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泊まりたい部屋に出会えた瞬間その旅は成功


最近は夜な夜な、ホテルの公式サイトをみている。その時間はちょっとした現実逃避で、土日の夜から始めてしまうと3時半をあっという間に越えてしまうから注意が必要みたい。


東京ドームへ行く時は東京ドームホテルをブッキングするのがお決まりになっていたけど、16~18日の3連戦はこの疲弊しまくってる体と異なる刺激を求めて、今まで泊まったことのない場所へ行ってみようと思っている。リニューアルしてからずっと訪れたかったそのホテルの㎡数はとてもコンパクトだけど、余計なものがなく全体的にブルートーンの部屋。実はこのオープンに爪一枚分位、仕事として携わったという事情もあり一度は行ってみたくて、その瞬間をずっと待っていた。


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例えば高層階のホテルから夜景を眺めるていると、自分が強くなったんじゃないかと少しの錯覚を起こしてしまう。同じ様に高級感の主張の激しいソファでお酒を飲むと酔ってしまうけれど、でも決して偉い人間になった訳ではないのだ。あくまで、いち会社員として「お疲れ様のご褒美時間」を買っただけなのだ。勿論、金銭的にも精神的にも頻繁に優雅に過ごせるほどの余裕がないから、そういう気分を味わえるホテルに泊まる頻度は控えめにしている。25の私にはまだ早い大人の階段のような存在が高級ホテル。


そして今の私の身の丈に合っているのがきっと今回予約したホテル。自分の感性と一番近いギャラリーホテルだ。綺麗さの中にも遊びが織り交ぜられているような、少し手を伸ばしやすいホテル。


いくら美しい空間でも終わりが見えなければ、その内居心地が悪くなり家に帰りたくなるけれど、2泊・3泊とリアルな数字が目に見えて終点が決まっている場所は、名残惜しさが尾を引く。見える数字だからこそ記憶に目一杯残そうとするから、非現実的な場所で過ごす夜の自由さを余計に大切にしたくなるのだろう。

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ホテルの部屋・サービスは、お金をかければかけるほどグレードアップするし、提供されるサービスも変化してくる。それはどの業界でも当然なことで。それでもそこまでしなくても、部屋は「床」となって体を癒してくれるし、「遊園地」に変わって心を踊らせてくれる。そして「城」になって存在を救い上げてくれる。それは変わらない事実だ。


あくまでも自分の軸をしっかりと保ち、泊まりたいと心から思う部屋に出会えたならば、もうその旅は成功なのだ。


だから、ホテルの予約サイトを眺めるのが大好きだ。まだ自宅にいる段階から、心だけ異空間に飛んでいくような、ふわふわとした幸せを胸に抱いて今日も一人で夜を過ごしている。




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