#要約 って、まず話題に #タグ をつけることだよ。#ツッコミ の基本はまず話題をひろうことだよ。

一 後の文章を読んで、次の課題に取り組みなさい。 (田中修 植物のあっぱれな生き方)
【課題1】この文章に自由に題名をつけなさい。(ただし、「植物たちのあっぱれな生き方」以外とする)

【課題2】文章全体を通して、筆者は、「 何は、プラスorマイナス だ。」と言っているか、書きなさい。
(                                              )にとって(           )は、(               )だ。

                   

【課題3】各形式段落について、①話題(トピツク)(何について書かれているか)と②要点を書きなさい。

【課題4】話題(トピツク)に注意して、全体を大きく四つの意味段落に分け、それぞれの意味段落の役割とその要点を書きなさい。
( ※実力を試したい人は、解答用紙を使わず、各段落の後に書いている字数を参考にして、ノートに書きなさい。)

【課題5】文章全体の大意を四百字以内でまとめなさい。

一 「動物が食べているものは、何か」と考えてください。それは、植物たちのからだです。動物を食べている肉食の動物もいます。しかし、その食べられる動物が「何を食べて大きくなったのか」と、もとをたどれば、植物に行きつきます。だから、「すべての動物は、植物を食べて生きている」といえるのです。植物たちは、すべての動物の食糧の源であり、食べられることで、地球上のすべての動物を養っているのです。つまり、そもそも、地球上の動物は、何らかのかたちで植物を「食べる」ことによって生命を維持しているわけです。ですから、動物に食べられることは、地球上においては植物の宿命です。(要点約20字)

二 「動物に食べられる」という宿命にある植物たちも、食べられるだけでは滅びてしまいます。そこで、食べられても、その被書があまり深刻にならないような、巧妙な性質を備えています。(要点約40字)

三 発芽してどんどんと成長を続ける植物は、茎の先端にある芽が背丈を伸ばしながら、 次々と葉っぱを展開します。 茎の先端にある芽を「頂芽」といいます。枝分かれしないヒマワリやアサガオでは、上にグングン伸びていく頂芽だけがよく日立ちます。しかし、芽は、茎の先端にあるだけでなく、すべての葉っぱのつけ根にもあります。その芽を「頂芽」に対して、「側芽」といいます。側芽は、頂芽がさかんに伸びているときには伸びません。この頂芽だけがグングン伸び、側芽が伸びない性質を「頂芽優勢」といいます。動物に食べられたときに、この性質が威力を発揮します。(要点約60字)

四  頂芽を含めて植物の上の方の部分がやわらかな若い葉なので食べやすく、動物に食べられることが多いでしょう。食べられた下には、多くの側芽があります。どの位置まで食べられるかはわかりませんが、頂芽が食べられると、下の方の側芽であったもののどれかが一番先端になります。すると、その側芽が次の頂芽となり、「頂牙優勢」の性質で伸びはじめます。(要点約45字)

五 食べられた茎の下方に側芽がある限り、一番先端になった側芽が頂芽となり伸びだすのです。上の芽と葉っぱが動物に食べられても、茎が折られて上の方の芽と業つばがごっそりなくなっても、茎の下方に側芽がある限り、一番先端になった側芽が頂芽となって伸びるのです。そのため、食べられて、しばらくすると、何ごともなかったかのように、食べられる前と同じ姿に戻ることができます。これが、「頂芽優勢」という性質の威力です。(要点約80字)

六 頂芽優勢という現象は、「オーキシン」と「サイトカイニン」という二つの物質に支配されていると考えられています。「オーキシン」は、頂芽でつくられ茎を通って下の方に移動し、側芽の成長を抑えていると考えられています。逆に「サイトカイニン」は、側芽のそばの茎の部分でつくられ、芽の成長などを促します。この物質は、植物の「若返りホルモン」といわれています。「オーキシン」は、「サイトカイニン」がつくられるのを抑えるので、頂芽があって「オーキシン」がつくられているかぎりは、側芽が大きく成長することはありません。しかし、頂芽が切り取られると、オーキシンの抑制が取り除かれて、サイトカイニンがつくられ、側芽が成長をはじめるのです。(要点約120字)

七 ところで、「もし植物たちが動きまわることができたら、逃げることもできるので、動物に食べられないのに」と思われるかもしれません。しかし、植物たちは、そのように動物の食糧になることが植物にとって困ったことだとは考えていないでしょう。「少しぐらいなら、動物にからだを食べられてもいい」と思っているはずです。つまり、移動能力のない植物にとって、動物に食べられることは、ある程度必要なことなのです。(要点約40字)

八 例えば、植物たちは、花粉を運んでもらい受精するのに、虫や鳥などの動物の世話になります。また、タネを散布するのにも、動物のからだにくっついてタネを運んでもらいます。動物に実を食べてもらうのも大切なことです。食べてもらえば、実の中にあるタネを糞といっしょにどこか遠くに排泄してもらえます。あるいは、食べ散らかすようにしてタネをどこかに落としてもらえます。これらは、動き回ることのできない植物たちにとっては、生活の場を移動、拡大するのに役立ちます。このように、植物は、動物に食べられることを利用して受精や生活範囲の拡大などを行い、繁殖するようにできているのです。
(要点約50字)
九 したがって、動物に食べられるという植物の宿命は、動物が生きていくのに役立っているだけでなく、植物自体がが繁殖するために必要なことでもあり、そのため、植物は「頂芽優勢」のような巧妙なしくみを身につけているのです。つまり、植物は、動物に食べられるという一見植物にとって不利なことを、逆に、生き残るという高等戦略として利用しているのです。 (要点約100字)

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