Susumu Higuchi(株式会社Think-N 代表取締役)

マーケティング視点+デジタル視点を組み合わせたDXコンサルティング、ECやOMOコンサ…

Susumu Higuchi(株式会社Think-N 代表取締役)

マーケティング視点+デジタル視点を組み合わせたDXコンサルティング、ECやOMOコンサルティングを生業とする。商品+実店舗の知見+システム開発とインターネットの知見を横断する事業推進。2022年に鎌倉拠点の会社をスタート。 https://www.think-n.co.jp/

マガジン

  • 小売業の最新潮流。今と未来、品揃えとIT化はどこまで進む?

    ショールーミング、オムニチャネル、無人店舗、モバイル決済、ICタグなど、新しいイノベーションに支えられた次世代小売業態の開発推進について考察します。

  • 仕事力強化Magazine

    コンサルティング会社代表の筆者が時代の趨勢と潮流を踏まえて、これからの仕事力強化の技を伝授してゆきます。

  • グローバル社会VSローカル社会、会社と組織に何が起こってる?

    様々な矛盾に満ちた社会の動向、その中でのニッポンの特異性などを読み解き、今後我々はどっちに行けば良いのか?深く考えみます。

  • 王道と実践のマーケティングを学ぶ!

    デジタルマーケ、アナログマーケに拘らずに、今の時代に実践すべきマーケティングのエッセンスを紐解いて、もう一度、王道マーケッター復権の時代を目指します。

  • ファッション業界の危機を憂うMagazine

    日本のファッション市場が停滞している。長きにわたる消費低迷や通信やデジタルなどへ支出シフト、そしてシェアエコノミーの台頭など様々な背景があるが、ファッション好きの筆者として今後の市場と業界の意味ある発展方向を考えます。

最近の記事

DX推進を阻むのか?あなたの会社の“ユニット勢力図”【第一回】

様々な企業のデジタル化の支援をしていると、どうにも厄介な問題にぶち当たることがあります。一人一人のスキルが…とか経営者の質が…とかのレベルではなく、事業を常に改革してゆくミッションバランスと意思決定の歪みの問題です。 筆者の仕事観点で見ると、目の前のクライアントのデジタル化がどうにも進まないという危急の問題。しかし周囲をマクロ視点で眺めてみると、日本社会全体や各種団体の津々浦々に広がる組織文化の問題だと気が付くのです。 今回はそれをちょっとモデル化してみたいと思います。

    • ファッショントレンドのしくみと業界構造 その2

      二年ぶりくらいの継続記事になります。 この記事一回目は筆者の記事としては超ロングセラーで、寄稿から2年間も様々な読者の方に閲覧いただきました。 前回の記事は欧州のトップトレンド発信から、どのように日本のアパレル&小売業界に落とし込まれてトレンドが伝搬してゆくのか?概要フローを書きました。しかし時代が進み、日本人の生活価値観やライフスタイルの多様化でトレンド発生のメカニズムも大きく変遷してきたのです。 ファッショントレンドの発信源の拡大 ファッション業界の企画担当、バイヤー

      • EC化率やCVR(購入率)が上がらない“根源理由”を追求してみる【第二回】

        第一回では 購買行動とモノを買う際の消費者のマインドに言及して、ECが実店舗に対して負けている部分の概要に触れました。 一言で言ってしまうと、ECは決まったモノ(単品)を買う(お届けする)のには便利だが、生活体験や購買体験、提案力では負けている…という話です。 しかし具体的に何が負けているのか?どうしたらそこを獲得できるのか?について言及してみましょう。 上図の左がスマホのEC画面、右がリアル店舗での視野てす。決定的な違いは、売場に立ったときのそのショップ、ブランドの品揃え

        • EC化率やCVR(購入率)が上がらない“根源理由”を追求してみる【第一回】

          久しぶりの投稿。皆様はお元気でしょうか? 投稿を休んでいた1年半くらいの間、仕事環境に色々変化があって、小売業のEC支援のベタベタのところ(集客~コンバージョンまで)をやってました。 そんな中で改めて感じたのは、小売のEC担当部門の方って、KPIとか新しいクラウドサービスやデジタルツールには目ざとく反応するんだけど、お客の購買マインドとか購買行動にはあまりにも無頓着であるということです。 小売のEC部門の人たちというのは、あまりデジタルに詳しくない経営陣から管理されてるこ

        DX推進を阻むのか?あなたの会社の“ユニット勢力図”【第一回】

        マガジン

        • 王道と実践のマーケティングを学ぶ!
          21本
        • グローバル社会VSローカル社会、会社と組織に何が起こってる?
          25本
        • 仕事力強化Magazine
          69本
        • 小売業の最新潮流。今と未来、品揃えとIT化はどこまで進む?
          19本
        • ファッション業界の危機を憂うMagazine
          23本
        • 消費行動と社会心理・構造Magazine
          65本

        記事

          新型コロナ禍における国別行動傾向

          Googleの保有するスマホの位置情報データから 各国の国民の移動傾向を分析したレポートが出ている。 この内容を簡単に説明しよう。 集計期間は2月中旬~3月下旬。行動先(デスティネーション)ごとの推移を日常時との比較とグラフで表現している。 まずはレポートからの抜粋画像、既に危機的状況に瀕している欧州と米国の様子。 いずれの国も封鎖状態にあるので、住居以外の移動行動は激減しているが、特にイタリアの3月は職場も含めて屋外行動はほぼ消滅している。 米国はまだ三月時点では公園

          新型コロナ禍における国別行動傾向

          国別の新型コロナ禍の状況

          ホントに久しぶりの投稿。 それがこんなテーマになろうとは…思いもよらなかった。 新型コロナ禍が起こって、僕が感じたのは、 ①世界は一瞬(2週間)で変わる…ということ。、 ➁この災厄は単なるメディカル危機じゃなくて『現代社会の意思決定システムやコミュニケーション構造』の隙をついた災害だということ。 ③世界各国で起こっていることは複数の因子が絡み合う複雑系……なのでシンプル化・標準化しにくいこと。 という印象を受けている。 以下、最新(4月4日)のWorldometers.i

          『服を“売る”ならこんな風に』……ファッション市場救済のために。

          『ファッション市場』が縮小してる。 これは様々な複合要因があるが、その中の大きなものとして ●服(お洒落)の楽しみ方を今の時代に合わせて啓蒙する人がいない ●従来のアパレル業界人と激安リテイラー、オンラインプレイヤーや通販専業メーカー等の意識ギャップや確執の存在 ●ファッションのロールモデル(憧れを喚起するリーダー)不在 などがあるだろう。 筆者は、文章はさほど上手ではないのだが、 『視覚的なチャートで構造を解き明かす』ことは得意としてる。 なので、図式+解説という

          『服を“売る”ならこんな風に』……ファッション市場救済のために。

          人生を100年に引き延ばして、さらに“効率化”ばかり推進⇒それって“屍”人生を送れってことじゃね?

          【ここが変だよ欧米グローバリズム その1】 タイトルに書いた通りなので細かい説明はしませんが(笑) 僕が思うに、今の世の中の 『いびつさランキング』 は以下のような感じです。★★★★★★★★★★★★★★★★ 堂々1位 これだけエコとかSDGs色々言ってるくせに、 見識もなくヒトの寿命を延ばし続けてること。欧米社会の考え方はヒトと自然を敵対させて考えてきたので、人が生きるって自然とか地球を破壊することだよね。その矛盾に正面から向き合ってないよね。 単にメディカル業界の金儲

          人生を100年に引き延ばして、さらに“効率化”ばかり推進⇒それって“屍”人生を送れってことじゃね?

          レコメンドとかパーソナライズって『ダメな奴をどんどんダメにするしくみ』だけど…それで良いの?

          ちょっと間が空きましたが、またまた世の本流へのアンチテーゼ投稿!行きます(笑) これまで比較的長かった僕の記事、シンプル投稿にリニューアルして、『気づき』中心に頻度を少しあげるようにします。長くてストーリー性のある記事を読みたい人は過去記事をご覧ください(笑) デジタルマーケで常識のように言われてる、コンテンツやサービスを個人の行動履歴に合わせてパーソナライズしてゆく方法論。 これホントに良いことなのか?って話です。 自分の行動って、リアル空間の行動であろうと、デジタル

          レコメンドとかパーソナライズって『ダメな奴をどんどんダメにするしくみ』だけど…それで良いの?

          プラットフォーマー幻想、その実態は『グローバル・マス80億人』に縛られた“がんじがらめ”ビジネス その1。

          我々が今触れてるデジタル空間は『自由な世界』か? そんな問い掛けをちょっとしてみたい。 なぜかと言うと、僕たちは、ここ10年くらい猛烈な洗脳を受けてきたことに、つい 3日くらい前に(笑) 気づいたからだ。 例えば…… 僕たちが普段普通にモノを買うようになったECサイト(On-line Shop)。 これって、どこもかしこも似たり寄ったりのUI(画面、操作、使い勝手)だけど、ホントに使い易くて、楽しい売場(店舗)だろうか? 素面に帰って良く良く眺めてみると…全然イケてない

          プラットフォーマー幻想、その実態は『グローバル・マス80億人』に縛られた“がんじがらめ”ビジネス その1。

          UX勘違い①…画面全体を情報や機能で埋め尽くす癖……本来UXとは「空間づくり」だ!

          スマホUXデザイナーの悪い癖。 画面が狭いゆえにその画面上に余白(間)が作れない。 全てを情報と機能で埋め尽くそうとしてしまう。 目を覚まそう。真っ白で何もない壁に絵がかかってる。 だからこそ、その絵が映えるのだ。 つまりは こういうことだ。 スマホは、『AV家電のリモコン』と一緒。 まず最初に達成したい機能(操作ゴール)があって、 それに必要なボタンが操作面積を埋め尽くしてる。 この二つのデバイスの共通点……どっちも「目的が有って“仕方なく”使っている。」ということ。

          UX勘違い①…画面全体を情報や機能で埋め尽くす癖……本来UXとは「空間づくり」だ!

          今年の気温推移とファッション消費雑感。

          衣料市場の低迷が続いている。原因は色々複合的だけど、昨今の天候不順、長期的な高温化傾向は大きな要因。これはファッション業界には悩みの種だ。 以下、直近4カ月の今年と昨年の気温比較をグラフ化してみた。 見ての通り、昨年は7月末をピークとして半端ない酷暑だったが そこを頂点として気温上昇も降下も急カーブ(登りも下りも急坂)。 これに対して今年は、はっきりしない夏。 7月がそもそも異常な低温。 8月以降は気温変化が非常に小さく、超なだらかな下降曲線だ。 このなだらかな変化とい

          今年の気温推移とファッション消費雑感。

          9.12次世代UXセミナー開催レポート。熱気あふれる参加者とサポートスタッフに感謝(^^♪

          2019.9.12(木)セミナー、活況の中、無事終了しました。 筆者が思っていた以上に 参加者の新しいデバイスとかUXに対する関心度は高く、提供したタッチパネルデバイスやVRデバイスなどに群がって積極的に触っていただきました。以下のような感じのセミナールームにて実施。 できるだけ大勢の方が体験できるように、 用意したデバイスは タッチスクリーン 5台、 プロジェクター  4台、 オキュラス(VRゴーグル) 10台、 非タッチ型スクリーン 2台 という感じ。 会場区画を二つ

          9.12次世代UXセミナー開催レポート。熱気あふれる参加者とサポートスタッフに感謝(^^♪

          9.12次世代UXセミナー前哨戦②。スマホネイティブ世代は大画面UIをデザインできるか?

          スマホ・ネイティブ、デジタルネイティブ。 この言葉はデジタルやIT、オンラインを日常茶飯事として使いこなす若者を称賛する言葉として使われていると思う。大筋は間違いないけど、一つ落とし穴があることにお気づきだろうか? それは 彼らは最初から①狭いスマホ画面のUIや、②モバイル途上での使用に慣れ親しみ過ぎているということ。 それは、 1990年代~2010年くらいまで多様な実験が試みられ、 その有用性を追求してきた大画面向けUIとか情報構造(IA)に 実は疎くなっている…とい

          9.12次世代UXセミナー前哨戦②。スマホネイティブ世代は大画面UIをデザインできるか?

          9・12 次世代UXセミナー前哨戦①。画像検索結果は日米の“追いつけない距離”を表す。

          もはや、スマホONLYの時代は終わったと感じる。 米国、欧州、中国、新興国…様々な国が、スマートフォンというコンパクトな個人デバイスに頼り過ぎることに限界を感じて、 マルチデバイス化やOMO※にシフトしてきている。 でも、日本国内にいるとそのデジタルとリアルの融合の遅れに気づかない。 日本企業の横並び主義がそれをさらに加速(減速?)させている。 筆者の会社(think-agent inc.)は、この状況に危機感を感じ、次世代UX体験セミナーを開催する。 しかし、危機意識

          9・12 次世代UXセミナー前哨戦①。画像検索結果は日米の“追いつけない距離”を表す。

          「アフターデジタル」時代の次世代UX体験セミナーを開催します!

          アフターデジタル、OMO、Digital Native Store。 複数のイノベーションをクロスした次世代店舗や次世代の顧客接点、体験型施設の開発が進んでいます。 しかしこのジャンルはAIやドローン技術、ロボテックジャンル同様に、ニッポン企業はシリコンバレーや中国に水をあけられつつあり、 SNSやスマホプラットフォーム同様に『彼らの下請け(涙)』に成り下がるのか?との懸念が各所から聴かれます。 筆者が代表を務めるシンクエージェントは、この状況に大きな懸念を感じ、開発シナ

          「アフターデジタル」時代の次世代UX体験セミナーを開催します!