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仕事力強化Magazine

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コンサルティング会社代表の筆者が時代の趨勢と潮流を踏まえて、これからの仕事力強化の技を伝授してゆきます。
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#デジタルマーケティング

顧客&行動分析はニーズとポテンシャルを知る目的で実施。『今の行動に合わせてしまう施策』は打つべきじゃない。

分析のやり過ぎに注意しましょう! これが、デジタルマーケッターの方に、僕が言いたいコトだ。 デジタルマーケッターが陥りがちな落とし穴として、 ①アクセスログやCRM分析をやり過ぎて、お客様は『その行動しかしない!』と思い込んでしまったり、 ➁この広告、ページ、サービスを『踏んだ』人にこれを見せれば、買上率が2ポイント上がるとか、 『セコイ事』(笑)ばかり考えるようになってしまうケースだ。 セコイよそれ、セコイ!そんなことを半年もやり続ければもう買上率なんて上がらなく

『パーソナライズし過ぎ』って「提案の放棄」!状況はヤバイことに…。

これ結構笑い話じゃない。 『パーソナライズ』ってオンラインビジネスの世界では、とっても良い事でそれによって顧客の買上数や買上頻度が上がる!と言われてるけどホントは嘘だ。パーソナライズの種類と精度にもよるけどね。 パーソナライズのメカニズムってその人の過去の行動履歴にレコメンドエリアの表示(商品やコンテンツ)を合わせちゃうってこと。 ECサイトとかを運営してる人ならわかるだろうけど、一番単純なのがカート放棄対策で、カートに入れて買わなかった商品を片っ端からDMPで広告に出しち

【鼻の差問題】具体的過ぎるKPIが正確な判断や変革を妨げる。

「鼻の差で勝つ」…ことってよくある。 鼻の差で勝つと嬉しいけど、ちょっとクールな目で考えてみると、それってドンケツの周回遅れの二人が争ってる?なんてことないですか? もしくは、 最速のスプリントサイクルで競争すれば良いのに、三輪車で鼻先を競ってる?ってことは? で、 Businessの世界でここ十数年のトレンドになったKPI重視主義。 KGIとKPIを定義して、KPIをウォッチしてリフトアップすべし!という仕事のやり方……この「鼻の差競争」と似てないかしら? というのは、

リアル・マーケティングとデジタルマーケティングの違いを超えて。

デジタルマーケティングという言葉が流布した2010年代以降、デジタルマーケティングとリアルマーケティングを区別して語る必要が出てきた。 本音を言うとあまり意味ないと思うのだが、それまでのマーケッターと呼ばれた人たちと、新しく登場したデジタルマーケティングのヒト達があまりにも異なる人種であったからだ。 どちらが悪いという訳じゃない。 ただ、今みるとどちらもちょっと狭量で守備範囲が狭い傾向はあると思っている。 荒っぽく言うと、従来のリアルマーケッターは、ターゲット志向で商品(