自分史的なクリッピング史料

昔はテレビっ子だったことは間違いない。特に午後4時から始まる再放送の枠は必ず見ていた。その中でも一番のお気に入りは、石立鉄男、大原麗子主演の「雑居時代」が大好きだった。石立鉄男主演のドラマは当時コミカルな役を演じていたこともあってとても面白いし、マドンナ役の大原麗子がとても好きだったから(四姉妹の次女役)、音だけでも録音したりして。

2024年1月31日 朝日 わたしのみっつ
19歳の私に教えたい 運命のドラマ 俳優・歌手 山口いづみ

山口いづみは雑居時代では四女の役を演じていた。冒頭では、山口いづみはキャンドルが好きで、家の中に灯のある暮らしがしたいという希望を持っていたということから始まる。

山口さんは、日本キャンドル協会のスクールにも通ってその魅力を学んだという。その後コロナ禍をきっかけに、家でキャンドル作りをするようになり、どうやら腕も相当みがいたようだ。記事では、若い世代にキャンドル作りを教える機会もあったと記されていて、それはきっちりと目的や希望が明確化されていて揺るぎがないものだったとしている一方で、自分自身を観察すると迷いだらけだとも言っている。。

次なる展開(二つ目)は、着物も子供の頃から好きだったというもの。女優を目指した目的はお姫様になりたかったからという分かりやすい理由。その後時代劇などに多く出演したものの、お姫様の出で立ちをするようなことはなかったと回顧している。着物は20枚くらい所有しているとのことで、歌舞伎座や国技館など着物が似合う場所にはなるべく着物で行くようにしているとコメントしていて、TPOを使い分けている様子だし、芸能人の方の和装姿はやはり似合うんだよね。相撲中継で自分の和服姿が映されたこともあったりして、友人からも指摘されたこともあるというから、実は結構前の方の席で観戦していたのではと推測され、いいなぁと思う。自分も2度ほど相撲観戦に子供の頃行ったことがあるけど、2階席だったのでテレビ画面には暗くて映りようはなかった。

ここ数年は浴衣ライブを実施していて、観客も浴衣を着るなど、和装のきっかけ作りもしているとのこと。でもライブでは派手な浴衣を用意するので、余り普段では着られるものではないらしい。ちょっともったいない。
着物でパーティーに行くと感謝されることも多いといい、洋服よりもランクが上なのかもしれないとコメント。ランクの上下は別にして、和装というのが一つの文化として評価されている証左ではないだろうか。インバウンドで言えば、和装をトライする外国人も多いというし。そのライブは15年ほど続いていて、最後に歌う曲は「そよ風のように」。そう「雑居時代」の主題歌だ。

いよいよ本題(三つ目)。5人姉妹と石立鉄男が演じるカメラマンが同居・雑居するという物語。山口さんは女優になりたくて、渡辺プロダクションに入り、天地真理、小柳ルミ子の人気を追うように事務所からの指示で「緑の季節」でデビュー。アイドル歌手時代はごたぶんにもれずフリフリの可愛い衣装を着せられたという嫌な思い出があるとコメント。今思えば、その時にしか着られないものだから、もったいないと思うらしいけど、当時のアイドルはある意味で大人っぽさは誰も求めていなかったのかもしれない。「雑居時代」は女優に転じようとした時期でもあったとのことで、歌手だから主題歌も歌わせてくれたのではと回顧している。

30代は子育てを優先したため、女優としてのステップアップを半ば諦めつつ、その後の路線の軌道修正の難しさがあったことも赤裸々に。そんな中、「雑居時代」「そよ風のように」がネットの世界で何やら評判になっているということを知り、ライブで歌ってみることにしたところ大好評。作曲は大野雄二、レコード化はされず、歌詞も1番しかなかった。

確かにレコード(EP)の存在などの記憶がない。山口さんのライブでの復活に大野さんも喜んでいたとこのこ。どうやら「雑居時代」が大きなターニング・ポイントになったらしいけど、昔の自分の財産を大事に利活用したことが、再復活のきっかけにもなるという良き例だろうか。リバイバルは昔のJ-POP(シティ・ポップ)の海外人気も、昔を再び思い起こさせてくれる。

冒頭通り、「雑居時代」の再放送で、大原麗子って本当に綺麗だなぁ、魅力的な女性(像)だなぁと役柄のせいもあるけど、その後ファンとして色々なTV番組を観た記憶がある。なべおさみ主演で「青春太閤記 いまにみておれ!」のねね役で出ていた時も大好きな役柄だった。亡くなってから15年も経つんだなぁ。勿論、山口いづみの役も可愛かった!

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