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『呼吸』 『認知』 『自律神経』 の相互関係

こんにちは。作業療法士のshihoです。


ヨガでは、体・気・心は互いに繋がっていると考えられ、それらをアーサナ(体操)・呼吸・瞑想・考え方(ヨガ哲学)を組み合わせ統合的に整えていきます。

アーサナ(体操)は体・気・心を整える手段のひとつ

そのことを念頭に置きつつ・・・



今回は『呼吸』『認知』『自律神経』の相互関係について考えてみました。



はじめに・・・

呼吸は不随意的に働く自律神経を、随意的にコントロールできる手段であることを#1でお伝えしました。


でも普段の私たちの呼吸は、その時々の感情身体状況に揺さぶられ不随意的に状態変化しています。


呼吸により自律神経を調整できる反面、自律神経反応により呼吸も変化しているのですね。

そしてこの自律神経反応は、身体内外で起こった現象を脳内でどのように処理するか(『認知』するか)によって変化します。


 私がヨガのティーチャートレーニングを受けた際、師からの教えに
『切り株の法則
というものがありました。


全てのことは切り株(空)である。
幸も不幸もない。
善も悪もない。
ただ、事実があるだけ。

自分で判断を加えているだけ。


というものです。

物事の捉え方は人により・場面により異なる

ただそこにあるひとつの切り株。でも各々の環境・記憶・思考の癖などによりオリジナルに組み立てられ千差万別の認知となる。


ex.)休息のための椅子     
      通行の妨げとなる障害物   
      アーティスティックなモニュメント     
      幼少期に木登りをした思い出の産物



そして

それぞれの認知に合わせ自律神経の最高中枢である視床下部にて『危険だから交感神経優位に』『安心だから副交感神経優位に』と反応が振り分けられます。

認知は大脳皮質・大脳辺縁系の連携により作り上げられる



『呼吸』についていえば・・・

自律神経反応は周知の通り

・交感神経優位→呼吸数を増加
・副交感神経優位→呼吸数は減少

となります。


『認知』により『自律神経反応』が異なり『呼吸』の状態も影響を受ける・・・


長期的に見れば『認知』の傾向というものは、私たちの健康もしくは人生の幸福度を大きく左右する可能性を秘めているような気がします。


勿論、疾患については遺伝的要素などもあるので上記のみの理由づけをしてしまうことはあまりにも稚拙であると思います。

ただ疾患を抱えるという、ある視点からは苦しみとされることを『認知』の工夫により克服している方がおられるのも事実。

そのような方々に、私は日々仕事をする上で心の底から尊敬の意を感じ、私もそのようにありたいと思っています。



話がやや脱線してしまいましたが、『呼吸』『認知』『自律神経』は相互に深く関わり合っていて、長年のこのサイクルは私たちの心身の個性を作り上げているようです。




私は、作業療法という仕事や自分・家族や近しい人たちとの関わりやヨガを学ぶ中で上記について日々実感し、これらの輪を調和していくことが出来たら良いなあ。という思いで色々なことに取り組んでいます。

そして、そのためには視覚化して捉えやすい身体状態のみを改善するだけでは根本解決にならないこともつくづく感じています。


自分の『認知』の傾向を探ってみる。


ひょっとしたら、心身の不調和解決の糸口になるかもしれません。




最後まで読んでいただき有難うございます。

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