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世界の国々シリーズ(6) ノルウェー

世界の国々を知っていくマガジン

ニュースに触れても世界の国々のことやその歴史を知らないでいるとほとんど理解できません。なのでまずは世界の国々のことを少しずつ調べていき、このマガジンにおさめていきます。世界には196カ国もあるみたいです。


ノルウェー

ノルウェーは、北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島西岸に位置する立憲君主制国家です。首都は半島南端部に存在するオスロ・フィヨルドの奥に形成された港湾都市のオスロ。東にスウェーデン、ロシア、フィンランドと国境を接しています。NATOには加盟、EUには非加盟。


どこ?

スカンディナヴィア半島の西岸に位置し、北極海およびノルウェー海に面し、海岸にはフィヨルドが発達しています。国土は北緯57度以上という高緯度地帯に位置していますが、北大西洋海流の分枝である暖流のノルウェー海流の影響により、不凍港であるほど温暖です。このため、バルト海沿岸よりもノルウェー北部は穏やかな気候となっている。また、陸地のほとんどをスカンディナヴィア山脈が占めるため、平地はないに等しい(!)。最高地点はヨーツンハイム山地にあるガルフピッゲンであり、標高は2,469メートル。

面積はスヴァールバル諸島などを含めて約38.5万km2で、日本よりわずかに広い。ただし、資料によってはスヴァールバル諸島を自治領とみなし国土面積に含めないことがあり、その場合は日本より狭い値となる。

南極大陸のクイーン・モード・ランドおよび南太平洋のペーター1世島の領有を主張しているが、両地は南極条約により領有権が凍結されています。ノルウェーとロシアの間でバレンツ海における領海の境界線の合意が得られていないことにより、当面の間両国によって共管される「グローソネン」(グレーゾーン)と呼ばれる海域がありましたが、2010年9月15日に両国は境界画定条約に調印しました。

正式名称

日本語:ノルウェー王国
英語:Kingdom of Norway
ノルウェー語:Kongeriket Norge

国旗

比率 8:11
採用 1821年7月13日(1898年)
デザイン 赤地に白の縁取りがなされた青のスカンディナヴィア十字
デザイナー フレドリック・メルツァー(Fredrik Meltzer)

現在のノルウェー国旗は、1821年にノルウェー議会の議員であったフレドリック・メルツァーによってデザインされました。この旗を国旗とする法案は、同年5月11日と5月16日にノルウェー議会両院をそれぞれ通過しました。しかしながら、同君連合の王・カール14世ヨハンは同法案への署名を拒否したましたが、スウェーデン=ノルウェー中央政府は同年6月13日にこの旗を市民旗として使用することを承認しました。

スカンディナヴィア十字

(Scandinavian Cross)またはノルディック・クロス(Nordic Cross)。北欧地域で良く見られる十字。左側に交点が寄った横長の十字であり、国旗や地域の旗などに用いられています。デンマークの国旗が基。スカンディナヴィア十字が使用されている国旗は、スウェーデン、デンマークの他に、アイスランド、ノルウェー、フィンランドの合計5カ国。


国章

使用者:ノルウェー王国
採用:1280年/1992年
クレスト:Norwegian royal Crown
盾:Gules, a lion rampant Or, crowned and bearing an axe Or with blade Argent

ノルウェーの国章は、斧を持つ金色のライオンを含む赤色の盾を包含し、その上に王冠を配しています。ライオンの紋章は、中世よりノルウェー王家の紋章として用いられてきましたが、国章として現在のデザインになったのは、1905年。


政体

立憲君主制

国王

ハーラル5世(2011年)
UKOM (foto: Nebojša Tejić/STA)File:Harald V and Sonja of Norway in Slovenia in 2011 (4).jpg - vlada.si, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=24487073による


首相

ヨーナス=ガール・ストーレ
Kommunesektorens organisasjon - https://www.flickr.com/photos/ks_kommunesektorensorganisasjon/25061469895/, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=110160789による


公用語

ノルウェー語

首都

オスロ(Oslo)
人口:658,390 人(2016年)

https://goo.gl/maps/MMHxqRymNQWU3McD6


人口

5,425,270人/世界120位(2020年)
※日本は、126,860,300人/世界11位(2020年)

宗教

Lutheranism (68.68%)
Catholicism (3.08%)
Pentecostalism (0.76%)
Eastern Orthodoxy and Oriental Orthodoxy (0.53%)
Evangelical Lutheran Free Church (0.36%)
Other Christian denominations (2.21%)
Islam (3.41%)
Buddhism (0.40%)
Hinduism (0.21%)
Secular Humanism (1.85%)
Unaffiliated (18.32%)
Other Religion (0.09%)

国土面積

385,207[2]km2/世界61位
※日本は世界61位で377,975.21km2

通貨

ノルウェー・クローネ

インフレ率

2.2%(2021年、IMF)

経済成長率

-0.8%(2021年、IMF)

GDP(PPP)

4,445億ドル(2021年、IMF)

GDP(PPP)IMF一人あたり

8万1,995ドル(2021年、IMF)


合計特殊出生率(2018年)

1.753(世界168位)
※日本は1.36で世界186位

合計特殊出生率(英:total fertility rate、TFR)とは、人口統計上の指標で、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性がその年齢別出生率で一生の間に産むとしたときの子供の人数に相当します。この指標によって、異なる時代、異なる集団間の出生による人口の自然増減を比較・評価することができます。

ジェンダーギャップ指数

Score:0.842(世界2位)
※日本は0.652で121位
順位は高いほど男女差が少ない。1位はアイスランド。

ジェンダーギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)とは、世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)が公表する、各国における男女格差を測る指数(※5)

民主主義指数

Score: 9.75 =(世界 1位)(2021年)
※日本は8.15で世界17位

民主主義指数とは雑誌『エコノミスト』が算出する民主主義の度数を示すもの。毎年更新。

Full democracies score 8.01–10
Flawed democracies  6.01–8
Hybrid regimes  4.01–6
Authoritarian regimes  0–4

幸福度ランキング

スコア:7.392(世界6位)(2022年)
※日本は、5.871で世界55位(2022年)

自殺率

10万人につき自殺する数:11.8人(2022年)
※日本は、15.3人

軍隊

ノルウェー軍は陸軍、海軍、空軍および郷土防衛隊の四軍からなっています。沿岸警備隊も海軍の傘下。徴兵制が布かれており、19歳から44歳の全国民は1年間の兵役義務があります。かつて女性は徴兵の対象から外れていましたが、2015年より女性にも兵役義務が課せられるようになりました。これにより、ノルウェーは欧州で、また北大西洋条約機構(NATO)で唯一、男女ともに徴兵対象とする国となりました。男女ともに徴兵を行う国としてはほかにイスラエルがあります。また必要な新兵の数は1万人弱であるのに対して、徴兵対象者は6万人もいるために、全員が徴兵されるわけではありません。ただし、良心的兵役拒否を行う者は、代替役務として社会奉仕活動を選択することが可能です。それでも2016年に徴兵された若者の3分の1は女性であり、男女同室の兵舎で生活します。男女同室の兵舎については、女性兵士の圧倒的多数が賛成しています。ノルウェーでは兵士としての従軍経歴を持つことは、その後の社会活動において高く評価され、有利に作用するとされます。2016年まで女性の戦闘機パイロットや潜水艦艦長が誕生しています。

略史

1380年–  デンマークと同君連合形成(1397年–1523年、ノルウェー、スウェーデン、デンマークの北欧三か国によるカルマル同盟形成)
1523年 スウェーデンが、カルマル同盟を離脱すると、デンマーク=ノルウェーは、コペンハーゲンにいるデンマーク王の統治下となる。フレゼリク1世はマルティン・ルターの思想を好んだものの、ルターの思想はノルウェーでは受け入れられませんでした。当初、フレゼリク1世はプロテスタントをノルウェーに導入しないことを決めていましたが、1529年に心変わりし、ノルウェーにも導入することとした。ニーダロスの大司教であるオーラヴ・エンゲルブレクトソンがプロテスタントの導入に抵抗し、先年退位させられたクリスチャン2世を亡命先のオランダから招聘した。クリスチャン2世はその後、フレゼリク1世に捕えられ、残りの人生は牢屋で幽閉されることとなった。
1534年 伯爵戦争が起こり、最終的にはルター派のクリスチャン3世が勝利すると、オーラヴ・エンゲルブレクトソンは再び抵抗を試みたものの失敗に終わり追放された。
1655年 北方戦争
18世紀 大北方戦争
1814年 デンマークがノルウェーをスウェーデンに割譲(かつじょう:条約により領土を移転すること)。ノルウェーは独立を宣言するも、スウェーデンとの同君連合形成を余儀なくされる。
1905年 スウェーデンとの同君連合を解消し独立
1945年
 第二次世界大戦後、ナチス・ドイツの占領から解放される
1949年 NATO(北大西洋条約機構)加盟
1960年 EFTA(欧州自由貿易連合)加盟
1972年 EC(欧州共同体)加盟を国民投票で否決
1992年
 EEA(欧州経済領域)協定批准(1994年発効)
1994年 EU(欧州連合)加盟を国民投票で否決


参照

※1:Wikipedia

※2:外務省


※3:Wikipedia (English)


※4:人間開発指数

※5:ジェンダーギャップ指数

https://www3.weforum.org/docs/WEF_GGGR_2020.pdf


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