会計士がChatGPTとBardを使うときに、気をつけるべき4つのこと
こんにちは。筆者は、監査法人に約14年ほど勤務して、監査業務を行い、今は一般事業会社に勤めるサラリーマン会計士です。
さて、前回は、ChatGPTをテーマに、noteを記載させていただきました。
Googleからも、同じくチャットAIのBardが登場しましたね。
こちらは、試運転中ながら、無料ですので、既にいろいろと試している方もいらっしゃるかもしれません。
本日は、筆者が、ChatGPT及びBardを実際に使ってみて、絶対に、会計士の方が気をつけなければならない、と感じた点を、記載します。
まずは、下記をご覧ください。
同じ質問をしました。
「日本の減損会計基準で、のれん減損認識判定を省略できるケースを教えて」
以下の通りの回答です。
ChatGPTから。
続いてBard。
いかがでしょうか。
上記ChatGPTもBardも、回答から、以下4つのことを気をつけながら利用したほうが良さそうです。
回答を平気で間違う(ChatGPTもBardも共通)。
同じ質問を繰り返すと、結論がひっくり返ることがある(ChatGPTもBardも共通)。
最初にわからないとは言わない(ChatGPTもBardも共通)。
Bardについては、もっともらしい具体的な数値も出しているため、より誤認させやすい。
結論としては、ChatGPTもBardも、回答を全く鵜呑みにはできないということでしょうか。
例えばクライアントの方から質問をされて、ChatGPTやBardを利用して調べた結果を、そのまま伝えてしまった場合、答えが二転三転するリスク、や誤った情報を伝えてしまい、クライアントとの信頼関係を壊してしまうリスクが高いといえるでしょう。
ChatGPTもBardも、まだまだ、会計知識は万能ではありません。
会計士としての基本的な知識・経験の獲得は、依然として、とても重要であり続けるといえるでしょう。
そして、ChatGPTもBardからの情報、それらを情報源として発信・拡散された情報について、「嘘を嘘であると見抜く力」がより、会計士には重要になりそうです。
ChatGPTもBardも社会を大きく変える力はあると思っていますが、回答の信頼性、セキュリティ面含め、気をつけなければならない点は、現時点では、まだまだたくさんあると思います。
このあたりを気をつけながら、ChatGPTもBardも使いこなして、生産性を大きく向上していく一つのきっかけになれば、いいですよね。
以上、人間と同じように、ChatAIも嘘をつく(ことがある)、というお話でした。
AI関連のところは、個人的に非常に面白いと思っているので、またいいネタが見つかりましたら、noteに書いていきたいと思います。
よろしくお願いします!
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