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道具② 低温調理器

低温調理。
ローストビーフが代表的でしょうか。サラダチキンや自家製ハムを作るにあたっての火入れもこの方法が利用できます。58℃~95℃くらいの温度帯で長時間加熱する方法です。火を入れすぎると肉が硬くなるのでそうならないように行うのですが、一方で「低温」で行うがゆえに食中毒リスクが伴います。プロならば感覚で出来るかもしれませんが、家庭においては温度管理をちゃんとした方が良いと思います。

やり方(温度と時間)については、低温調理器のメーカーサイトやネット上の公私サイト、また紙媒体の書籍など様々な情報が存在します。気を付けなければならないのは、中には誤っていると思われる内容のものが少なからず存在していることです。出版社を通して発刊されているレシピ本でさえいい加減なものがありますので注意が必要です。また、たとえ信頼できる数字でも、自身が使う容器の保温性や食材の大きさ、状態等によって熱の入り方が変わりますので、その設定温度は変わってくることになると思います。とにかくその温度に到達したらOKと書いているものや、色目で判断しているようなものもありますが、少なくとも、芯温がこの温度なら何分維持しなければならないーーという一定の基準がありますから(それより緩くするかきつくするかは自由ですが)、信頼できる情報を得た上で行った方が良いと思います。

食品安全委員会のサイト

さて、大事なことは、たとえば食品安全委員会のガイドラインに沿った低温調理を家庭で行うとして、食材に一定の温度で一定の時間熱をかけ、結果安全性を確認できるかどうかです。そのために、温度を管理する道具である低温調理器と温度計は有用です。

で、低温調理器です。
これがあれば鍋の中の湯温の管理が飛躍的に楽になります。ひとたび温度を設定しておけば、その温度をキープしてくれるのですから。時間も任意に設定すればよいわけです。

私が使っているのはサンコーの「マスタースロークッカーS」というものです。
低温調理器の中には数千円から数万円するものがいろいろありますが、これは1万円ほどと比較的安価で買えます。
分解掃除も可能ですし、日本の会社のものなので基本的に安心感もあります。
他のを使ったことがないので分かりませんが、とりわけ音が大きいとか手入れが難しいとか感じたことはありません。慣れるまでは、ややタッチパネルの扱いに戸惑うくらいでしょうか。鍋へのセットも非常に楽に行えます。

上部は測定温度が表示される
下部は時間と温度を設定
動作が始まると残りタイムが表示される

ほぼ、ローストビーフと自家製ハムの火入れに使用しています。あ、温泉卵も上手く作れました。ステーキも、こいつで低温調理した後なら、フライパンで焼くのも簡単です。しかし、そんな作業が必要な厚いステーキなどめったに買えませんけど(泣)。

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