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SmartHR が組織運営で一番大切にしていること、を勘違いしてた話

こんにちは。SmartHRでプロダクトマーケティングマネージャーをやっているshigeです。

2019年9月に入社をして、4年と1ヶ月が経ちました。
これだけ長いこと働いていると、会社のMVVやカルチャーには精通しているし、もちろん納得感も持っていて、自分としてもそれなりに体現できていると感じていました。
ただ以前より唯一、いまいち納得しきれないな〜と思っているものがありました。
それは、「100の問題を100人で1問ずつ解く」というカルチャーです。

読んだとき、どういうニュアンスだと思いましたか?

私は、「100の問題を100人が一丸となって1問ずつ解く=同じ問題に向き合う」だと思っていました。
一度そう理解してしまうと、それ以外の解釈を考えることもなく「ああ、そうなんだ」くらいに思っていました。
特に私のポジションは少人数で、各々がスタンドアローンで活動しているので「自分には当てはまらないのかな」と思い、特にこの件を思い返すこともありませんでした。

そんな中、先日メンバーと1on1をしていると「自分はそのカルチャーだけは納得感ないんですよね」と言われ、やはりそう考える人もいるんだな〜と改めて思い返しました。

そして昨日、ふとこの標語を目にしたとき、突然閃いてしまいました。

気づいてしまった瞬間

100人で同じ問題に向き合うのではなく、100人が別々の問題に向き合うのでは…?
するとこの投稿から数分後に創業者の宮田さんから反応が。

創業者の宮田さんが拾ってくれた

というわけで、私が盛大に勘違いをしていました。
ただ、「わかる」リアクションをしている人もいて、一定数同じように考えている人はいそうでした。

そもそもこの標語はどこに書かれているの?

バリューの補足的に書かれていた

採用資料も見てみたところ、カルチャーの紹介で組織運営の考え方について記載がありました。

このブログを見てみると、標語に言及されていました。

そこで、SmartHRでは100の問題を社長が解くのではなく、「100人で1問ずつ解く」というスタイルをとっています。この考え方が、経営と組織運営のベースにもなっています。

メンバーが問題を1問ずつ見つけて解くことができれば、スピードは100倍になり、1問1問へのトライ&エラーを増やすことができ、正答率も高くなると思っています。

また、基本的には自分より優秀なメンバー、専門性が高いメンバーを採用しているので、社長が100人に分身するよりすごい結果が出ます。

SmartHR が組織運営で一番大切にしていること

一番大事にしている考え方を誤認していました。
こういう組織を作りたいからこそ、オープンなカルチャーを維持していきたい、という整合性が確認できました。

現時点のSmartHRにおいてこの考え方はマッチしてるのか?

当時に比べて、プロダクトも組織も環境も大きく変わっており、ますます難しく、複雑な課題に溢れているように思います。
コンパウンドスタートアップを目指す上でプロダクトや組織はどうあるべきか、エクスパンションを伸ばすにはどうすべきか、新規事業はなにをつくるべきか、など、難しい問題ばかりです。
一見そのような問題は誰もが1人で解けるものではなさそうです。
それでも1人が1問ずつ解くのでしょうか。

自分の解釈としては、上記のような抽象度の高い課題は複数人による連携で検討を進め、課題を具体化していく過程で適切なサイズとなったときに一人ひとりが解いていく、という考え方が今にマッチしていると理解しています。(当時からそうだったのかもしれませんが)
1000人規模の組織になっても、各々が当事者意識を持ち自分自身が問題を解くのだという姿勢、乗客ではなく運転手であり続ける意識こそが、当社のバリュー「自律駆動」に繋がるのだと思います。

ちなみに…

とはいえ、「100の問題を100人で1問ずつ解く」という文章はややニュアンスが汲み取りづらい感覚があります。
ChatGPTに聞いてみたところ、

違う言い回しを探ってみる

「で」だと100人が手段や方法となるため一つのまとまり感があり、「が」だと100人が主語となるため個人感が強くなるということのようです。
まあいずれでも間違いではないので好みの問題っぽいです。

さいごに

というわけでSmartHRは1000人一人ひとりが課題に向き合う組織です。
問題は尽きることはありません。
当事者意識を持ちより大きな課題に取り組んでいただける方をお待ちしています。

おまけ

ってCPOの安達さんが言ってました

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