本物の温泉宿とは
『究極の源泉宿73』小森威典 (著), 飯沼覚寿 (著) / 祥伝社新書
表紙をめくったところのカバーの袖と言いましょうか、そこに箇条書きの見出しが書かれています。うち最初の二つはこんな感じです。
温泉旅館1万3500軒、源泉100%は1%だけ
正真正銘の本物は、そのまた半分しかない
以降続きますが、えー!と驚く内容です。
お湯だけで言えば良い温泉はたくさんあるのでしょうが(野山や川などで涌き出ています)、これが宿としてきちんと提供された状態で・・・となれば、なるほど話は変わってきます。
湯量、加水、加温、消毒、空気への触れ方など、湧き出た温泉をいかに湯船に良い状態で持っていくか、良い宿はそこらへんに非常に力を注いでいる、ということを本書は教えてくれます。源泉の宿73が紹介されていて、ベスト10もピックアップされています。
私もこれまで、それなりに有名無名の温泉や温泉宿に行ったことがありますが、ここで紹介されている温泉宿はほとんど知らず(温泉地名は知ってても)、行ったことがあった所は1ヵ所だけ(!)、北海道の豊平峡温泉だけです。確かにいいお湯で、なぜかインド料理のレストランがあってこれがまた美味しかったのをよく覚えています。
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