ぼくのお仕事遍歴

経歴

2013年4月に新入社員として大阪にある出版社に入社。約5年間勤務しました。そこでは社史と言われる書籍の編集を行いました。退職後、独立し、京都府下のまちで地域おこし協力隊として活動。現在は、京都で烽火書房(ほうかしょぼう)という屋号で出版社を、hoka booksという名の書店を営んでいます。

こんなお仕事をしてきました


ひとり出版社・烽火書房<2019-現在>

ひとり出版社・烽火書房として「必要な時に、必要な人に必ず届くのろしのような本作りを。」を掲げて本づくりを行っています。直近では、近い世代で活躍する人たちの舞台裏をのぞけるドキュメンタリーのような書籍を刊行。

「Go to Togo 一着の服を旅してつくる」中須俊治
(四六判 / 小口折り製本 / 224 ページ)
トーゴで出会った友達との「みんなが笑って過ごせる世界をつくりたい」
という約束を守るため、会社を辞めて起業。トーゴ布職人と京都の染色
職人の技術をつなぎながら、見落とされてしまうたくさんの価値をつな
いで、新たな服づくりに挑戦する株式会社AFURIKA DOGS 中須俊治の
奮闘記。本をひっくり返して読み進めます。


「たやさない つづけつづけるためのマガジン」vol.01-vol.03
(A6 / 並製・表紙のみセルフカット変形 / 80 ページ)
自分自身がこれと決めたものづくりを「つづけつづける」ために、何ができるか。建築家、現代音楽家、和菓子職人、画家など、華々しいお披露目以外の日々に、淡々と続いていくものづくりの日常と彼らの取り組みから、つづけつづけるためのヒントを探るリトルプレスです。
自分なりの活動をいつまでもつづけようとする人、ものづくりの世界に触れていたいすべての人を思い浮かべながら制作しました。各号5名のエッセイ集です。


「世界の紙を巡る旅」浪江由唯
(B6横 / シルクスクリーンカバー / 256 ページ / フルカラー)
世界の手漉き紙と文化の未来のために何ができるか、大好きな紙のそばで自分は将来何をしていくのか。一年間の世界の紙を巡る旅をとおして、知った紙のこと、気づいた文化のこと、自分が大事にしたいこと……。そんな思いを一冊の本として綴じました。カバーはネパールの手漉き紙を使用。


「Beyond Inn Out」大竹央祐
(B5変形 / コデックス装 / 144ページ)
建築写真を中心に空間、都市、人を撮影する写真家・大竹央祐による初の
作品集。大阪市此花区のホテルThe blend inn 内部を切り取った写真を軸
に、ホテルを取り巻くまちなみの写真を加えて、再構築した作品集。外側(まちなみ)と内側(ホテル)とを切り取ったそれぞれの作品が見開きで対比的に映し出される、「まちあるき」をするように建築を味わえる一冊。


「のろし vol.1 なぜ彼らはインターネットで創作活動を続けてきたのか?」
(A4変形 / 手製本によるドイツ装・シルクスクリーン/ 64P / フルカラー)
好きなコンテンツの自給自足、ストリートミュージシャンのように自分を試す場所、アーカイブする自分のための本棚。様々な理由から、インターネットにまだ「いいね」がなかった時代からインターネットで創作活動を続けてきたクリエイターたちの「執拗さ」ともいえる活動をたどる。


地域おこし<2017-2020>

2017年より三年間、地域おこし協力隊を経験しました。人口減少や過疎化といった問題を抱えた地域に入り込んで、課題解決を行う仕事です。ぼくがいた地域は、フリーランスの立場として専門知識やスキルを使って、課題解決をしていこうというスタイルです。情報誌の制作や動画撮影などを中心に、自分の能力を発揮しました。

「あぜみちファッションショー」
(イベント企画 / リトルプレス制作 A4 / 16ページ / 編集・執筆・デザイン)
企画立案から行ったイベント「あぜみちファッションショー」と、そのアーカイブ冊子。イベント当日の動画撮影を含め、制作にまつわるクリエイションを自身で行いました。

イベント当日、動画も撮影しました→こちら

「一歩踏み込みすぎる」まちなかマガジン「あたりさわり」
(A4/二つ折り/2ヶ月に一度/企画・編集・執筆・デザイン)
地方の商店街の魅力を伝えるフリーマガジンとして二ヶ月に一度発刊。関係者との調整で「あたりさわりない」そして「他と差別化されていない」フリーマガジンが多いと感じたことから、地元の商店街と協議のうえ企画しました。「日本料理店は敷居が高いのか」「小さな商店街でカフェは競合しているのか」「高齢化商店と後継問題」など、あえて「あたりさわり」のある切り口から取材を行うことで、記憶に残り、そのまちが好きになる冊子を目指しました。


「南丹辞典」
(B5/16ページ/企画・編集)
地域にまつわる「知っているから面白い単語」「知らなかったから面白い単語」を集めて、地域の魅力を紹介した辞典。「それぞれで書き加えられる穴あき箇所や手書き文字」「大きな声で言いたいこと…、ここだけの話…などの表現としてフォントサイズを単語ごとに変えている」「合わせて読むと面白い関連語」などの仕組みで、通読して面白い辞典を目指しました。


 「新庄という船に乗って」
(B5/96ページ/企画・編集・デザイン・執筆)
廃校を利用した活動センターのあるひとつの集落(地区)の情報発信のため制作した書籍。内容を構成するうえで、情報収集のために写ルンですを集落内に80個ほど配布し、住民のみなさんに日々の記録をしてもらいました。あがってきた写真をベースに企画を構成し、記事を執筆することで、住民の目線の活きた情報をまとめられた一冊です。


「コミュニティをつくる南丹のじゅう人展」
(A1パネル/30枚/企画・執筆・撮影)
地域や田舎の魅力の本質は「周りにいる人たちとコミュニティそのものである」という考えのもと、物や作品を展示するのではなく「人を展示(することを模したポートレートとテキスト)」した展示会。「その人の面白さ」と「築いてきたコミュニティ」に焦点をあて、執筆を行いました。



そのほか・制作請負<2017-現在>


「Publish Fablic ―地域に編まれる立体マガジン―」
仲間たちとuugというグループをつくり、建築からアート、展覧会、様々な形式の編集物の制作、写真や映像などの視覚媒体の制作、デザインを行い、2018年には「大地の芸術祭」に「Publish Fablic ―地域に編まれる立体マガジン―」を出展。これからのメディアのあり方をローカルな視点で探求しています。合わせて現地で配布する冊子も制作。


「アジール・フロッタン再生展」
(B5横/28ページ/一部執筆・デザイン)
展示会パンフレットのデザイン。見出し・テキスト・画像の位置付け(役割)を整理し、読みやすい冊子デザインを心がけました。テキストも一部執筆しており、テキストの作り方、文量などとの調和を取りながら制作を進めてました。

「都窯業 レンガパンフレット」
(A4/60ページ/デザイン)
膨大な数があるレンガ製品をカテゴリごとに紹介するカタログパンフレットのデザイン。小口側にガイドを配置しつつ、グリッドを活かしながらケイ線で製品とそのスペックテキストをコントロールしています。内容を整理する、書籍の構造をデザイン化するのが得意です。


書店もやっています<2021-現在>

「このまちみたいな本屋になりたい」、そんな思いを込めて生活商店街の小路のさらに奥のろじに店を構える書店を運営中。日々、新刊やZINEの取り扱いをおこなうほか、ブックマーケットや展示会などのイベントも実施中。