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フードテックは日常を簡易する。だからこそ非日常の価値も高まる /2018/12/07The News Masters TOKYO出演まとめ

◆“食の市場をITで変革する「フードテック」”について 

『「ロイヤルホスト」や「天丼てんや」などを展開しているロイヤルホールディングスはITを活用した業務効率化で、グループ全体の働き方を積極的に進めています。完全キャッシュレスの「GATHERING TABLE PANTRY 馬喰町」や「大江戸てんや 浅草雷門店」をオープン。』

長「お客様の満足度を高め、店舗スタッフを働きやすくして会社の成長に繋げる“フードテック”の取り組みについて松浦さんに解説していただきます。」

タケ小山「まずフードテックっていうのをもう一回おさらいした方がいいかな」

自分「簡単に言えば、食品関連サービスと情報通信技術が融合した話です。」

タケ小山「具体的には、料理はマシンが作るとか?注文とか?」

自分「注文とかは、実際すでに技術があるんですけど、まずはユーザー側から考えた方がよいかなと」

タケ小山「ユーザー側からだとどうなりますか?」

自分「ユーザー側からすると、お店に入ってタブレットですぐ選べて、決済とかも電子決済であればレジに行かずにその場で決済することができる。それに加えて、会員登録すれば好みとかメニューとかも自分好みのものが出てくるようになります」

タケ小山「いちいち、麺類や丼ものとかカテゴリ別にチョイスしなくても、好みのものが先に出てくるってこと?」

自分「逆もあるんですよ。エビやカニとかのアレルギーがある場合は、そのデータがあればアレルギーを起こす食べ物が入っているメニューは表示しない。そういうのが現在、進行中なんですよ。これがどんどん広がれば、ユーザーのメリットが増えてくる」

タケ小山「でもユーザー側だけじゃないってことでしょ?」

自分「調理する側にもメリットがあります。データがすぐ届けば、データに基づいて調理することができる。あらかじめ需要量が分かるようになれば、食品廃棄量も減らすことができる。

あと、働く側で言えば、注文を取る手間やレジで会計をする手間が減る。中で行われている細かい作業が減ってくると効率的になるので、人件費のコストも抑えられます。人件費のコストが下がれば、ユーザーに提供する商品の値段も下げることができる。もしくは、量ではなく質がよくなる」

タケ小山「良いことだらけじゃないですか」

自分「そうですね。最終的に企業側からすれば管理する手間も全体的に減ることになる。ただ、良い事だらけではなくてテクノロジーが進化していけば、極端な話、サプリで栄養がとれます。人間はサプリで生きようと思えば生きられますからね。これを食べたらコレステロールが上がるなど、完全にコントロールされすぎると味気はない」

タケ小山「ただ、お店に行ったら店員さんとお話もしたいけどね。どうしよう。でも、これは進んでいくんでしょ?」

自分「日常はどんどん合理化されていくと思います。簡略化されて便利になっていくんですけど、味気はなくなる。料理のセンスとかそういう感覚が全くなくなっていく。それはそれで成立すると思うんですけど、だからこそ“非日常”が価値を持つことになる」

タケ小山「今は人員が足りないっていって入管法改正案が通ってしまう可能性があるわけだけど、松浦さんの話を聞いてると、ほんの数年待ってたら人員の確保は必要なくなる時代がやってくるんじゃないかな」

自分「そうです。そこがテクノロジーで解決できる良いところなんですよ。ひとつ言いたいのは、非日常っていうのは“手間暇をかけて五感を刺激するもの”。そう考えるとお寿司屋さんのカウンターでいいものを食べたり。ゴルフもそうだと思うんですよ。テレビとかタブレットとかで試合の途中結果とかも分かりますけど、雨風のときもありますけど現場で見るのが一番楽しいじゃないですか。

フードテックに限らず色んなテックが出てくると思うんですけど、だからこそ非日常の楽しさがさらに良くなると思います」

タケ小山「ほんとそうですね。特別な日に家族と食べるときには過度の接待があるくらいのお店で食べる。コストはかかるけど、特別な日。でも、日常のランチとかはどこでもいいワケだから、コストダウンして特別な日に回せばね。差がないとダメだね」

自分「そうです。だから非日常と日常の差において、楽しめるようになるというのがフードテックも含めたなんとかテックの肝だと思います」

タケ小山「でも“テック”って言うと冷たい感じがするね。ほかの言葉ないの?」

自分「そういう部分も考えていかないといけないですね」


クリエイターというわけではないですが、受けた支援は自分のモットー「みんなでしあわせになろうよ」のために使います!