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羽田から片道45分、海だけじゃない八丈島<1日目> #tokyo島旅山旅 #PR

幼少期を一時期、長崎の上五島という島で過ごしました。

三つ子の魂百までといいますが、30を過ぎて突如、島旅に目覚めました。数年前、初めての一人旅で訪れた直島、小豆島を皮切りに、屋久島、軍艦島、小笠原諸島父島、南島などを転々とし、先月は子どもを連れて再び、瀬戸内海の島を巡りました。二度目の直島、小豆島に加え、一度目には訪れなかった豊島、犬島にも足を運びました。

日本の物流は優秀だし、離島だからって別に、本土と大きく生活が異なるわけでもないのですが、それでもやはり、よそものとして立ち入ってみると、周りを海に囲まれた独特の環境の中で、長い時間かけて醸成された、人や自然の独特の空気を感じます。特に母1人、子ども2人でそういう場所を訪れると、いつもないものとしていた心細さ、寂しさの蓋が急に外れる瞬間があって、弱さが自然とあらわになってしまうんだけど、同時に海とか、山とか、都会の日常にない、ただとにかく大きなものが、それをさらりと受け止めて、再び包み直してくれるような気にもなるのです。

さて、前置きが長くなりました。そんな私にこのたび、東京都観光PR事業の一環として、八丈島を訪れ、レポートするというありがたい企画をいただきました。八丈島って言ったら島流しで有名なとこです。福岡の田舎町出身にもかかわらず、最近したり顔で東京風吹かしている私、ここらでいっちょ流されとくかってことで、行って参りました、八丈島。本記事は、その2泊3日の八丈島の旅の記録であります。


羽田から45分、温泉街に行くより近い八丈島

船に25時間揺られて訪れた小笠原・父島が東京都だと知っている私は、八丈島が東京都だと言われたところで全く驚きません。むしろ驚愕したのはその近さです。

1ツイート目は羽田の搭乗ゲートをくぐる前。到着ツイートは、八丈島空港で預けた手荷物を受け取ってゲートを出た後です。羽田⇄八丈島のフライトは、何と片道45分、めちゃくちゃ近い!機内では、乗務員さんがドリンクを全員にサーブする時間もないので希望者にのみ配られます。PC持ち込んで、仕事する準備万端で乗ったのに全日空のあの素晴らしい機内誌「翼の王国」を読んでいる間に到着です。早い!

あったほうがいいということだったのでレンタカーを借りました。空港前の道路にはヤシの木が植えられていて南国ムード。実際、大して移動してないのに、都心に比べて暖かく、八丈島の平均気温は18度。いつも春の気候だとか。

島一のおしゃれカフェ「空間舎」

さて、この日最初に訪れたのは、島一番のおしゃれカフェ「空間舎」。

お店に行くまでにはこんな道を通ります。当然のように地図上に道もなく、また島内にはSoftBankの電波が届かないところも少なくないので、Googleマップが頻繁に誤った道を教えてきます。そんなわけで度々迷いながら、最終的には直感を信じ、そしてたどり着きました。よかったです。

非常におしゃれな入り口部分。

内装も洗練されていて、気持ちの良さそうなテラス席もありました。

ただちょっとした誤算で、我々お昼ご飯を食べたかったのですが、こちらのメニューはドリンクとスイーツのみ。ということで、デザートをいただきます。

コーラフロートと、空間舎さんの人気メニュー、明日葉チーズケーキ。この明日葉(あしたば)という食べ物が八丈島の名産だそうで、滞在中いろんなとこで目にしました。明日葉チーズケーキは、えぐみのない爽やかな葉っぱの香りがして、非常に美味しかったです。

このお店には手作り雑貨屋さんも併設されていましたよ。

溶岩と夕日の南原千畳敷

店を出て、しばらく車を走らせていると思いがけず絶景に遭遇。

南原千畳敷という海岸で、黒くてゴツゴツした岩は、島内の山、八丈富士が噴火した際に流れ出た溶岩だそう。駐車場もあるので、車をとめてゆっくりできます。

振り返ると、後方には溶岩を噴出させた張本人、八丈富士。悠悠とそびえています。海が広い分、空も広い。夕日を眺めるには絶好のスポットです。

大坂展望台、きらめきの湯

南原千畳敷を後にし、島内一周道路をもう少し進みます。

そしてたどり着いたのがここ、大坂トンネル展望台。高所恐怖症なので真下は見れないけど、にも関わらずこういう巨大な人工物たまりません。

ここでは、山の中腹から海を臨むことができます。決して派手さはないけれど、荘厳な日本の海、良いです。さらに、手前に視線を向けると、

山肌から森がこぼれおちて、道路を侵食しているかのよう。こんな力強い自然が、羽田から45分の場所にあったとは、驚きです。

日が暮れてきたのでさらに車を走らせ、「足湯きらめき」へ。ここは夜もやってる、海を臨む足湯です。なんと無料。……ただし「大坂トンネル」から「足湯きらめき」までの道でも、やはりスマホの電波状況が一時悪くなる場所があり、島内一周道路を曲がる看板が暗闇だと非常に分かりづらいので、この日、何度目かわからないけれど、迷いました。勘を働かせても今回はどうしてもたどり着けず。途中で巡り合った郵便配達中のおじさんに道を尋ねると、「これからそっちの方に配達に行くからついてきてください」と、なんとバイクで15分ほど先導してくれました。優しい。

足湯きらめき、晴れていれば足湯に浸かりながら美しい星が見えるそうですが、あいにくこの日は曇り。途中から小雨までぱらついてきて、残念ながら星は見えませんでした。八丈島は亜熱帯なので、雨が多いようです。

新鮮な地魚の晩御飯

道に迷ったり何なりで、この辺で午後7時を過ぎおり、お昼を食べ損なった我々はもうお腹ペコペコ。ということで早速夕飯です。初日はこちらでいただきました。

瑚庵

住宅街の中にあって、外観はごく普通の民家といった趣ですが、店内は地元の人、旅の人、私たち以外にも数組のお客さんで賑わっていました。

まずはお約束、地魚のお刺身を注文。一切の臭みがなくて、島の魚、間違いないです。薬味にはわさびと、お好みで島唐辛子を使います。といってもこれを齧ると超辛いそうなので、お醤油の中で潰して、辛味を出すのです。本土では馴染みのない食べ方だけどこれはこれで合います。

お刺身も頼んだけどこちらも捨てがたく、アオゼの和風カルパッチョです。上に乗ってるネギのサラダが絶妙で、子供と取り合いになりました。

こちらは真鯛の天婦羅、和風餡掛け。揚げたての天婦羅があつあつ、ふわっふわで一同昇天。さらにこちらのお店、素材の良さにとどまらず出汁がすごく良い味してます。

出ました、明日葉。明日葉の天婦羅は塩、またはお出汁でいただきます。個人的には、風味が生きるので塩が良いと思いました。抹茶塩っぽい味になります。 

全然名産じゃないのに、どうしても名前に惹かれて頼んだ「ぐるぐるトルネードウィンナー」。かっこいい。

そして締めは海鮮ゴマだれ茶漬け。

お店のチョイスが無限にある都内で美味しいものを食べていると、様々な島にいっても、なんだかんだいって料理は東京が一番、ということになりがちですが、ここは別格で、最後まで全部美味しかったです。 車なのでノンアルコールでホテルに。

 今回の宿はこちらです。リードパークリゾート八丈島。

なぜいきなり内装写真なのかというと、外装工事中だったんです…。たどり着いた時、入り口周辺には工事の人しかおらず、建物外装には思いっきり足場が組まれており、果たして営業しているのかそこはかとなく不安に。ところが、中に入ってみると、今年の夏にフルリフォーム済みということで、写真のように十分綺麗でした。DVDや本も貸し出しているので家族向けにもぴったりです。

オーシャン+足場ビューの、部屋の窓からの景色。

慣れない車を、慣れない島で運転しこの日はくたくた。10時前にホテルに到着し即寝成仏。2日目に続きます。


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