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夏のはじまりに火の花

梅雨前線は、日本から太陽を隠してしまった。
同級生が新生活を始めて二か月が経ち、楽しいことも辛いこともあると聞く。ついさっき歓迎会帰りの友人と、スタバのレモンケーキフラペチーノを飲んで新社会人の情報を仕入れたところだ。
私はまだ、職に就いていない。

最近覚えた言葉について、今日は話したい。

”絶対的幸福”

それは人と比べた相対的な幸せではない。ツイッターもインスタも家族も友達も世間も参照せず、私が赤子の頃から持っていた欲求を満たしたときに生まれる。
私の絶対的幸福ってなにかな?考えてみた。

暑い日の昼食をアイスで済ませる。
早くも夏バテ気味で、食欲が減退している22歳独身女性だが、夏を楽しみたい。手っ取り早く幸を得たいなら、バイト仲間とコンビニのアイスコーナーを囲むべし。ノリが良ければ、そのまま男気じゃんけんをしてタダ飯が食えるのだ。

雨の日に思い切りびちょびちょになる。
これは今日のこと。バイトに行くまでの道が特に濁流だった。もうだって歩道が川幅になって流れてた。水かさ2センチくらいあったよ。
靴にたくさん水を入れながら、傘の下で一人はしゃいでた。逆に一人じゃないと楽しめなかったと思う。

小腹が空いたら、納豆卵かけご飯を作る。
最低限のエネルギーと、ついでにたんぱく質も摂ろう。ということで生まれた完全補完食がこれだ。塩と味の素でいただく。シンプルイズベストだし、納豆を混ぜるときに無心になれる。

お風呂上がりに、窓から月を見上げる。
私の部屋からはちょうど月しか見えない。何を言っているのかというと、隣の家が邪魔して眺めは良くないけど、空はギリギリ見える。隣の家の屋根ごしに見る月は、まんまるだったり欠けていたりしていつ見ても可愛い。

駅前で売ってた8個で1,000円のミスドを冷凍しておく。
帰れば家にミスドがあると思えた日々は、いつもより足取りが軽かった。おやつに食べてもよし。朝ご飯にしてもよし。冷たいポンデリングは、噛むほどほどよくまわりが溶けてもちもちしてきて美味しいんだぞ。

大切な人の話を聞く。
人生計画、色恋沙汰、仕事の悩み、AIと今後の人間の在り方について、なんだっていいから、話を聞かせて欲しい。
自分から話すよりも、相手に話してもらう方が難しい。聞く立場に回れることを人間関係好しと捉えて、私は勝手に幸福を感じている。

見知らぬ街なかの子供とにらめっこする。
子供たちの言動って本当に面白い。目が合ったら絶対に変顔してしまう。特にちょっと悪さをしている子に変顔すると、ニタニタしてくれる。かわいい。不審者に注意。

ただの牛丼を存分に味わう。
サイズはミニ。トッピングなし。牛丼の最安値。あ、でも、ねぎだくと紅ショウガは許してください。
多分15分くらいかけてもぐもぐしてる。牛丼屋には色んな思い出が詰まっていて、その思い出とともにいただく。このとき、私史上に存在するありったけの幸せを、ご飯粒と一緒にかき集めているのだ。

食べることに幸福感じてることが物凄く分かる。
たしかに、お洋服とかきれいにしても、絶対的幸福とは言えないかもなーとか、ちょっと思った。自分の肉体を鍛えるのは好きだけど、やっぱり他人と比べてる気がする。私の中では、筋トレも絶対的幸福に落とし込めていない。

あ、もちろん睡眠も幸厚。
最近は二度寝が好きで、早めに起きて、勉強して、二度寝をしてから朝ご飯コースが多い。

そんなこんなで、雨が上がったらみんなを集めて土手で今年はじめての花火をしたい椎田でした。

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