#要約力をつける

次の文章を要約しよう。

二段
 ①このエピソードに、美に対する利休の考えがよく示されている。②庭一面に咲いた朝顔の花も、むろんそれなりに魅力的な光景であろう。③しかし利休は、その美しさを敢(あ)えて犠牲にして、床の間のただ一点にすべてを凝縮(ぎようしゆく)させた。④一輪の花の美しさを際立たせるためには、それ以外の花の存在は不要である。⑤いやそれどころか邪魔になるとさえ言えるかもしれない。⑥邪魔なもの、余計なものを切り捨てるところに利休の美は成立する。

【 解説 】                            ①が話題(トピツク)文。②~⑤が説明(フォロー)。
②③は譲歩構文(②むろん~③しかし~)。③④⑤はひとまとまりで、さらに⑥が要約まとめ。⑥の頭には「つまり」を入れることができる。要約は中心文⑥だけでもよいが、対比を示した方がより明確になる。
  一輪の花←→ 余計なもの

【 要点 】                            

一輪の花の美しさを際立たせるために、余計なものを切り捨てるところに、利休の美は成立する。

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