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【恋愛短歌】雨の憂鬱

雨模様沈む気分にあてられて鳴らない電話ため息で待つ
 あめもようしずむきぶんにあてられてならないでんわためいきでまつ
 
土砂降りに一人飛び出す夜の街雫と涙混ざって落ちる
どしゃぶりにひとりとびだすよるのまちしずくとなみだまざっておちる
 
 
重い傘空を見上げてただ濡れる髪の先から愛が零れた
 おもいかさそらをみあげてただぬれるかみのさきからあいがこぼれた
 
紫の花の重なりワンピース透かす雨音恋の追憶
 むらさきのはなのかさなりわんぴーすすかすあまおとこいのついおく

 
 
 
ワンピース裾を滴る水滴が涙代わりの恋のお終い
 わんぴーすすそをしたたるすいてきがなみだがわりのこいのおしまい
 
騒がしい電話の向こう聞きなれぬ声に戸惑う雨の街角
さわがしいでんわのむこうききなれぬこえにとまどうあめのまちかど
 
 
しっとりとコートに染みた雨の粒私の愛の重さを知って
 しっとりとこーとにしみたあめのつぶわたしのあいのおもさをしって
 
降る雨に濡れる髪の毛胸の傷刻む分だけ罪を重ねる
 ふるあめにぬれるかみのけむねのきずきざむぶんだけつみをかさねる


 
 
旅立つとあなたが決めた事ならば見送りましょう雨の季節に
たびだつとあなたがきめたことならばみおくりましょうあめのきせつに

 

9月10日の文学フリマ大阪に持参する新作短歌集
泳ぎ疲れてきみはくらくらに収録予定です。

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価格などの詳細は8月中旬にアップします。よろしければチェックしていただけると嬉しいです。

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