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その名を叫んだ、「Excentriquie」!(マルイワン出店~マルイヤング&ワン店編)

はじめに

ブランド史概略はこちらから
ブランド黎明期〜マルイワン進出まではこちらから
(※本記事は一顧客が自分の記憶をベースに書いています。もし、相違点や抜け漏れ等ありましたら、コメント欄等にてご指摘ください)

マルイワン正式出店

ポップアップショップにて好評を得たことから、2003年8月21日、マルイワンにエクサントリーク新宿店が正式にオープンする。
また、2003年10月18日より、ケラショップ名古屋でも取り扱いを開始し、以降各地のセレクトショップにてアイテムが取り扱われるようになる。

メディアへの掲載(ゴシック&ロリータバイブル、装苑への掲載)

2003年8月、ゴシックファッションやロリータファッションの草分けである、ゴシック&ロリータバイブル 9号(2003年8月)に掲載される。
この号では、コーディネートアイテムの一つとして、黒のシンプルなコルセットと、デニム素材のコルセットスカートの2点が掲載される。そしてゴシック&ロリータ系店舗リスト内に、ビーナスフォート店の情報が掲載されている。
翌々号の11号(2004年1月)では、注目の新ブランドとして掲載され、13号以降はブランドごとの新作紹介のページに、継続的に掲載されるようになる。
特に12号(2004年3月)では、デザイナー細谷氏自身が執筆・監修した、コルセット史に関する記事が3ページに渡り掲載されていることからも、当時、Excentriqueがいかに注目されていたかを伺い知ることが出来る。
また、装苑2004年7月号の特集「コルセット復活」内にも掲載されていることが、当時の公式サイトの情報より確認出来る。
(※掲載誌を入手出来たら、詳細追記予定)

どのジャンルに属するものでもないファッションブランドであったExcentriqueは、ゴシック&ロリータバイブル掲載以降、「ゴシックファッション」「ロリータファッション」のブランドの一つとして取り扱われることが多くなる。

なお、ゴシック&ロリータバイブル内にて、当初(13号~19号)は「ゴシックファッション」のブランドのページに掲載されていたが、20号(2006年2月)以降は「クラシカルロリータ」ブランドとして掲載されるようになる。
(※2020/5/18追記︰14号ではロリータブランドの欄に掲載されていたので、ブランドのカテゴライズは常に揺らいでた可能性がある。既存のジャンルには属さない服だったから、カテゴライズに悩んだであろうことはよく分かる)

ゴシック&ロリータファッションへ(ビーナスフォート店閉店、マルイヤング&ワンへの移転)

ビーナスフォート店は、クリエイターの出店エリア(LabLabo)のリニューアルに伴い、2004年8月15日にて閉店となった。
同時期、マルイワンが丸井新宿東口ビル内にマルイヤング&ワンとして移転することに伴い、Excentrique新宿店も2004年9月3日にマルイヤング&ワンへと移転する。
マルイヤング&ワンでは、5Fのゴシック系ブランドのフロアに出店し、Moi-meme-Moitieの向かいに店舗を構えていた。
その後の新マルイワン、マルイアネックスの店舗に比べると、さほど広くはなかったが、白を基調としたクラシカルなインテリアと相まって、アイテムの高級感、上質さをより際立たせるものであった。
(ゴシックフロアの中で、Excentriqueの店舗は、Moi-meme-Moitieやalice auaaといった、ゴシック系ブランドの中では価格帯が高めの店舗に囲まれていた。また、実際の価格設定もボリューム価格ゾーンが2.5万円~3.5万円と、BPNやMIHO MATSUDAといった他のゴシックブランドと比べ、高めに設定されていた。
(※パターンや布地等の品質を考えると、5~10倍の価格でもおかしくないクオリティであり、正直これでも非常に安価な方だと私は感じるが、その点についてはまた別の記事を設けて思いの丈を語りたい))

また、この移転を機に、アイテムの方向性も変化していく。
旧マルイワンの頃までは、ナイトシーン向けやストリート寄りのアイテムが多かったが、この移転を境に「商品構成も、ちょっとリニューアル」され、徐々にゴシックファッションやロリータファッション向けの、クラシカルさを感じさせるアイテムが増えていく。

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