源氏物語の輪読会のこと
月に一度、源氏物語のオンライン輪読会を開いています。
予習も下読みも必要なく、ただ集まって順に音読し、自由に感想を語り合おうという気楽な会です。ありがたいことに、先頃第七回を迎え、「空蝉」の巻まで進みました。
テキストは少し背伸びをして、谷崎潤一郎の現代語訳(新々訳)を選びました。紫式部の原文を大切にした、とても美しい訳文ですが、継ぎ目のない流麗な長文で、主語も入らないので少し難しいです。私は若い頃に円地文子の現代語訳を通読したのですが、この潤一郎訳を一人で読むのは困難だろ