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シロイヌナズナの形質転換

1. 形質転換されたアグロバクテリウムを選択用抗生物質入りのLBプレートに広げる(Rifampicinも入れておく)。

2. 28℃で2-3日間培養する。

3. アグロバクテリウムのコロニーを2~3個つついて、選択抗生物質入りのLB 10 mLに植菌する。

4. 28℃で震盪培養 O.N.

5. 3000~4000 x g、15 min、25℃で集金する。

6. 5% sucrose - 0.02% Silwet L-77 solution 5〜10 mLに懸濁する。

7. シロイヌナズナの茎頂分裂組織や花芽に懸濁液を滴下し、感染させる。

8. 花芽が乾燥しないようにラップして、1-2日生育させる。

9. ラップを取り除く。

10. 1-2ヶ月後、植物を乾燥させて種子を収穫し、抗生物質入り培地で形質転換体(T1植物)を選抜する。

* シロイヌナズナは、短日である程度大きく育てたものを長日に移し、花成を誘導させて5から10 cm程度boltingした花茎をはさみでカットして3-4日生育させたものを用いると効率がよいようです。私は、5〜10 mLの懸濁液を2ポットのシロイヌナズナ(5個体/φ9 cm ポット)に感染させています。

* 本プロトコールは下記論文を改変。
Clough, S. J. and Bent, A. F. (1998) Plant J. 16: 735-743.

* ここで使用したアグロバクテリウム菌、それらに汚染された土や植物はすべて遺伝子組換えの規則に従い、オートクレーブ等による滅菌操作の後、適切に処置してください。

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