サラリーマン会計士

大手監査法人に勤めていたが、今は事業会社に勤めるサラリーマン会計士。記事はすべて私見で…

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大手監査法人に勤めていたが、今は事業会社に勤めるサラリーマン会計士。記事はすべて私見です。

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  • サラリーマン会計士による決算深読ニュース

    決算ニュースを大手監査法人に勤めていたサラリーマン会計士が独自の目線で伝えます!決算書から見え隠れする会計の情報から企業の本質に近づく記事です。なお、記事は全て筆者の私見になりますので、信じる信じないはあなた次第です。

  • サラリーマン会計士による攻略法の話

    サラリーマン会計士による攻略法話。全て筆者の私見になりますので、信じる信じないはあなた次第です。

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ブリヂストン社の中計(シン・グローカル・ポートフォリオ経営)が素晴らしいと考える6つの理由

中期経営計画。 いろいろな場面でご覧になることがあるかと思います。 実は私、公開されている中計を拝見するのが、趣味でして、、、 今回は、個人的に中計No.1と考える、ブリヂストンの中計がなぜ素晴らしいと考えるのか、その6つの理由、について、語りたいと思います。 ブリヂストン社のホームページで公開されている、中期事業計画(2024-2026)- 24MBP 第一部 24MBP シン・グローカル・ポートフォリオ経営をご覧になりながら、場合によっては、他社の中計と比較しながら本

    • あみやき亭による決算早期化(4月2日9時開示)の凄さについて解説したい

      あっという間に春ですね・・・。 世の中としては待ちに待った、球春到来ですね。 そして、それは3月決算の企業の皆様、監査法人の皆様にとって、繁忙期に突入していくことを表すのだと思います。 休日出勤やGW中に出勤をされる方もいらっしゃるのかもしれません。 そんな中、同じく3月決算会社である、あみやき亭が、4月2日朝9時ジャストに決算発表をしていました。 こちらの凄さについて、少し解説してみたいと思います。 あみやき亭が決算短信を発表するまでの流れについてまず、あみやき亭が決算

      • 会計士が監査役になるメリットと注意点についてまとめてみた

        この記事は、公認会計士 Advent Calendar 2023の12日目です。 前日は、中辻@スタートアップ会計士さんによるファイナンスにおける『信頼関係』構築の重要性に関するお話でした。中辻さんのお話は大変勉強になりますよね。noteもXも要チェックですよね! はじめにさて、自分は、以前は、監査法人勤務会計士として、14年弱働いていたのですが、今現在は、一般事業会社に勤める普通のサラリーマン会計士です。 1年ほど前に税理士登録もしていて、税理士仲間と飲みに行くこともあり

        • サラリーマン会計士による「日々混沌、日々進化」のシン解釈

          この記事は、Feedforce Group Advent Calendar 2023の3日目です。 昨日は、nekoyanagiさんの「乃木坂駅推奨派がフィードフォース青山オフィスへの出社ルートを紹介するよ!」の記事でした。乃木坂って、乃木坂46のイメージが強いのですけど、乃木神社や乃木邸など、見るべきポイントがたくさんあるのですね。 坂の上の雲、とか歴史小説好きな方にもたまらないスポットと思います。 青山オフィスによくいらっしゃる皆様にとっても、そうではない皆様にとっても

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          ストックオプション注記をグロース銘柄の株式投資に活かす話

          さて、以前、注記について連続してnoteをUPしていたのですが、 今日は、「ストックオプション注記の楽しみ方(ストックオプション注記をグロース銘柄の株式投資に活かす話)」、をお話してみたいと思います。 ストックオプション注記を作ったことある方、監査している方はわかると思うのですが、量が多くて注記作るのも、監査するのも大変、面倒でうんざりしてしまうのですよね。 多分ですが、本記事を読むと、その気持ちは少し晴れると思いますよ。 ストックオプション会計基準による開示規則SO基

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          外貨ダウンストリーム未実現利益消去が異常に難しい理由とは

          台風が近づいているみたいですね。 今年は、とてつもない猛暑であったので、台風含め、異常気象には気をつけたいものです。 大幅な為替変動さて、今年の夏は特にガソリン代が上がりまくってるなぁ、と日々実感するのですが、要因の一つには、大幅な円安があるようです。 直近(2年程度)で為替相場がとんでもなく変動していることがわかりますよね。 これだけ、1年で為替相場が変動しますと、在外子会社が多数あり、為替変動により業績に大きく影響を受ける企業ですと、翌期の業績予想数値は、 算定が難

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          金融商品時価開示、借入金時価計算の最速チェック法について考える

          こんにちは! 呪術廻戦シーズン2により、休日のQOLが爆上がり中の筆者です。 日本の長期金利が上がっているさて、話は変わりますが、2022年12月19日、20日、2023年7月27日、28日の日銀政策決定会合以降、長期金利が上昇局面に入ってますね。 そんな世の中のニュースに最も関連があると考えられる注記が「金融商品時価開示」注記です。 金融商品時価開示について考えるということで、今日は、金融商品時価開示について、取り上げてみたいと思います。 金融商品時価開示、特に長期

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          注記の王様!セグメント注記について学ぶ。

          こんにちは。 今週も大谷翔平選手のご活躍、すごいですね。 特に、2023年7月27日@デトロイトで行われたMLBダブルヘッダーは、エンゼルス6―0タイガース(大谷投手完封)、エンゼルス11―4タイガース(2回に37号2ラン、4回に38号ソロHR)は、確実にMLBの歴史に残ったのではないでしょうか。ちなみに、7月28日のタイガース戦第一打席も大谷選手はHRでしたので、3打席連続HRでした! 確実に、今、全世界のプロ野球選手全員が憧れている選手だと思います。 憧れるの、やめませ

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          恐怖の9番バッター、地味だけど難しい「資産除去債務会計基準」について解説してみた

          本記事の目的おはようございます。 今年も大谷翔平選手のご活躍、すごいですね。 先発投手として、毎週のようにMLBのマウンドに上がりながら(7月22日時点で、投球回111回、10QS、8勝、防御率3.71)、MLBア・リーグのHR王(7月22日時点で35本、打点76、打率3割5厘、OPS1.076)の成績(スポーツナビより)は、脅威的です。 多分、世界のプロ野球選手全員が憧れている選手だと思います。 さて、前置きはその辺にして、勝手ながら、思いつきで、会計基準の打順を考えて

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          事業会社目線で語る内部統制3線モデルのリアル。

          この記事の目的こんにちは。最近、暑いっすね。 いつの間にか、夏の風物詩である、フェスの季節にもなりました。 皆様は、連休をいかがお過ごしでしょうか。 少し前に、「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」が金融庁から公表されていましたよね。 私が注目したのは、その改訂の中で、新たに「3線モデル」という考え方が導入されているというところでした。 この「3線モデル」については、まだ、そんな

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          監査法人による見解ひっくり返しを防ぐ3つの方法

          この記事の目的 こんにちは。 日が長く、そして暑い日が続きますね。 経理やIRを経験していると、監査を受けていて、せっかく、決算前から、前もって、何度も監査法人に相談していたのに、見解のひっくり返しをくらって泡を吹きそうになるという経験に何度か遭遇した方がいらっしゃるのではないでしょうか。 今回は、監査法人側でも事業会社側でも、どちらの経験もある私が、「監査法人による見解ひっくり返しを防ぐ3つの方法」を、この夏にふさわしいくらい、熱く語ります! 筆者のご紹介14年ほど大手監

          監査法人による見解ひっくり返しを防ぐ3つの方法

          決算発表前の経理部のドタバタを言語化する試み

          この記事の目的この記事は、決算発表前の経理部って、なぜかドタバタしてるよなぁ。何やってんだアイツラ。と疑問に思われている他部門の皆様、監査法人にお勤めの皆様向けに、記載をしています。 この記事は、各社によって、異なるところは多いだろうと思いながらも、そんな決算発表前のドタバタを言語化する試みです。 筆者のご紹介14年ほど大手監査法人にて監査業務をやってました。直近1年半程度は事業会社で連結決算、適時開示や監査法人に対する対応も行っています。副業で、少しですが、一般事業会社の

          決算発表前の経理部のドタバタを言語化する試み

          事業会社目線で、監査報酬交渉をする上で気をつけるべき3つのこと

          この記事の目的この記事は、事業会社で働かれている管理部、経理部、内部監査部等の方で、大変お忙しい中、監査法人のご対応をされている方向けに、記載をしています。 2023年3月期決算の事業会社の皆様は、月次決算、月次通常業務に加え、株主総会、有価証券報告書、臨時報告書の提出、第一四半期決算の準備と、6月はお忙しい時期を過ごされていると思います。 こんな忙しい中、監査法人から、ペラ1で監査報酬見積書が提出され、今年も監査報酬増額でお願いしますと、監査法人から急に言われると、どっとお

          事業会社目線で、監査報酬交渉をする上で気をつけるべき3つのこと

          会計士がChatGPTとBardを使うときに、気をつけるべき4つのこと

          こんにちは。筆者は、監査法人に約14年ほど勤務して、監査業務を行い、今は一般事業会社に勤めるサラリーマン会計士です。 さて、前回は、ChatGPTをテーマに、noteを記載させていただきました。 Googleからも、同じくチャットAIのBardが登場しましたね。 こちらは、試運転中ながら、無料ですので、既にいろいろと試している方もいらっしゃるかもしれません。 本日は、筆者が、ChatGPT及びBardを実際に使ってみて、絶対に、会計士の方が気をつけなければならない、と

          会計士がChatGPTとBardを使うときに、気をつけるべき4つのこと

          ChatGPT時代における会計士の生き残り戦略を考える

          こんにちは。筆者は、監査法人に約14年ほど勤務して、監査業務を行い、今は一般事業会社に勤めるサラリーマン会計士です。 さて、ChatGPTというツールをご存知でしょうか。 筆者が勤めるIT企業でも、大変な話題になっており、利用料20$ほどかかりますが、会社による補助も出るためとりあえず触ってみました。 監査法人に勤める会計士の皆様は、騙されたと思って、まずは、20$を課金いただき、ChatGPT(GPT4版)を触っていただくとよいと思います。 例えばこんな使い方ができ

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          事業会社で働く悩める経理の方向けに、監査法人対応効率化のための船中八策を伝授したい

          この記事の目的この記事は、事業会社で働かれている経理の方で、大変お忙しい中、監査法人の対応をされている方向けに記載をしています。 筆者のご紹介14年ほど大手監査法人にて監査業務をやってました。直近1年半程度は事業会社で監査法人に対する対応も行っています。 監査法人対応をなぜ効率化すべきなのか一言でいうと、事業会社側にとって、お金や利益を全く生まない活動だから、です。 よって、効率化できたほうが、事業会社側に大きなメリットがあります。 しかしながら、監査法人の監査やレビュー

          事業会社で働く悩める経理の方向けに、監査法人対応効率化のための船中八策を伝授したい