしていますが、自分は就職して何がしたいのか、そもそも企業に就職するという形が私に合っているのか…など色々と考え込んでしまい、進路に行き詰っていました。
しかし、今回のイベントを通して地方で働いている方の生の声をお聞きし、就活中というタイミングで参加者の方たちと「働くとは何か?」「そもそもなぜ私たちは生きているのか?」という深いテーマについて討論したことは、これからの私にとってきっと糧になると思います。

地方で“はたらく選択肢について

また、今回のイベントから「地方で働くとは何か」について考えてみたところ、都心で働くこととの違いは「人との距離の近さ」だと結論付けました。一社目の御代田さんは「東京だと人の暮らしが見えづらくしんどさを感じていたが、滋賀だとそれが見えやすい」と話されており、二社目の株式会社日吉様の「地元の子どもたちにゴミ収集車にペイントしてもらい、ゴミ収集車を身近に感じてもらう」という取り組みからも、「誰のために働いているのか」の「誰」が地方ではしっかりと見えるのだと感じました。

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