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中国不況で大都市上海に起こった10の異変があるらしい 〜Part2〜

Part1が長い文章になったのでテンポ良くいきましょう!

その3:上海でも中古住宅が売れない

確かに住宅は売れてないですね〜、でもこの件についてウチにくるお客さん達に話を聞くと皆さん口を揃えて「今住宅は下がっていく最中なので今は買う時期ではない」とのこと、中国人、特に損得勘定に敏感な上海人は損をすることを極度に嫌います。私達日本人的には将来的に価値が下がろうと、今欲しいもの、今必要なものは購入して満足したいと思います。しかし上海人は今どれだけ必要でも近い将来損をするなら我慢します。オマケに金銭的な損だけじゃあなく、高い金を払って買ったマンションが1年で値下がりしたと周りの友達や会社の同僚に囁かれるのが我慢出来ないのです。メンツの問題でもあります。これは当たり前のことですが、住宅にせよ車にせよ人が使うモノは古くなると経年劣化し、価値が下がるという認識が当たり前になれば解消されるような気がします。

その4:上海で有名な商業施設太平洋百貨店が閉店した

太平洋百貨店の閉店で景気の動向を判断するのはいかがなものかと思います。確かに老舗ではありますが、上海の若者や外地から流れてきた新上海人達は太平洋百貨店なんか行きません。礼儀も作法も道徳も様式トイレの使い方も知らないような上海のじいちゃんやばあちゃん、字も書けないド田舎モンが多く来店し、魅力あるテナントもない百貨店は潰れて当然です。日系ですが、伊勢丹も同様ですね。上海はとんでもなくデパート等の商業施設が増え、入るテナント不足が続いております。節操なく商業施設作りすぎですね、そりゃあ入るお客さんも分散されてガラガラにもなりますし、テナントも空きが多くなります。

その5:オフィスビルの家賃が無料になっているところさえある、水道代、電気代を払えば家賃は無料らしい

これは怪しいですね、そりゃあ古くてオンボロオフィスビルなら入居後一定期間(大体1〜2ヶ月)無料ってのはよくある話ですが、ずっと無料なんて無いと思います。というのはオフィスビルとして登記してあるビルは入居する会社が無くとも「登記場所貸し」としてやっていけることが多いからです、例えば100㎡の場所があれば20㎡くらいに小分けして1ーAやら1ーBやら適当に部屋番号を振り、それを登記場所として法人に貸し出せばそこそこ場所代は稼げます。外国の企業や上海以外の外地の中小企業はこの方式をとってるところも多く、ちなみにウチの会社もオフィスの実態のないところに会社の本店所在地を置いております。これ言っちゃっていいのかなw

その6:タクシーをつかまえるのが容易になった。タクシー待ちが少なくなった

これはその通りです。タクシー争奪戦はもう無くなりました。でもこれは不景気でタクシーを利用する人が少なくなったわけではありません。むしろ以前よりタクシー利用者は増えている実感があります。理由は簡単です。2010年上海万博頃以前はタクシーの運転手は上海人しか出来なかったからです。万博以降タクシーの利用客増加に伴い規制が緩和され上海人以外でもタクシー運転手の仕事が出来るようになりました。それどころか車と免許さえあれば簡単な登録で誰でも空いた時間でタクシー運転手として稼げるようになったからです。もちろんスマホのアプリの発展、地図アプリの進化もあって素人でも気軽に参入できる業種となったからです。

その7:出前が早くなった、出前料金がかかるため、出前をとる人は少なくなった

そんなことはないでしょう。単純に出前(ワイマイといいます)に携わる人がめちゃくちゃ多くなったのが原因だと思われます。でもこれは不景気が関係していると思われ、地方から出てきて職のない人やリストラされた人が電動バイクに乗って街中を駆け回っているのです。ちなみに出前大手は2社あり、黄色いヘルメットに黄色いジャンパーを着ている「美团(メイトゥアン)」をハチ、青いヘルメットに青いジャンパーを着ている「饿了吗(ウーラマ※お腹すいた?の意)」をトンボと我々の身内は呼んでおります。でもこの2社は中国の巨大企業ですが、このハチとトンボは社員契約を交わしておらず、完全歩合制の個人商店でやってます。

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