見出し画像

農散らすB.I.G

なんとなく農業について語りたくなったので書いてみる。

過去、農業系のお仕事をしていて農家さん対応(直接会ったり電話越しだったり)してなんとなく思ったことを書きなぐり。
あくまでも個人的な偏見・意見なのでアタシの周りは〜ってのは言われてもそうですか…としか言い返せないのでご勘弁ください。


◯なんとなく向いてない人

・ズボラ通り越してサボり癖の人

だいたいのお野菜は日々の管理の積み重ねで収穫物の良し悪しが決まります。
が、なかにはこんな人が

乾いていて萎れているのに水を掛けない
除草しない(雑草が野菜より生えていても取らない)
野菜を食べる虫が結構住み着いているのに駆除しない
収穫の時期が来ても収穫しない


いやいや、こんな人いるの?!
と思いでしょうが途中で嫌になったり、後でやるからと先送りが癖ついてやらなくなったりする人がそこそこいます。
プランターで栽培したり、庭のほんの少しの一画だけで小さくやって楽しくなってきたら少しずつ規模を広げると上手くいくとおもいます。

・最初から壮大すぎる

気軽に初めていいじゃない、誰だって最初は初心者だもの〜しげを〜
ってのが個人的なお気持ちなのですが、最初から
100点満点中最低でも100点を取れなければ失敗
と考える人がいて、まぁだいたい失敗して他人のせいにしてます。

屋外での農業は不規則な天候の影響をモロに受けて細かくテンプレートを作っていてもその細かいテンプレート通りに対応するのがなかなか難しかったりします。
春は穏やかなだけでなく突然の冬に戻ったような寒い日や梅雨明けのようなギラつく暑い日があったり
夏は猛暑通り越しての酷暑だったり晴れていても突然バケツをひっくり返したようなゲリラ豪雨だったり梅雨が明けてから梅雨空だったり
秋はいつまでも続く残暑、長く続く秋雨、台風
とある程度予想は出来ていてもいわゆる平均的な季節の特徴からズレることが多々。
それに完ぺきに対応するのは熟練の人でも難しいです。

上手い農家さんほど100点満点で100点を取れないことを知っている一方で100点に近付く努力をしているので、100点満点中100点以下は失敗と言う考え方は壮大かつ傲慢すぎて上手くいかない可能性が高いです。

最初から高等で難しいことをせず、前述のように小さい規模で簡単なことから始めると良いかもしれません。

・話を聞かない人

ズボラすぎる人や壮大すぎる人双方に共通してるのはこれが多いです。
「困った、こうしたいんだけどどうしたらいい」
と相談し答えてくれる人に対して
「あんたの話はいいからこっちの話を聞け」
と相談相手の返事を無視して自分語りと全責任を押し付ける形での全肯定を求めることがよくあります。

人の話を聞かない、聞く気がない人は視野がとても狭いことが多く「ここを気にしてほしい」と言う点を、ヒントを見落としているのも気になります。

会話のソリティアではなくキャッチボールを行えば簡単かつ自然と悩みの解答が手に入ると思います。


大まかに挙げるこの3点は実生活にも通じるところがあるので、自分に当てはまる気がする…と思い当たる方はちょっと気にするだけで物凄く良い結果につながると思います。

○個人的な気にしいポインヨ

・やっぱり天気

ここを無視する人は居ないと思います。
居ないよね!?
当日の天気はもちろん、5〜7日先を気にしてると準備に余裕が生まれて楽になります。
春先の晴れて暖かい日が続いた数日後に突然の雪予報だったり、夏場の1週間以上雨が降らず乾燥と言うより干ばつ傾向の予報だったり分かっていると前もって何をすれば良いかも予想しやすいです。

・書いてあることを読む

これはただ読むと言うよりは少し専門的なことが書いてあるところを読むことなので難しいところがあります。
が、読めるといきなり失敗が減ります。
例えば秋用の野菜を春に作ろうとすると…特にアブラナ科の野菜は…
一定期間の寒さと一定期間の日中の気温の影響で抽苔(ちゅうたい)と言うキレイな菜の花を咲かせてしまい栽培失敗になります。

他にも発芽率(定められた発芽する割合の表記)があって発芽がしにくい、発芽する力が弱い野菜もあり、発芽率が低い野菜を育てるとき種を一粒だけ蒔くと発芽しないところが目立ってしまい…(そうならないように二粒三粒を蒔くと上手くいくことが多い)

あと農薬ですね
アオムシやヨトウムシの幼虫に葉っぱを食べられて退治するのに
アブラムシ退治の農薬を使ったら意味なかったり

慣れないうちは書いてあることを深読みせず素直に読むとだいたい上手くいくと思います。

他にも色々あるんですけどパッと思いつくのはこのくらい。
3月半ばになると西日本ではもう農耕期を迎えていると思いますが、これから始めて見ようかなという人の参考になれば嬉しいです!

素敵な農ライフを!