2023.8.4 もう8月4日だってさ

7月は敗北の7月でした。それなのに自分の中では平行線のままみたいな感じになってる。安いクリーム菓子みたいな不純な甘さが俺にはある。8月になって、なにもできていない。遅い。スピード感が足りない。自分以外の人となにかをやる、その速さが足りないのならまだしも、自分一人でできることのスピードが遅いのはありえない。許せない。ガガガガガガ、こんなnote書いてる場合かっ。そういうえば、そういうえばよ、書きたいことあった。

家が暑くて、それは、日当たりの良さはもちろんあるし、クーラーをつけてないからなんだけど、そこには、部屋に熱風を循環させる小型扇風機があって、生暖かい目薬があって、その目薬なんかは、目に落としても、眼球と同じ温度だから、落ちたことがわからない、それくらい温くて。ここは悪い環境なんだけど、なんだか本物がある気がして、嬉しくて家を飛び出して、まだ外の方がよっぽど涼しくて。階段を降りる、ラジオを聴きながら。鳥を踊らせるおじさんの話をしていた。たくさん鳥を飼っていて、なんで飼ってるのか尋ねたら、鳥を踊らせるためだって。この話が今の自分にすごくぴったりで、社会の枠から抜け出せているような気分になり、嬉しくて。そのとき、なにやら冷たい風が吹いてるなと気づいたんだけど、それは自然発生的な風じゃなくて、排気口から出る人工的な風だった。冷たい風が吹き出る排気口を見つけた。俺は自分の居場所はここだと確かに感じて、全てのことが素晴らしく思えたのだった。もう、もとには戻れないんじゃないか。そういうところたどり着きたくて、早くこんな世界抜け出してしまいたいですねえ。あるいは、壊したいですねえ。ヒミズの二階堂ふみみたいにずっと怒ってる。そんなシーンないけど。ずっと怒ってないよね?でもずっと怒ってるような気がした。俺のぼやけた頭が作り出した勝手なイメージ。銃弾のオーケストラ。この世のなにかに怒ってる人なら誰もが頭に思い浮かべたことのある、建物の中に入った直後にマシンガンをぶっぱなすシーン。エヴァンゲリオンの影響か、明るい曲調の歌が鳴り響いている。記憶思い出しゲームみたいな会話の運び方、あれがたまに嫌になる。でも自分もやってる時ある。会話がうまくいってますよみたいな空気感を簡単に作れる公式に当てはめたコミニュケーション。この世界の全部が全部嫌い。本当に俺はこの世界が嫌いだと胸を張って言えることができる。

お前さっきまで嬉しそうにしてたじゃないか。

ラジオで言ってた。「白さとは黄色いくらいがちょうどいい」。本当の純粋なんて疲れるだけなんだ。白は生きるのが大変だ。黄色いくらいが楽だろう。ちなみに俺が引用した言葉は、ヤニカスの歯についての俳句です。

転んで泣く子供のようにいつまでも純粋でいて。誰に言ってんだろう。俺はとっくのとうに汚れている。

淀んでいない紺色の夜空に浮かぶ三日月に祝福された今夜はお前だけのものだこの風もこの涼しさも。誰に言ってんだ。俺はとっくのとうに汚れている。

通りすぎる車のナンバーが77-77だった、4つも7はいらないよ。人生に7は3つで十分だ。2つは固定されていて、最後の一つはずっと回転し続けるスロットに貼り付いている。そのスロットが回転している間は夢を見ていられる。当たるか当たらないかわからない。人生の最後にそのスロットが止まる。きっと誰しもが3つ並んだ7を見ることになる。だから人生の途中で最後のスロットの回転をとめるようなことはするなよ。もしも7が出なかったら、そのあとの人生は絶望しか待っていないだろう。

俺はなにしてんだっていう時間がものすごくある。スロットの回転が止まるのを待っている間にできることをしていない。ゴミを拾い、スロット台を拭き、徳を積む。そういう作業が俺はできていない。

通り抜ける風が目に見えたら、吐き気をもよおすくらい汚いんだろうな。排気口から吹き出る汚い風の方が、よっぽど美しい。その風の冷たさは、7月中、一番の本物でした。

偽物の俺、明日からいなくなってください!

抽象的に終わるのポエマーみたいでしゃらくせえから、なにか現実的なこと書いて終わろう。

おばあちゃんとは、男じゃない方の老人のことである。


小さい頃からお金をもらうことが好きでした