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食品の委託販売の中止のお知らせ

いつもお世話になっております。椎茸祭の竹村です。
株式会社椎茸祭は椎茸屋で、干し椎茸や椎茸だしを販売しています。

私たちはEC販売の他に、小売会社さんへの販売なども行っております。
消費者の方には馴染みのない話なのですが、そのなかにある販売形態「委託販売」を完全に中止することにしました。
今回はそちらの背景についてご説明したいと思います。

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通常の法人販売は、商品をまとまった単位で小売会社さんなどに販売します。その場合、大量に買って頂く代わりに定価よりも安い価格で卸販売を行います。

シンプルに量と価格が決まった上での取引をしますので、僕らとしては大量購入であれば、相手先が法人などのビジネスでなく個人であっても、同じように卸価格の割引をして販売しています。

今回の「委託販売」形式ですが
大手の小売会社さんとの取引に多く
「商品を預かって売れたら売れた分だけ支払う」
という仕組みになっています。

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委託販売であれば、ほぼ販売者側にはリスクがないため合理的に考えるととても良い契約形態だとは思います。

ただ、メーカー側として、重要なポイントが2点あります。

まず1つ目に「公平性」です。
・A店がすべて商品を買い上げる形式
・B店は商品が売れたら売れた分だけ支払う形式
もちろん、A店はB店よりもリスクを負っていますので、A店はB店よりも安く買うことができます。とはいえ、B店も定価よりも安く買えないと利益は出ないため、やはり少なからず割引を発生させて、多くのメーカーは調整をしています。

けれど、、です。

ほとんどの中小零細企業は、小売会社さんの方との1:1の関係によって成り立っています。ですので、A店からするとB店の条件がフェアに感じるかどうかが大事です。弊社としては、リスクとリターンは等しくあるべきと思っていますので、ノーリスクであればノーリターン、きちんとフェアに数字が出るべきと思っています。
(椎茸祭では、個人のお客様にも法人のお客様にも大量購入の際には同じカタログ公開しています)

2つ目は、委託販売時の「売れ残った在庫」をどうするかです。
委託販売の場合、売れ残った在庫は小売会社からメーカー側に戻ってきます。特に食品だとすると、どこかの売り場で誰が触ったかわからないものが、売れ残りとして、自社に戻ってきたとして、それを再販売するのかどうかが悩ましい問題となります。

コロナが広まり、衛生の考え方がシビアになるなかで、私たちとしては、
委託販売の売れ残り在庫=破棄ないし再販不可 だと決めました。

しかしその場合、委託販売の結果、100個送って1個しか売れなかった場合に
は、99個は廃棄=ゴミになってしまいます。これは私たちメーカーにとってはリスクが大きすぎます。

以上、2点の理由で、委託販売形式をやめさせていただきました。
弊社としては、身近なお客さんを最優先し、これによって売上が減少しても仕方がないと考えて、これをルールとしてきちんと定めたいと思っています。

私たちとしてはより美味しい商品を、より安全で透明度高くお届けできるようにこれからも努めていきたいと思います。
引き続き、どうぞ宜しくお願い致します。


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