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ショック・ドクトリンを知る

『堤未果のショック・ドクトリン』堤未果・著 / 幻冬舎新書(2023)

ずっと前に『ルポ貧困大国アメリカ』を読んで本棚に置いてあるのですが、その著者の新書が平積みにされていて手に取りました。2023年5月に発刊されている新しい本です。

「ショック・ドクトリン」とは何なのかーーについては本書を。様々な分野でそのような事象をこれまで意識をしてこなかった人にとっては、驚愕の内容になることでしょう。目から何十枚ものウロコが落ちることになると思います。というより、今まで開いていなかった目を覚まさせてくれることになるかと思います。ぜひ読んでみて下さい。1000円ほどです。

マイナンバーカード、コロナワクチン、太陽光パネル、スマートシティ、気候変動、電気自動車・・・。ショック・ドクトリンのオンパレードです。私はこれらのほとんどに対して違和感と疑いを持ってきたので、本書が体系的につまびらかに、かつ鮮やかに説明してくれて「あぁ、スッキリした!」という感じです。さらなる恐怖と絶望感も感じましたけど、まっとうな政治家や行政の人も確かにいるようなので、いくらかの希望も抱けました。

「利益相反」というのがひとつのキーワードになるかと思います。一つの話の流れを作っている元はどこの誰なのか。WHO、アメリカCDC、厚生労働省(ワクチン分科会やアドバイザリーボード)、自治体(東京都)などで政策決定に関わる人物が、利益を得る企業と例外なくズブズブの関係にあることを教えてくれます。読めば間違いなく腹が立ちますよ。本書で紹介されていますが、厚生労働省や総務省には「『国民の皆様の声』募集」というアクセスしやすいサイトがあるので、どんどん意見を送れば良いと思います。マイナンバーカードに不安があるとか、ワクチンで体がおかしくなったとか、それこそ利益相反を黙認していることへの反対意見など。


今後進展が予想される、WHOが各国政府の頭越しに政策を遂行できるようになる 「パンデミック条約」にはNOを言うべきでしょう。憲法も国政も何もあったものじゃありません。主権の侵害も甚だしい問題です。日本政府の国会議員がダメなら、地方議会からNO!の声を挙げるよう、地道に意思を届ける必要がありそうです。壊されるのは、私たちの地域や暮らしなのですから。カネと権力と支配、己のことしか考えていない輩の言うことに待ったをかける必要があります。このお馬鹿でお人好しな日本は首を縦に降ることしかしなくなっているのですから。

その誤った世界の創造に手を貸しているテレビや新聞に意識を向ける時間を捨てて、本書のような熱意ある良書を読んで下さい。それにしても、テレビは本当にダメですね。「自主」という言葉を辞書で引いてはどうですか?

また、この本の内容にも関わる、潜在的かつ継続的な問題である「市場原理主義」というタチの悪い亡霊のような経済思想については、読む本が違えば全く異なる場所に行きつくことになろうかと思いますので(まあ何でもそうですが)、私の読んだおすすめの本もあわせてご紹介しておきます。


経済分野は内橋克人をおすすめします。どの本を読んでも、根底に人間の尊厳と暮らしを大事にするという思想が流れています。

宇沢弘文、ジョセフ・E・スティグリッツなどの著書もおすすめします。

読んでなくて悪いですけど、これなんかおもしろそうですね。

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