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FOMCって何?

“経済”を少しずつ知るマガジン



FOMCって何?

投資の仲間がよく口にするんですけど「FOMC」って何?最近始めたFXについても記事を読んでいるとやっぱり出てくる。こりゃ知らないと先に進めなさそう。ということでFOMCが何で、それをどう参照すれば良いのかをまとめてみました。

FOMCとは、

Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策や政策金利(FF金利)を決定する会合のこと。日本では「日銀金融政策決定会合(後述)」で金融政策を決定していますが、それに当たるものがFOMCです。

発表される経済指標など

(1)政策金利(FF金利)

フェデラル・ファンド(Federal Funds)レート。フェデラル・ファンドとは、アメリカ合衆国の銀行が連邦中央銀行に預けている無利息の準備預金です。アメリカ合衆国では、銀行間で日々このファンドの過不足を調整しあっており、そのときの金利を指します。日本のコール市場の「無担保コール翌日物」金利に相当するアメリカの代表的な短期金利です。FOMCでは、このFF金利の誘導目標が示されることから、アメリカにおける政策金利としての意味合いが強い短期の指標金利です。

(2)雇用統計

雇用統計とは、各国の雇用情勢を調べたもの。雇用の状況は、その国の経済に影響を与えるものであるため、為替を変動させる要因にもなります。なかでも、アメリカ合衆国の雇用統計はFX市場への影響が大きいと考えられています。アメリカ合衆国の雇用統計に関する詳細は以下の通り。

  • 発表時期:原則として毎月第一金曜日

  • 発表時間:夏時間 21:30、冬時間 22:30

  • 発表内容:失業率、非農業部門就業者数、建設業就業者数、製造業就業者数、小売業就業者数、金融機関就業者数、週労働時間、平均時給など

  • 発表する機関:米国労働省労働統計局

基軸通貨である米ドルを持つアメリカが行う金融政策は、世界の金融市場に大きな影響をもたらします。そして、アメリカの金融政策を決定するFRB(連邦準備制度理事会)は、雇用統計を政策に反映させることがあります。たとえば、雇用統計の数字が良ければ好景気であると判断し、「利上げ」する可能性が高まります逆に雇用統計の内容が悪ければ、景気悪化を懸念して「利下げ」する可能性が高まります利上げが実施されると、米ドルの金利が高くなり、保有するメリットが高まります。利下げなら、米ドルを保有する利益が低くなるため、売却する人が増えていきます。

ざっくり言えば、雇用統計が良い結果ならば、アメリカドルが値上がりする傾向があるといことです。

(3)消費者物価指数(CPI)

費者物価指数(Consumer Price Index)とは、米労働省労働統計局が毎月発表する統計で、消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。また、国民の生活水準を示す指標のひとつとも言えます。米国のインフレ率を分析するための最重要指標です。

(4)小売売上高

百貨店、スーパー、コンビニなどの小売・サービス業者の売上金額をまとめた経済指標。消費者が商品購入にどれだけお金を使ったかがわかるため、その国の景気の良しあしや個人消費の動向が判断できます

(5)PCEデフレータ

米商務省が毎月末に発表している個人消費の物価動向を示す指標。個人消費支出(Personal Consumption Expenditure)のデフレーターで、名目PCEを実質PCEで割ったものです。消費段階での物価上昇圧力を測る尺度として用いられます。PCEデフレーターから、価格変動が激しい食品とエネルギーを除いたものを「PCEコアデフレーター」と呼び、FRBが最も重視している物価指標として知られています。同様の指標に消費者物価指数(CPI)がありますが、PCEデフレーターの方が調査対象が広いため、実際の物価動向を反映しているとされています


FOMCは、いつ開催されるの?

FOMCは年に約6週間ごとに年8回開催され、現在の景況判断と政策金利の上げ下げなどの方針が発表されます。その結果が市場の予想とは違った場合には、株式市場や為替レートが大きく変動することがあり、世界の金融マーケットにも大きな影響を及ぼします。

具体的にFOMCがいつ行われるかは、こちらのサイトに、アメリカ合衆国のFOMCのみにあらず、主要他国の金融スケジュールを含めて、紹介されています。

2022年のFOMCの開催予定日は以下の通り。

FOMC

  1. 1月25日 〜 26日

  2. 3月15日 〜 16日

  3. 5月3日 〜 4日

  4. 6月14日 〜 15日

  5. 7月26日 〜 27日

  6. 9月20日 〜 21日

  7. 11月1日 〜 2日

  8. 12月13日 〜 14日


FOMCの構成

アメリカ合衆国の中央銀行、FRB(連邦準備制度理事会)の理事7名や地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成されています。2021年の委員会メンバーは次のとおりでした。

2021 Committee Members

  1. Jerome H. Powell, Board of Governors, Chair

  2. John C. Williams, New York, Vice Chair

  3. Thomas I. Barkin, Richmond

  4. Raphael W. Bostic, Atlanta

  5. Michelle W. Bowman, Board of Governors

  6. Lael Brainard, Board of Governors

  7. Richard H. Clarida, Board of Governors

  8. Mary C. Daly, San Francisco

  9. Charles L. Evans, Chicago

  10. Randal K. Quarles, Board of Governors

  11. Christopher J. Waller, Board of Governors


日銀金融政策決定会合

日本の中央銀行、日本銀行が、金融政策の方向性や政策金利の上げ下げなどの金融政策運営を討議・決定する会合。こちらも年8回。各会合それぞれ2日間に渡わたって開催します。

具体的な議事内容として、金融市場調節の方針、金融政策判断の基礎資料となる経済および金融情勢に関する基本的見解、基準割引率および基準貸付利率、預金準備率、金融政策手段、経済・金融情勢に関する基本的見解などです。

「経済・物価情勢の展望(展望レポート)」は、年4回(通常、1月、4月、7月、10月)の会合で審議・決定の上、公表されます。

参加メンバーは、政策委員(総裁、2名の副総裁、6名の審議委員の計9名)。財務省や内閣府などの政府関係者が参加して意見を述べることも認められていますが、議決権はありません。

日銀金融政策決定会合はいつ行われるのか

  1. 1月17日 〜 18日

  2. 3月17日 〜 18日

  3. 4月27日 〜 28日

  4. 6月16日 〜 17日

  5. 7月20日 〜 21日

  6. 9月21日 〜 22日

  7. 10月27日 〜 28日

  8. 12月19日 〜 20日


FOMCとか日銀金融政策などを知るにはFXを始めるのが良さそう?

FX、外国為替証拠金取引では、FOMCなどの金融政策や指標の発表が重要になってくるので、このあたりを肌身の感覚も含めて覚えていくにはFXを始めるのが良さそう? わたしFXはじめましたが、ちんぷんかんぷんで負け続けています。ちょっとちゃんと勉強してみようかと思います。

まとめ

調べてみたけれど、まだまだわからない、FOMC。わたしはFXもファンダメンタルズよりテクニカルで進めようと思っているんですが、ともあれ無知はやばいのでFOMCの結果と為替の動きを調べてみようと思います。

参考

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