見出し画像

【既刊】ダリヤ化粧品店

B6判 P28 200円。

むかし、大阪の商店街のポスターを見てハッとさせられた。
60代~90代くらいまでのマダムたちが、目いっぱいおしゃれしている
そのポスターには、彼女たちの名言が印刷されていた。

40代の自分などまだまだ小娘と思わされたそのポスターを見て
こんなカッコいい年配女性が出てくるお話が書きたいと思った私は
懸賞に応募するために、蒲田の商店街の片隅で営業を続けている
ダリヤ化粧品店という地元密着型の化粧品店の店主である君枝さんと
卒業旅行でたまたま通りかかった女子大生のキョウコとの出会いと
君枝さんに思いを寄せるツヨシくんとの交流を描いた物語を書いた。

懸賞小説だったので字数制限がある。
削って削って削りまくって10000文字に収めたが、残念ながら受賞することは無かったので、エブリスタに掲載することにした。

評判が良く、装丁のイメージがしやすかったため
私の同人誌制作の第一本はこのお話にすることにした。

本として形にするには、作品としての完成度を高めないといけない。
そう思った私は、推敲を重ねて結局10000文字→12000文字へと増量した。2割も増えたという事は、それだけ必要なところが削られていたとも言える。
そりゃ入賞もしないだろうよ、と思いつつ
フルカラーの水彩画を描き、その絵をスキャンしてワードで表紙を作った。
どうしてもレザックで刷りたかった私は、手差しコピーで表紙を作り、中身はPDF化してセブンイレブンのコピー機で冊子印刷。
セブンのコピー機は印刷も綺麗だし、冊子印刷もやりやすいのでお勧め。
同人誌を作るために私はナナコを作りました。
(小銭たくさん使えないので……)

こだわり抜いて作ったコピー本(あまり売れると思わなかったんでコピー本にしたけど、印刷所に頼めばよかった。その理由は後述する)
飾っておきたいほどカワイイ!美しい!と言われ、
内容もすごく好評で(ツヨシさんと君枝さんの恋愛話がかなり人気だった)作って良かった本になりました。
(表紙を断ち切りで作ったので、余った端材でタロット占い付きのしおりを作っておまけに付けたのも良かったようです)

結局手製本なのに80部も作ることになり(ありがたいけど、大変だった)
印刷所に出せばよかったと後悔する羽目になりました。

まだ数冊はありますので欲しい方はお声掛けいただけると嬉しいです。
完売したら印刷所にお願いする予定ですが……どうなるでしょうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?