私には双子の息子がいる。
中二でこの春中三になるのだが、なかなか個性的な二人である。

上の子はおっとりしていて引きこもりぎみである。
アンコ好きで、気が付いたらなにか食べている。
心臓が強く、数学の宿題を出さずにいたら評価が
五段階の一という地獄のようなモノになった。

反面弟はなかなか要領が良い。
手先が器用で、ネッ友もリアル友達もいるタイプ。
今もだが昔はもっと人を笑わせることが好きだった。
なので、小学生の時「お笑い係」という係活動をしていたらしい。

男の子のランドセルはイリュージョンだとは、息子さんを育てている方にとってほぼ共通認識であると思うが、うちの息子たちも例に漏れずそうであった。

ある日一冊のノートが連絡帳と共に出てきた。

中を見ると、連絡帳ではないらしい。

「○○(友人の名前)へそを出す」
「○○ヘイ！をする」
ヘイ！とは、当時流行っていた
とにかく明るい安村さんのネタであろうことは容易に推測できる。

となるとこれはネタ帳なのか？

ちなみにへそを出すと言うところは一旦横線で消されていた。
脱げばいいだなんて安易だと小学生の頭でも気がついたのか。
やはり賢いなうちの子は。

そんなことを思っていたら、ノートの下の方に書いてある言葉を見て驚いた。

「○○やっぱりへそを出す」

ちなみに上にも書いたが、○○は息子ではなく友人の名である。
本人ではいけなかったのか、やりたくなかったのを友人に押し付けたのかは知らないが、へそを出すのはこのネタで是非ものだったようである。

だだしその是非もののネタがウケたのかどうかは
私たちの預かり知らぬところである。